Hello Ambitionistas!
とってもお久しぶりになっていまいました
今週末USCPA受けるんですが、勉強がどうも追いついておらず・・・どうなることやら
ひと山越えたら、普通の生活にギアを戻したいと思います
さて。今回のテーマは、勝負どころ!アメリカで仕事を探す、です。
私が就職活動をしたのは、2011年でアメリカ経済がまだまだ元気がない頃でしたが、それでも求人が元々少ないサンディエゴで、ビザをスポンサーしてくれる会社を見つけました。最近また景気が下り坂ですが、求人はあります!
私は、幸いにも求職側と雇用側両方を経験できたので、その両方の視点からベストな方法をご紹介します。
① レジメ
アメリカのレジメと日本の履歴書は基本的に役割は一緒ですが、アメリカのレジメには”載せてはいけないこと”があるので、注意が必要です。
アメリカではFederal(連邦)法により、人種・肌の色・国籍・性別・年齢・宗教・障害などによる差別が禁じられています(Equal Employment Opportunity)。州法ではもっと厳しい場合もあり、連邦法にプラスして、セクシャルオリエンテーション、独身か既婚か、などが含まれてきます。したがって、それらの情報はレジメには載せないことになっているのです。
日本では一般的な顔写真なんてもっての他です!その他、本籍地、生年月日、性別、高校卒業年(高校卒業年で大体の年齢の検討がついてしまうため)などは書かないように気をつけましょう。
② LinkedInのプロファイル
①の「顔写真なんてもっての他!」と矛盾してしまうのが、このLinkedInのプロファイルです。私が人事を勉強していた6年前は、まだ人事担当者が「う~ん・・・」とうなっていました。それは、レジメに載せないため従来の採用者には分からなかった情報が、LinkedInのプロファイルに載せることによって、分かってしまうからです。
例えば、その他活動のところに「シナゴーグで○○」とあれば、ユダヤ人なのかな、という憶測は安易にたちますし、顔写真を載せれば人種や肌の色、性別が明らかに分かってしまいます。暫くは人事担当者たちは頭を抱えていたようですが、応募者側がレジメに載せない情報はLikedInにも載せない、と自制出来るまでになっているようです。
どこまで載せるかは自由ですが、自分に不利になるような情報はあえて載せないのが堅実かもしれません。
アメリカでの採用活動は、活動自体が頻繁なこともあり、「どれだけ採用コストをかけずに如何にいい人材を確保するか」というところにかかっています。それで、人事部や採用係のパフォーマンスが評価されるからです。採用費は、出来れば余り賭けたくないコストなんですね。
しかし、いい人材を確保するには、ある程度の「求人の認知度」も必要です。使えない人材を雇うほど高くつくものはありませんからね ですので、余りケチるのもよくないので、人事部としては、人件費が安い職はあまりお金のかからない採用方法、エグゼクティブレベルは、時にヘッドハンターを使って、というように使い分けをします。
自分の志望職とレベルを考慮して、効率的に職探しをしましょう!
① Craigslist
また、craigslistです 探し物があれば、とにかく何でもCraigslistです。
これは、求人の投稿料がとても安いので、エントリーレベルの仕事を探すときによく使います。私も、craigslistで仕事を見つけた一人です。意外に沢山求人あります。
② Indeed.com
仕事探しのサイトは、Indeedだけでなく沢山ありますが、私はレジメ登録はIndeedだけで十分だと思います。その理由は、indeed.comが、そこへ雇用者が直接求人情報を載せたものと、web上にあるその他の求人情報からもサーチが出来るからです。
大概の会社は、自社のウェブサイトに"career"として、空きのあるポジションを常にアップしています。自社のウェブサイトなので、コストは掛かりません。その情報が、検索にヒットしIndeedに吸い上げられれば、企業側にはコストがかかりません。
求職側は、他のサーチエンジンや企業別のcareerページをを一つ一つ見て回ることなく、一気に検索出来るという訳です。Win-Winですね
同じ類で、SimplyHired.comというサイトもありますが、Indeedの方が使い勝手が良かったので、会社で採用活動をしていたときには、エントリレベル~中堅レベルの専門職は、Craigslistと合わせて大体こちらへ求人情報を出していました。
③ LinkedIn Job Search
LinkedInのプロファイルから応募できることもあり、結構便利です。
企業側も、応募者の職務内容だけでなく、どんなスキルがあるか、どれだけの人が候補者のスキル認めているか(endorsement)等を確認できるので、こちらもWin-Winです。
④ 人材派遣会社
比較的コストはかかりますが、日系企業は、「日本語と英語のバイリンガル」を探している場合が多いので、日系の人材派遣会社を使っていることが多いようです。アメリカ全国の求人情報が見つけられるのは、Pasona, Quick USA等でしょうか。そのほかにも、その地域に特化した小規模の日系人材会社もあるみたいなので、googleして登録しておくといいと思います。私もニューヨークで、会計に強そうな人材会社に登録しました。
