テーマ:さよなら、カセットテ
2005年06月23日(木) 16時19分18秒

The Kinks 『サニー・アフタヌーン』……さよなら、カセットテープ007

The Kinks



The Kinks (キンクス)については説明不要だろう。英国バンドの伝説的存在。私は「オールデイ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイト」「ストップ・ユア・ソビン」「ユー・リアリー・ガット・ミー」といったカヴァー曲をきっかけにして聴くようになった方なので、偉そうにキンクスを語ることはできないが、とにかく味わい深い名曲が多い。

いや、味わい深いというか、表現は悪いが“支離滅裂”的な印象すら感じてしまう。それだけレイ・デイヴィスって幅が広いっていうか、思慮深いというか、その天才ぶりに感心してしまうのである。

なかでも「サニー・アフタヌーン」は珠玉の名曲と呼ぶに相応しい。穏やかなメロディーラインに切ない歌声が何とも言えない余韻を心に残してくれる。ロックファンなら誰でも知ってるはずだが、ビートルズの「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」のように一般には浸透していないかもしれない。オレ的には「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」よりも断然評価が高いんだけどね。

失業したサラリーマンが日本語カヴァーしたら売れるような気がするんだけど、それはキンクスに対する冒涜になってしまうだろうか。

最後に「Sunny Afternoon」の一部が聴けるサイトを載せておきます。聴いたことがない人は聴いてみてくださいね。

では、The Kinksテープ、さようなら。そしてお疲れさま。
テーマ:さよなら、カセットテ
2005年06月16日(木) 00時51分52秒

RUSH『パーマネント・ウェイブス』……さよなら、カセットテープ006

ゲディ・リー




最初に言っておくが、私はRUSH(ラッシュ)のすべてを知らない。知っているのは70年代から80年代のラッシュだけである。しかし、しかし、しかし、彼らは私が知る限り最強の天才トリオバンドだと確信しているし、それに異論をはさむ人も少ないのではないか。

なによりも衝撃を受けたのは『パーマネント・ウェイブス』。1曲目の「スピリット・オブ・レイディオ」からぶっ飛んでしまった感動を今でも覚えている。いや、いま聴いても当時と同じように鳥肌が立ってくる。それどころか四半世紀の時を超え、新たな発見すらあるほどだ。

とにかくRUSHのテープは『パーマネント・ウェイブス』しか残っていない。あとはさっさと他の曲で消してしまっている。

知的で、叙情的で、エキサイティングで、ポップで、スリリングで、緻密で、繊細で、押しつけがましくないサウンドは、まさに同じ人間がプレイしているとは思えない。現世を超越したものすら感じさせる。

RUSHのベースはゲディ・リー。この人はベース弾きながら、キーボードを操り、唄まで歌ってしまう。その辺の路上でやってる一人ちんどん屋さんを想像してもらっては困る。彼こそ筋金入りのマルチプレイヤーと呼べるだろう。

ベースをやっていた人間として「こりゃお手上げだよ」と思い知らされたのは、このRUSHのゲディ・リーかビリー・シーハンぐらいかもしれない。私的にはジャコパスだって、ルイス・ジョンソンだって、クリス・スクワイアだって、ゲディ・リーよりも下に位置する。もちろん比べること自体、間違っているとは思うが……。


あ~、このテープは捨てるのが惜しすぎる。きっと、いつかCDを買ってしまうだろう。

ということでRUSHテープも滞りなく終了。

最後に海外の公式サイトを載せておきます。「スピリット・オブ・レイディオ」のイントロが流れてきます。たまりません。

では、RUSHテープ、さようなら。そしてお疲れさま。

(写真)ゲディ・リー
テーマ:さよなら、カセットテ
2005年06月03日(金) 23時32分35秒

さよなら、カセットテープ005……MULTI MAX(マルチマックス)

MULTI MAX/『HEAVEN』

MULTI MAX (マルチ・マックス)は、チャゲアスのCHAGE、淺井ひろみ、村上啓介の三人から構成されていたバンド。調べてみると結成は89年らしい。

当時、なぜかチャゲアス好きだった私は、当然の事ながらMULTI MAXも好きになった。なんたって武道館ライブで紙飛行機まで飛ばした貴重な想い出もある。完全にアホだったと思う(!?)。

とくに1stアルバムの『HEAVEN』は大好きだった。アーティスティックなジャケットも格好良かった。中でも淺井ひろみの歌う「I miss you」は絶品。何百回聴いても飽きない。実際、何百回も聴いたと思う。

