2011-12-21 16:49:10

S-24.セラ研・外伝の13

テーマ:セラサルムスの研究

ナッテリー外伝


「セラサルムスの研究」その10.ピゴセントルス属の結語で、「グランデ・オガワは、ナッテラーの化身とも言われている」というジョークを吐いた。今日は、そのナッテラーさんのお話をしよう。


1817年、オーストリア皇女のレオポルディーナがブラジル在住のポルトガル王子ドン・ペドロに嫁ぐとき、ポルトガル王室は、それまで門戸を堅く閉めていた他国のブラジル博物調査を三組だけ認めた。その人選は、ウィーン博物館に委ねられた。


南米・鳥獣虫魚・探遊
ブラジルの博物学発展のきっかけとなったレオポルディーナ


始めに決まったのが、ドイツの若い動物学者と植物学者コンビのスピックスとマルティウスである。2番目にはイタリア人植物学者ラディが選ばれた。最後に決まったのは大所帯のミーカン隊だったが、そのメンバーの一人に凄腕の博物ハンター、ナッテラーがいた。29歳のナッテラーは、すでに経験豊富な狩人であり、標本作成者であり、画家であり、言語学者だった(オレみたい・笑)。彼は隊長ミーカンと探検目的で意見が合わず、ブラジルでは単独行動をっている


南米・鳥獣虫魚・探遊
ナッテラーさん


ナッテラーはブラジルの南部、西部、北部のアマゾン流域を広範囲に歩きまわった。彼のブラジル滞在は、実に18年間にも及んだ。ナッテラーは、博物だけじゃなく、インディオ娘が大好きだった(笑)。ブラジルで結婚した婦人もインディオっこだった。彼は妻と2人の娘を母国のオーストリアに連れて帰った。しかし、婦人と末娘は慣れないヨーロッパの寒さのため肺炎に罹り、到着直後に亡くなっている。後年のウォレスは、ネグロ河の最上流地域でナッテラーの落とし子に出会って、「サクソンとインディオの混血がもたらした素晴らしい見本」と記述しているところを見ると、他にも各地で子孫をたくさん残していたに違いない(笑)。


南米・鳥獣虫魚・探遊
インディオのカワイコちゃん


ナッテラーの博物採集品は膨大だった。430個の鉱物、147個の材木、1024個の軟体動物、409個のエビ・カニ類、3万2825個の昆虫、1671個の魚類、1678個の両生類と爬虫類、125種類の卵標本と1万2293体の鳥類、1200体の哺乳類、そして216個のコイン(硬貨)も集めている。スイス人博物学者のゴエルディは、「最も注意深い、最も創造的な動物ハンター」と賞賛しているが、ナッテラーは脊椎動物を標本にするとき、それらに入っていた寄生虫まで丹念に集めている。フラスコで2000本もの標本は、南アメリカの寄生虫学研究の貴重な資料となった。


南米・鳥獣虫魚・探遊
ナッテラーが標本にした寄生虫


19世紀の博物ハンティングは、スゴく楽しかったに違いない。採るもの、採るものが新種だ。しかし、当時は熱病の治療法が確立されてなかったから、無名で消えていった悲運のハンターたちも少なくない。彼らは、ヤシの葉がやさしく影を落とす河畔の墓地で永遠に眠っている。


ところで、キミだったらレオポディーナさんとインディオ娘ちゃんのどっちを選ぶ? オレは、後者だね。何たって笑顔がステキだ。


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2011-12-19 17:46:22

S-22.セラ研・外伝の11

テーマ:セラサルムスの研究
レッド・コロソマ外伝


南米・鳥獣虫魚・探遊
イエローとレッドのハイブリッドをパチンガと呼ぶ


トゥッピ語幹のチンガという形容詞には、「白っぽい」という意味がある。例えば、ジャカレチンガは、白っぽいワニ。メガネカイマンのことである。インディオたちが生き物にチンガ語尾を使う場合、たいてい別に黒いやつもいて、それに対比させているようである。メガネカイマンに対応するのは、クロカイマンだね。