⑤ 友達、知り合い(インターンシップ先含む)
学校へ通う場合は、特に!教授やインターンシップ先の上司と仲良くなっておきましょう。取りあえず名前を憶えてもらえるくらいにはなりましょう。私は、LinkedInでせっせとコネを確保しておきました。
また、ハイレベル(給与の高いポジション)の人材を探すときは、知り合いをつてにすることが多いです。私が実際人事部長を探していたときは、私の「アメリカの母」で人事の巨匠に相談に乗ってもらい、彼女のコネプールから人選してもらいました。アメリカでは、コネ超大切ですので、こちらへ来てもう働いているよ~という方は、co-workerや上司と良い関係を築き、繋がり続けるのが鉄則です。その点、LinkedInはFacebookほどカジュアルでないので、便利ですね
⑥ 新聞、雑誌、専門誌
21世紀に紙ベース!?と思うかもしれませんが、私の知り合いが日系のフリーペーパーで仕事を見つけて、H1-Bで今も滞在しているので、捨てたもんではありません!この際ですから、助けになるものはなんでも利用した方がいいです。
専門職は専門誌にも載せます。私の以前の会社はバイオテックだったため、ハイレベル職の募集をかけたときは、化学の専門誌の求人欄に載せていたと思います。
⑦ レジメを郵便で送る
これは、移住に真剣だった私の友人が実際に行った方法です。就活前に弁護士と面談をして、経歴上H1-Bが難しそうだと分かってから、E-2狙いで職を絞って、在米日系企業に片っ端から、カバーレターとレジメを送ったそうです。すごい意気込みです!その甲斐あって、内定も沢山貰っていました。彼女のコミット具合には脱帽です
ここで簡単に、一般的な就職活動の流れを説明しておきます。Visualizeして引き寄せましょう!
- 仕事探し (上を参考に!)
- 希望の求人が見つかったら、Cover Letterを作成します。
Cover Letterがないレジメは見ない!という人事もいます。本気度を伝えるチャンスですので、熱く訴えましょう - Cover Letterとレジメを指定のアドレスへメールする
会社によっては、レジメと同じ内容を再度、会社固有のウェブサイトに入力させるステップがあります。面倒ですが、仕方ないので、間違いがないように入力。 - 書類審査に合格すると、人事部担当者から連絡(Call Back)があります。ここで電話面接になります。
- 電話面接で見込みがある場合のみ、将来の上司(Hiring Manager)と対面面接の予定を組みます。
- Hiring Managerと人事の担当者との対面面接。一回の場合もあるし、大きな会社になれば2回以上のことも。
- 晴れて内定の場合は、まず電話があります。6の面接後に内定と言われることもあるかもしれません。
- 内定の連絡後、Background Checkがあります。これは求職者は何もする必要はありませんが、犯罪歴やクレジットスコアを確認されます。
- Offer Letterを貰います!
Offer Letterには、職名や年棒、簡単な福利厚生の説明が載っています。ネゴの必要がある場合は、サインする前にここでネゴします。 - サインして正式に雇用契約!おめでとうございます
私が面接を受ける方だったときは、幸いにも上記ステップ6の段階で「パフォーマンスが良ければ就労ビザも検討しますよ」と言ってもらったのでこちらから聞く必要はありませんでしたが、私が面接をする側に立った時に、思ったことがあります。
それは、レジメやCover Letterに「ビザが必要」と絶対に書かないことです。
あなたという人となりを、会って知ってもらう前に「この候補者はお金かかりそうだしな」と思われてしまいます。あなたという人となりを知ってもらうには、面接までこぎつけて、「お金が少々かかっても欲しい人材」と思ってもらうのが必須です。ですので、面接が複数回あり、ビザについて何も聞かれなかった場合は、最後の面接まで何も言わない方がいいと思います。
最後の面接官が一番権力がある場合が多いので、人事との面接のときに持ち出す場合と比べて、意外に「分かりました」となる可能性高いと思います。
人によっては、採用になった後に「実はビザが必要」といえばいい、という人もいますが、私がそれをされると引っ掛けられたような気になると思います。一度そう思われると、いくらあなたが素晴らしい人材でも「助けたい」と思ってもらえないこともあります。ので、最後の面接までに、求職側も採用側も全てをテーブルに並べて決断した方が、気持ちいいと思いますし、最終的にはいい方に転がると思います。
Facebookなどのソーシャルメディアから、飲み会など「やり過ぎちゃったかもボーダーライン」の写真を削除しましょう!
Background Checkは、基本的には業者に頼みますが、人事採用者はみなさん結構候補者の名前をGoogleしています。パブリックに公開になっている写真など、「面白いからノリで・・・」というものが命取りになったりします ので、せっかくの機会を逃さないためにも、ボーダーラインの写真は取り下げましょう
Happy Hunting!