amdolphin
2005-05-26 07:32:23

今、何してる?

テーマ:エッセイ
少しまえの話しになるけど「きみに読む物語」という映画を観た。号泣した(笑)。で、原作本も買った(まだ読んでないけど ^^;;)。あまりに感動したので、ほとんど家庭内離婚状態(>_<)のかみさんをあえて誘って、関係修復の意味をこめて観に行ってみた(つまり、私は2回見た)。・・・・それでしかし、お互いの関係にべつに何も変化はなかったのだった。。。
さて、本書。恋愛をテーマにしたエッセイ集である。
直木賞を受賞した「対岸の彼女」を新幹線の車中でだいたい1時間半で読み終えた、という知り合いがいたので、そんなに面白いのなら読んでみるかと思ってその「対岸の彼女」を買って、で、ついでにエッセイ集も読んでみようかと思って買ったのがこの本である。こちらは文庫なので持ち運びが楽ということもあって、先に読み出した。あいかわらず貧乏暇無しな会社員には、車中で読む時間が決定的に重要なので、文庫のほうがありがたいのだ。
読んでみると、前半は正直言って、浅薄な感じをうける文章である。よくいえばサバサバしたちょっと男っぽい率直な文章、ということかな。でもノッぺりとした感情でかかれているような印象をうける。しかし、後半に収められたエッセイに光るものを感じた。先日読んだ「君へ。」に収められていたエッセイもこの本の後半に入っている。「対岸の彼女」を読むのをやめようかと一瞬思ったんだけど、やっぱり読んでみようかと思いなおした。
この本の中に、「純粋恋愛」という言葉がでてくる。どういう意味かというと、趣味が合うなどの理由・目的をもった友人関係と比較したときに、そういう共通項なしに成り立っている恋愛だけの恋愛をさしていっているのである。なるほど面白い言い方だと思った。世に言う「純愛」とはまたちがうことばの使い方だと思う。
ところで、今の世の中でいうところの「純愛」っていったい何のことをいっているのか?・・これは、いろいろと考えてみてもいいテーマのような気がする。昔ならプラトニック・ラブと言ったものだが、でもいまどきは少なくともセックスするとかしないとかは、もう純愛かどうかの基準にはならない、ということのようだ。そういう時代なんだろう。 たぶん、「誰と」セックスするのか(しないのか)が重要なんじゃなかろうか。

著者: 角田 光代
タイトル: 今、何してる?
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