現在、村上啓介はソロで活動しているようだ。しかし、淺井ひろみは残念ながら活動休止中の模様。

もしできることなら……淺井ひろみの生声で「I miss you」をジックリと聴きたい。

MULTI MAXテープ、さようなら。そしてお疲れさま。
テーマ:さよなら、カセットテ
2005年05月28日(土) 04時47分12秒

さよなら、カセットテープ004……トップガン

『トップガン』のサントラ



80年代に大ヒットした映画『トップガン』のサントラ。ポップスが映画音楽に侵略してきたのは『フットルース』の成功あたりからだったと記憶している。小学生時代から映画音楽にハマっていた私にとっては、ポップスを中心にした映画サントラアルバムの出現は非常に苦々しく思ったものだ。

サイモン&ガーファンクルの『卒業』とか、ステッペン・ウルフの『ワイルドで行こう』程度なら全然許せたのだが、本質的に映画音楽は“ヴォーカルなし”であって欲しいという願望が心の奥底にあったせいだろう。それまではFMとか、民放ラジオの映画音楽特集をチェックしまくっていた私だったが、80年代に入ると一気に冷めていったことを覚えている。

『トップガン』のアルバムは非常にキャッチーな名曲のオンパレードだし、80年代の映画サントラを語るときに欠かせない名盤ではある。もちろん聴いていて心地よいのは否定しない。しかし、私的には「ただのオムニバスアルバムじゃん」という感覚で見下していたし、「映画音楽を手がけている連中は何をやってるんだ!」という意見を声を大にして言いたい(どこにだ?)気分だった。

では、なぜに『トップガン』のテープを大事にとっておいたのか。それは、マイヒーローであるチープ・トリックの『マイティ・ウィング』が収録されていたからである。この『マイティ・ウィング』という曲はチープのアルバムには収録されていないのだ(多分)。私の知る限り、ライブでも演奏をしたことがない。ひょっとして著作権関係の問題なのかもしれない。

あ~、ロビンのワイルドなヴォーカルを捨て去るのは惜しい。惜しすぎる。非常に悩ましい……。

そういえば先日、「ファイル共有ソフト」を使ってお客さんのリクエストに応えている某ロックバーに行ったのだが、WINだとデータを落として保存しておくことができるのになぁ……。でも、それって犯罪なんだっけか……。


海外サイトで検索してたら歌詞を発見! ついでに載せておくことにする。
『mighty wings』
It's just a ball of dust
Underneath my feet
It rolls around the sun
Doesn't mean that much to me

I take a chance on the edge of life
Just like all the rest
I look inside and dig it out
Cause there's no points for second best

There's a raging fire in my heart tonight
Growing higher and higher in my soul
There's a raging fire in the sky tonight
I want to ride on the silver dove
Far into the night

[Chorus]
Till I make you take me
On your mighty wings
Make you take me
On your mighty wings across the sky
Take me on your mighty wings
Take me on your mighty wings tonight

With just a little luck
A little cold blue steel
I cut the night like a razor blade
Till I feel the way I want to feel

There's a raging fire in my heart tonight
Growing higher and higher in my soul
There's a raging fire in the sky tonight
I want to ride on the silver dove
Far into the night

[Chorus]
Till I make you take me
On your mighty wings
Make you take me
On your mighty wings across the sky
Take me on your mighty wings
Take me on your mighty wings tonight

Take me on your mighty wings
Take me on your mighty wings
テーマ:さよなら、カセットテ
2005年05月18日(水) 17時58分26秒

さよなら、カセットテープ003……マルコシアスバン

マルコシ/佐藤研二さん



マルコシアスバンプは80年代中頃に結成され、96年に活動を休止したインディーズ系バンド。私設ファンサイトに記されているプロフィールを見ると「イカすバンド天国」に出演してグランドイカ天キングに輝いたのは89年のことらしい。

「イカ天」は相原勇のプチファンだったせいもあって、最初の頃はよく見ていた。この番組でブレイクしたバンドは「フライングキッズ」「ブランキー・ジェット・シティ」「たま」「BEGIN」「人間椅子」「カブキロックス」「ジッタリンジン」などといったところか。「のうがきバラエティ」というサイトで当時の歴史が書かれているので、さらに詳しいこと知りたい人はどうぞ。