南米・鳥獣虫魚・探遊
白っぽいワニのメガネカイマン


ムイラチンガって樹木がある。パラゴムノキ同様にヴァルゼア(浸水林)に生えるクワ科マケイラ属の常緑樹だ。ムイラは、「男」を意味する。じゃ、白い男? しかし、これはコーカサスのことじゃないんだね。英語では、これをpenis treeって呼んでいる。なにがペニスかっていうと、ムイラチンガの枝にはいくつもの節があって、そこをポキンと折ると、キンタロウアメみたい(笑)に亀頭が現れる。ようするにシロチンポだ。現地日系人は、ふざけてマラチンガと呼ぶ。対比する黒チンポは、本人のかも知んない(笑)。


南米・鳥獣虫魚・探遊
これが、ムイラチンガの枝


ピラチンガだったら、すんなり白い魚になる。地方によって大型のピライーバをそう呼ぶ地方もある。たしかに、ピライーバは、白っぽい。黒いヤツは、ジャウーかな? 


チンガは、「白い」だけど、「赤い」は、ピタンガという。セラ研2.のピアラクトゥス属の項でレッド・コロソマのことを現地でピラピチンガと呼ぶと説いた。これは、チンガ語尾ではなく、ピラ(魚)+ピタンガ(赤い)からの転化だろう。パンタナル地方にいるカラシン類のピラプタンガ(ブリコン・ヒラリー)も同義だと思う。これも赤みのある魚だ。


南米・鳥獣虫魚・探遊
ピラプタンガもカンツリの常連


レッド・コロソマの別名を現地でパクー・カラーニャとも呼ぶとも説いた。カラーニャは、アカラ(スズキの類)+アンイア(歯がある)。ピラニア(ピラ+アンイア)と同じ語尾。海岸線のトゥッピ語幹族は、フエフキダイなどをこう呼んだ。パクー・カラーニャは、(赤い)フエフキダイみたいなパクーと解釈できるだろう。


南米・鳥獣虫魚・探遊
海のカラーニャ


シングー河では、最後の激流地帯の上と下で、かなり魚種が違う。レッド・コロソマは、その下流にしかいない。来年は、下流をもっと攻めてみたい。ピラルクもいるもんね。


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2011-12-18 17:15:36

S-21.セラ研・外伝の10

テーマ:セラサルムスの研究

イエロー・コロソマの外伝


南米・鳥獣虫魚・探遊
パクーは、ブラジル・ペスキ・パーギ(カンツリ)の定番魚


イエロー・コロソマは、ピアラクトゥス・メソポタミクス(Piaractus mesopotamicus )の学名を持っている。種小名は、「メソポタミアの」って意味だね。メソポタミアって、中東のチグリス・ユーフラテスでしょ? 南米と関係ないじゃん、と思われるかも知れない。


南米・鳥獣虫魚・探遊
関係ないけど、チグリス・ユーフラテス文明


しかしながら、メソポタミアって言葉は、特定の地名ではない。ギリシャ語で、「2つの河の間」って意味だね。アルゼンチン北部にもメソポタミア地方がある(笑)。エントレ・リオス州、コリエンテス州、ミシオネス州の三州地方のこと。ここは、パラナ川とウルグアイ川の2つの河川に挟まれている。エントレ・リオス州は、メガピラニア化石の産地だったね。イエロー・コロソマの学名は、この地方で産した個体群が学名の記載に使われたってのが、その要因。


南米・鳥獣虫魚・探遊
関係ないけど、ミス・エントレ・リオス2008のナイーちゃん


パンタナル地方の河川をボートで航行していると、しばしば小さなカヌーに一人乗り、片手にヘモ(パドル)、片手に木製のノベ竿、って情景に出会う。ジモピーは、打ち込みを繰り返している。これは落下するヤシの実(主にトゥクンヤシ)を食っているパクー(イエロー・コロソマ)狙いである。打ち込みは、木の実が水面に落ちたときの音や波紋を忠実に再現する。バイトは、フォーリング中、すなわち沈んでいく途中でくるから、全神経をラインに集中させている。


南米・鳥獣虫魚・探遊
関係あるけど、トゥクンヤシの実


この釣法。パンタナルのパクーだけじゃなくて、アマゾン地方のタンバキー狙い、シングー地方のミロソマ狙いなどでも似たメソッドがある。しかし、40キロもあるタンバキーがノベ竿に掛かったら、どうするんでしょ(笑)?


