人々の多様性を引き出す組織の力
テーマ:ブログ前回の原稿では、組織の多様性を考えたとき、「心の多様性が必要である」ということについて言及した。
イノベーションも同様である。私たちの思考の奥底には「メンタル・モデル」といって、特有の思考があり、それは簡単に変わるものではないところがある。それが組織特有の行動や思考を生み出す基になっている。イノベーションを起こしていく原動力となる組織には「多様性」は重要である。しかし、それらは単純に外国人を入れるとか、年代や性別を問わないということだけでなく、メンタル・モデルとして様々なことを受け容れられるかどうかということにある。
同時に、多様性を受け入れながら組織がまとまっていくには、またかなりのコミュニケーションコストがかかることは安易に予測がつく。ここで、従来のような指揮管理型の命令組織が出来あがってしまうと、全くこの多様性は崩壊の危機を迎えることになる。一定の規則は必要であるが、その組織において植物が成長していくように、個々にならずに組織形態として成長していけるかどうかが問われる。
そのときに基になるのがビジョンやミッション(使命)である。そして、行動のための規範、目標、戦略上の重要な点、品質やブランドに関する明確化等、多様性の組織では明らかにしておくことが重要である。
そして、それらをワークショップやオフサイト・ミーティング等を何回も開催しながら、重なり合わせていくことである。年1回の研修会ではとても足りないだろう。
人々の多様性を引き出しつつ、組織としての方向性を明確にしながら、強い実践のチームがいくつも形成されることが必要である。
この10年、日本人は勉強好きで、かつてよりも優秀な人たちが増えたが、その分、人々と接したり、笑顔で話したり、そして何よりも実践、現場、現実、現地を重視する人たちが少なくなったのは、危惧すべきことだと思っている。
多様性という響きと同時に、2012年の次の3カ月は、どれだけ多様性を見出していくかに留意していきたいと思っている。