そうそうたる個性派バンドの中でもマルコシは異彩を放っていたわけだが、中でも極めつけは“こまわり君”姿のベーシスト、佐藤研二さんの「音」。これが凄かった。太くてグニョグニョしたサウンドで私は一気に未体験ゾーンに放り込まれた。まるで色物にしか見えない白手袋にSGタイプのベースから弾き出される「音」は、本当に尋常じゃなかった。私もベースを弾いていたので、数々のベーシストのサウンドは聴き込んでいた。しかし、どこの引き出しを探しても見当たらないような「音」だった。あの衝撃はビリー・シーハン(今はビリー・シーンって呼ばれてるみたい)を初めて聴いたときに受けたとき以上だったかもしれない。

「ため」が効いていて、キレがあり、アタックが強く、伸びがあり、枠をハミ出しているようでいながらシッカリとベースの役割をキープしている演奏は見事だった。強引さと繊細さを持ち合わせているといったサウンドは、ジャコ・パスとジャック・ブルースとスタンリー・クラークをミックスさせたようなベーシストと形容したら褒め過ぎだろうか。めっきり新しい音楽から離れている私だが、あんな凄まじいベーシストに匹敵する人は現れているのだろうか……。

そんな佐藤さんも今ではソロ活動をしている模様。公式サイトを見ると、フツーの姿でやってるらしい。当たり前か。もし機会があれば、見に行きたい。

ちなみにマルコシで好きだった曲は「FAKE」だった。マルコシテープ、さようなら。そしてお疲れさま。

(写真)マルコシ6枚目のアルバム。全身が写っているのが佐藤さん。本人は沢田研二を意識したファッションだったはずなのだが……

テーマ:さよなら、カセットテ
2005年05月16日(月) 21時55分00秒

さよなら、カセットテープ002……エアロスミス

エアロスミス



このテープも友人から録音もらったもの。エアロの他に、なぜかハウンドドッグなんかも混ざっている。さらにARBの『野良犬』も。これは捨てがたい……が、捨てよう。ARBの『野良犬』には特別な思い入れがあるので、またあらためて書くかもしれないが、とりあえず今回はエアロについて。

録音されていた曲の中で熱い記憶が蘇ってきたのはエアロの『ドロー・ザ・ライン(Draw the Line)』。ちなみにこの曲を知った当時、私は単純に“線(境界線)を描く(作る)”と意味だと思っていた。手元に歌詞カードなんてないし、エアロのアルバムって買ったことないので内容は不明だが、あらためて調べてみると「限界寸前」「もうヤバイよ、オレたち」「瀕死状態」なんて感じらしい。※さっき「Draw」ではなく「Drow」なんて書いたけど、完璧に間違いだった。やっぱ孫引きはよくない。反省……そして、修正。

一番印象に残っているのは「カリフォルニアジャム2」での彼らの演奏。暗い画面でシャウトするスティーブンの『ドロー・ザ・ライン』は格好良かった。そして、どことなく刹那的でもあった。個人的にエアロたちの初期のピークは『ドロー・ザ・ライン』時代だったと思っている。多分、『ロックス(Rocks)』とかの方が評価は高いんだろうけど。

あとで知ったことだが、当時の彼らはドラッグ漬けだったとか。で、あんまり酷い状況だったのでジャケットもイラストになったとか。まぁ、イラストに関してはデマだと思うが。そんなエピソードを知ってから聴いてみると、たしかにアルバムの作り込み的にはイマイチだったかもしれない。しかし、このアルバムの曲をライブで聴くといいんだよね。単純にハイになれる。「カリフォルニアジャム2」でも『ドロー・ザ・ライン』はハイライトだったと思う。というか他の曲は記憶なし。

『ドロー・ザ・ライン』の後に出された『ライブ ブートレッグ』は薄っぺらかったし、『ナイト・インザ・ラッツ』など、全然聴く気にならなかった。さらにエアロはジョー・ペリーの脱退もあって見事に人気失墜していく。しかしいつの間にか不死鳥のように蘇り(RUN-DMCのカヴァーあたりから?)、現在はロックの王者と君臨している。

現在はキャッチーなロックを展開しているように思える彼ら。それはそれでキライじゃないが、私的にはやはり70年代後半の彼らが一番エアロらしいと思えるし、その代表曲が『ドロー・ザ・ライン』だと確信している。