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2011-12-17 18:07:51

S-20.セラ研・外伝の9

テーマ:セラサルムスの研究

メガピラニア外伝


前にも書いたけど、三流C級(?)SFパニック映画、「メガピラニア」ってのがUSAで作られている。2009年に記載されたメガピラニア・パラネンシスからヒントを得たのはマチガイないだろう。雑誌やブログで何度か書いたけど、映画はたいへんにツマらない(笑)。


南米・鳥獣虫魚・探遊
映画、「メガピラニア」


今日は、アルゼンチンのエントレ・リオス州で採集されたメガピラニア・パラネンシス化石ホロタイプ(本記載標本)の前上顎骨の歯をよく見てみよう。化石の長さは約70mmである。大きな歯の幅は約1センチだ。


南米・鳥獣虫魚・探遊
ホロタイプ標本


歯のとこを拡大してみよう。前から3番目~5番目までの歯がよく保存されている。


南米・鳥獣虫魚・探遊
拡大写真(スケールは、10mm)


矢印のとこをみると、歯のエッジがノコギリ状になっているのが判る。現生ピラニアにも、よく観るとこれがある。もちろん肉を切りやすくする仕様だね。肉をガシガシと食い切って飲みこむ動物、例えば肉食恐竜の歯にも、同じ構造があるね。


南米・鳥獣虫魚・探遊
カルカロドントサウルス類の歯化石


地球史上最大の肉食恐竜類だったカルカロドントサウルス類の歯のエッジも、やっぱノコギリ状になっている。メガピラニアが肉をガシガシ食っていたのは、マチガイないだろう。しかし、映画のメガピラニアはニードル状に進化(?)したから、肉を噛みきれそうにない(笑)。


ちなみに、化石産地のエントレ・リオスってのは、「河と河の間」って意味ね。同州の化石産地には、博物学時代にフランスのアルシド・ドルビニも訪れている。ドルビニは、キュビエ派(天変地異説派)だったけど、「実験古生物学の始祖」として有名であるね。


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2011-12-16 18:26:08

S-19.セラ研・外伝の8

テーマ:セラサルムスの研究

ゴムの実のお話し


セラ研のミレウス属の項にパクー・デ・セリンガ(ゴムの実のパクー)を載せている。セリンガってポルトガル語の起源は、ずばり「浣腸器」のことである(笑)。ヨーロッパにゴムが伝わったとき、始めにこれが作られたんだろう。浣腸器から転じて、注射器類もセリンガと呼ばれる。


南米・鳥獣虫魚・探遊
ゴム製のセリンガ


さてゴム樹(パラゴムノキ)は、アマゾン地方に未曾有のゴム景気を起こした史実がある。1839年に加硫法が発見されて、自動車タイヤや軍事産業に欠かせない素材となったからである。しかし、世界的バイオ・パイレーツ(生態系海賊)の猛腕、大英帝国(UK)のキュー植物園が、持ち出し禁止していたブラジル・アマゾンから種子を盗んで、東南アジア熱帯にプランテーションし、その大景気を見事に葬った。


南米・鳥獣虫魚・探遊
ゴム景気で建てられたマナウスのアマゾナス劇場


ゴム樹は、バルゼアと呼ばれる浸水林の常緑樹木である。果実は、木質の殻に入っていて、熟れるとパチンと音をたてて殻がはじけ、パラパラと中身が落ちる。果実は3センチくらいの楕円形で、茶色い模様が入っているけど、これにも殻がある。この殻を剥くと、白い脂っぽい果肉がある。


南米・鳥獣虫魚・探遊
パラゴムの実


古来よりインディオたちは、パラゴムのラテックスでできた弾む毬で遊んでいたけど、殻も利用した。ガラガラ、すなわち一種の楽器だ。これを足首に巻いた。


南米・鳥獣虫魚・探遊
ゴム殻のガラガラ


インディオたちは、フェスタ(お祭り)好きで、キャッサバ芋や密林の果実でビール(発酵酒)を作ってよく飲んだ。酔っ払うと踊りたくなるよね。そのダンスに色を添えるインストロメントがこれ。現代でもフォークローレ・フェスティバルのかわいい女の子がなんかが使う。派手で陽気な音を発する。


南米・鳥獣虫魚・探遊
フォークローレ・フェスティバルのアマゾン・ギャル


ゴムの実の果肉は、油成分が豊富だ。前にちょっと書いたけど、パクーだけでなくコンゴウインコも好んで食す。増水期の岸辺で、ギャーギャーとうるさい声が聞こえたら、その付近にゴム樹があると思っていい。


南米・鳥獣虫魚・探遊
シングー河畔には、コンゴウインコ類が多い


日本でゴムってったら、もちろん近藤さんだ(笑)。ペルーでは、「コンド」と呼んでたね。ブラジルでは、「プレゼルヴァチーボ」が正式だけど、通称は、「カミジーニャ」、すなわち「小さな衣服」とかわいい。大規模なフェスティバル、たとえばカーニバルでは、ブラジル政府がタダで配る。もらったことあるけど、使う場面になぜか出会ったことがない(笑)。


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2011-12-15 19:02:01

S-18.セラ研・外伝の7

テーマ:セラサルムスの研究

クルピテ考


タンバキーと同様に、パクー・クルピテの正確な語源もよく判らなかった。クルの部分はクルミン、すなわちトゥッピ語幹の「男の子」を意味するのかも知れない、とも考えた。この語は、しばしば合成語に使われている。例えば、イタコロミは、イタ(石)+クルミンで、「石の子供」。ミナス州オウロ・プレートにある岩塊の名称である。ちなみに、イタコルマイト(白雲母石英砂片岩)って石がある。オウロ・プレート付近で17世紀に発見された。日本では、「こんにゃく石」って呼ばれている。石のくせに、ぐにゅっと曲がる(笑)。その構造は、日本の耐震建築材として研究されているね。


南米・鳥獣虫魚・探遊
イタコルマイト実験


クルピテに似ているクルピラって名詞がある。インディオ伝承の中にある森の精霊、森の小悪魔のことだ。しかし、クルピラは、カアア(密林)+ポーラ(住人)からの転化だ。もしかしら、クルピテのクルは、森のこと? 


南米・鳥獣虫魚・探遊
クルピラの想像画


サンパウロ市内のピンガ(ブラジル焼酎)・バーに「クルピテ」と呼ばれるカクテルがある。蒸留酒+パイナップル果汁+ミント(ハッカ)で、なんでか知らないけど、インディオ語で「甘いキッス」(笑)という意味がある、と注釈されている。トゥッピ・ガラニー族の言葉から拾ったらしい。もしこれがオリジナルだとしたら、魚のパクー・クルピテは、「甘いキッスするパクー」になるから、一番面白い(笑)。


南米・鳥獣虫魚・探遊
甘いキッスがお得意なクルピテの頭骨


来年の乾期は、デカいパクー・クルピテを釣るぞぉ~、と勇んでいるオレなんだけど、新機軸はモチ、シャドウ・フィッシングで考えている。それは日本の磯のすれたグレ、ウキ釣り手法である。


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2011-12-14 17:46:53

S-17.セラ研・外伝の6

テーマ:セラサルムスの研究
タンバキー外伝


セラサルムス類の最大種は、タンバキーである。セラ研シリーズを書くときに、その語源を調べたけど、明確に判らなかった。日本語表記で一字違いのサンバキーという名詞があるのは、ずいぶんと前から知っていた。そのトゥッピ語源は、タンバ(貝殻)+キー(たまり場)で、古代インディオの貝塚のこと。


南米・鳥獣虫魚・探遊
サンバキーからは、たまに人骨もでる


ブラジル南部のサンタ・カタリーナ州ジョインビレには、サンバキー博物館ってのがある。サンバキーは、海岸線に多いんだけど、アマゾンにも点在している。もちろん食っていたのは淡水貝。オレもトカンチンス河沿いで出会ったことがある。カワシンジュガイとデボンガイ(トゲニナの一種)が多かった。これにヒントを得て、オレも両種を食ってみた。前者は固くてあまり美味しくなかったけど、後者はバイみたいな珍味。