ところでスティーブンって、なんであんなに格好いいんだろう。現在は何歳か不明だが、とにかくメチャ格好いい。以前、私は武道館で前から5列目で彼らのライブを見る幸運に恵まれたことがあったが、彼の佇まい、パフォーマンス、歌声など、すべてにKOされてしまったことを覚えている。映画でもライブでも、終わったあとに「よ~し、オレもアイツみたいになてやるぞ!」なんて気分になることが多かった私だが、スティーブンに関しては完全に打ちのめされた気分で会場をあとにした。

「goodをbetterに変えたいんだ」みたいなことをインタビューで語っているようだが、曲作りに限らず、彼は自分自身の演出についても奢ることなく厳しい目で見ているのであろうか。私にはとても真似できない姿勢かも。

最後に海外の公式サイトを載せておきます。エアロテープ、さようなら。そしてお疲れさま。

テーマ:さよなら、カセットテ
2005年05月12日(木) 23時31分49秒

さよなら、カセットテープ……ジミ・ヘンドリックス

ジミヘンドリックス



みなさんはカセットテープを聴きますか? 私は聴きません。ほとんど聴きません。昔はカセットテープなくしては生きていられないほどだったのに……。

いいことかどうかはわからないんですが、いままでの溜まった生活の垢を捨てていこうかと思いました。その一歩として聴かなくなったカセットテープを捨てていこうと思うのですが……これがなかなか捨てられない。

先日、思い切ってゴチャッと捨てたのはいいのですが、やはり身体の一部を捨ててしまったような気分になってしまいました。要するに“モノと自分が一体感”しているってわけです。近頃は「もったいない」なんて言葉が話題になったりして、捨てられないことが美徳のように評価されていますが、だからといってなんでもかんでも後生大事にとっておいたら生活がモノに潰されてしまいます。そういえば、どっかのアパートの床が抜けたニュースもありましたね。

ということで、いずれにせよカセットテープは捨てていこうと心に決めました。しかし、単純に捨てるのはあまりにも心苦しいわけです。だから、捨てる前にカセットテープの思い出でも書いて弔ってやろうかと思います。

ただでさえ時間のやりくりが下手くその私なので、ちゃんと続けられるかどうか疑問ですが、ちょっと気分転換で書いていってみようかと思います。それが「AMANOホール」の間接的なアクセスにもつながっていけばいいのですが。

●さよなら、カセットテープ001……ジミ・ヘンドリックス
このジミヘンのテープは友人からもらったもの。多分、友人のベストセレクションテープだったんだと思う。巻き戻して聴いてみると前衛的というか扇情的というか、異彩を放つイントロから唐突にブルージーでソウルフルな歌が始まる。何の曲かは不明。60年代らしい乾いてささくれ立った音だ。今ではこういうサウンドが格好いいとされているのかもしれない。聴き進んでいくと独特のワウワウが耳に絡みつくように流れてくる。う~ん、やっぱりカッコイイかも。でも、くどいかもな。聴いてると退廃的な気分になってくる。ドラッグやりながら聴けば最高なのかも。

ジミヘンといえば『紫の煙』。よくイントロだけコピーして弾いたものだ。一番好きな曲は『見張り塔からずっと(All along the watch tower)』だった。

ところでジミヘンは自分にとってリアルタイムで感じたミュージシャンではない。ジミヘンのことを知ったときにはすでに亡くなった後。だからほとんど思い入れがない。右ギターをサウスポーで弾くなんて松崎しげるみたいに思えたし(ジミヘンの方が最初なのだが)、ステージのパフォーマンスもリッチーの方が格好良いように思えた。そういった理由からジミヘンは「知っておくべきミュージシャン」というのが自分の評価。だからこそ今までテープを捨てられずにとっておいたのだろう。

さて自分の了見の狭さを発表するようで情けない話だが、若い人で自分が生まれてもいない時代のミュージシャンのファンだと言っている人がいる。それって自分からしたら「?」と思ってしまう。たしかに音源はあるわけだから好きになってもオッケーだと思うし、オッケー云々以前に当然のことである。だが、私の感覚では音楽ってミュージシャンと同時代を生きた証みたいな感覚が強い。だからこそ二十歳そこそこの人がジミヘンとかジム・モリソン、そしてジャニスがいい! というと首を傾げてしまうのだ。もちろん若いジミヘンファンを否定する気はないんで、そこんとこヨロシク。

ということでジミヘンテープも滞りなく終了。

最後に海外の公式サイトを載せておきます。ジミヘンテープ、さようなら。そしてお疲れさま。

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