南米・鳥獣虫魚・探遊
シングー河のデボンガイ


魚のほうの語尾の「ッキー」は、サンバキーのと意味がちょっと違う気がするけど、タンバまでは、貝殻のことかも知れない。イメージできるのは、タンバキーの頬の板骨は丈夫で、ちょっと貝殻に似てること。もしかしたら、「貝殻を持っている(魚)」かも知れないね。


タンバキーの頬骨の内側には、顎を動かすみっちりした肉塊が入っている。いわゆる頬肉ってやつ。日本でもマグロなんか有名で、市場でグルメの通が買う部位。筋肉質でジューシーで味が濃い。タンバキーのも美味しいんだけど、昔むかし、面白いことを聞いたことがある。「タンバキーの頬肉には、まれに鋭いトゲが入っているから、食うときに注意しろ」というお話し。実物には会ったことないけど、それはあると思う。理由はこう考えられる。タンバキーの上下顎と歯は、モノすごく頑丈である。本人もそれを自覚しているから、硬かろうが、ゴツゴツだろうが、食えそうな果実ならなんでもバキバキする。ところが、アマゾンの果実の中に果肉にトゲが入っているイヤらしいのがいる。しばしば偶然(?)、口の中の骨の隙間にトゲが刺さることもあるんじゃないか?


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ペルー・アマゾンの野生タンバキー


野生ものタンバキーのサシミをマナウスの日系フェスタで賞味したことがある。その食感とお味は、海のブリやカンパチ類に良く似ていた。


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2011-12-13 15:58:04

S-16.セラ研・外伝の5

テーマ:セラサルムスの研究

指遊び


パクーの語源は、おそらくトゥッピ語幹のインディオ言葉だろう。グランデ・オガワは、その意味を知らないけど、トゥッピ語には語尾をクーと発音する魚がいくつかいる。パクー以外では、レポリヌス類のアラクーがある。その他のインディオ名詞でも、クー語尾は、けっこうある。

ところが、だ! ブラジル・ポルトガル語では、クーって言ったら、隠語でずばり、「ケツの穴」を意味してしまう(笑)。


南米・鳥獣虫魚・探遊
下が、ぱっ・くー(ミレウス・ルナ)、上が、あらっ・くー


この隠語の起源は、フランス語のしっぽ(くー)から来ているんじゃないかと思うんだけど、定かでない。フランス語には、語尾がクーに聞こえる発音が多いよね。「たいへん、ありがとう」は、メルシー・ボクーだ。だもんで、ブラジルでは、フランス人の「ケツの穴」を笑うジョーク小噺がたくさんある。


クー(あるいは、ク)の発音は、日本語にも少なくない。発動機の会社にクボタってあるよね。同社がブラジルに進出したとき、「クー・ボッタ」(ボッタには、置くという意味がある)じゃ、マズかんべぇ、と考えて、しばらくタバタと表記していた(笑)。日本+ブラジルで、日伯と日本語で書く。友好協会なんかに使われている。この読みは、「にっぱく」だ。しかし、以前はニッパキと書いていたとこもあった。


あー、それからね。もしブラジルに来ることがあったら、親指と人差し指でマルを作るOKサイン、やめといたほうが無難だ。これは、やはり、クーの一種を意味する。貴兄がホモ野郎にやったら、もしかしたら夜這いにくるかも知んないぞ(笑)。ブラジル正当のOKサインは、親指を上に突き出す、あれ。


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フィーガのプラチナ・ペンダント・トップ


あー、またまた、それからね。親指を人差し指と中指の間に入れる、あれ。ブラジルでは、フィーガと呼んで、日本ほどイヤらしく思われていない。意味は、女性ゲニタリウムだけど、幸運と喜びをもたらすアミュレット(お守り)として、ペンダントなどの装飾品デザインにも気軽に使われている。


ブラジルで最も汚い罵声の一つに、「とま・の・くー!」というのがあるけど、善良なお坊ちゃん&お嬢ちゃんには、命取りのタブー・フレーズである。その意味は、中指だけ上に突き出す、あれ(笑)。


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2011-12-12 02:23:47

S-15.セラ研・外伝の4

テーマ:セラサルムスの研究

ピラニア生まれ


ピラーニャって言葉は、ブラジルでは日本の鮎や鯉のようにポピュラーだから、地名や町の名前にもピラーニャス(複数)ってのが、いくつかある。鮎川とか鯉池って感じだね。前述のように、隠語ではダーティ系だから、ピラーニャス出身の女の子は、別の町に行ったら笑われるシーンもあるだろう。


「キミ、どこ生まれ?」

「ピラーニャスよ」

「キミ、ベッドで噛みつく?」(笑)


東北ブラジル地方、リオ・グランデ・ド・ノルテ州には、その名もピラーニャス川ってのが流れていて、河畔にジャルジン・デ・ピラーニャス(ピラニアたちの庭)って町がある。


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ピラーニャス川の景観


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2011年のミス・ジャルジン・デ・ピラーニャスのワニエリーちゃん


東北ブラジル地方のアラゴアス州、最強のピラニア・ピラヤが生息するサン・フランシスコ河畔にもピラーニャスって町がある。風光明媚なところだ。


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アラゴス州のピラーニャス


2011年のミス・ブラジル・コンテスト、アラゴアス州選抜では、ピラーニャス出身のステファニーちゃんが選ばれた。



南米・鳥獣虫魚・探遊
ピラニアン・ステファニーちゃん


「ピラニア・ギャルは、美人が多い」というグランデ語録を造ろうかな(笑)。


ブラジル中央部のゴイアス州にも、ピラーニャスって小さな町がある。トカンチンス河水系のアラグァイア河の支流地方で、オレも旅行中に2回ほど通過したことがある。街中を流れていた川でルアー投げたけど、何も釣れなかった。ランショネッチ(軽食屋)でカフェを飲んだ。ガルソネッタ(ウェーター)の女の子は、可愛い顔してたけど、巨乳だった(笑)。さらに町を散策していると、すれちがった美人の女の子が、また巨乳だった(再笑)。なんだ、なんだ。みんなムネがデカいぞ。そこで、吟遊詩人(?)のグランデ・オガワは、この街を「巨乳族の里」と呼ぶことにした(大笑)。


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2011-12-07 03:27:49

S-14.セラ研・外伝の2

テーマ:セラサルムスの研究

夜のピラニア


ブラジルでピラーニャと言えば、もちろん魚類の意味なんだけど、凶暴さ転じた隠語にも使われる。それは、「危ないオンナたち」。主に娼婦、夜のオンナを指す。ブラジルの夜の蝶々には、牙がある(笑)んだね。夜の街に出没するピラーニャたちは、「すぐ噛みつく」、「噛みつかれたら、大怪我」などのイメージを持っている。


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ピラニア・ナッテリー


ポルトガル語やスペイン語でコメール(comer)という動詞は、「食べる」を意味する。口頭音は、コメーに近いから、日本語の米(こめ)と発音しても十分に通じる(笑)。隠語では、意味を転じて「○○○」しちゃうことにも使われる。例えばのお話し、童話に赤頭巾ちゃんてのがあるよね。バアちゃんを食べちゃって変装した悪いオオカミに、赤頭巾ちゃんがあどけなく、「なんでおオバちゃんの歯は尖っているの?」と聞くシーンがある。そこでブラジル童話のオオカミくんは、舌なめずりしながら、「Vou te comer, minha netinha」(ヴォー・チ・コメー、ミーニャ・ネッチーニャ)と怪しく答える。和訳すると「おまえを食べちゃうためだよ、可愛い孫娘ちゃん」になる。童話の裏に隠された真実を探求する文学者さんたち(?)は、「オマエと、これから○○○するためだよ、ひひひ」の意味と解釈している(笑)。食欲と性欲は、同根であるとする学者さんは多い。


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ピラーニャ好きのシングー河のピララーラ


シングー河のロッジである晩、レッドテール・キャット(現地名ピララーラ)の夜釣りをしていたときのお話し。ボート同行は、シルバーノとバタタの2名。なかなかアタリが来ない。エサを代えようかな? ピラニアの切り身をバタタに頼む。オレがなにげなく、「ピララーラは、(魚の)ピラニーニャを食うのが大好きなんだ」と言うと、シルバーノが、「それじゃ、バタタと同じだ。バタタも(街の)ピラーニャを食うのが大好きなんだ!」と大笑いした。このジョークは、上の2つの隠語を知っていないと、もちろん意味が判らない(笑)。


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