東京デスロック「Peace~at any cost?」2日間の青森公演が無事終わりました。渡辺源四郎商店の素晴らしいアトリエでの公演、沢山の高校生や青森の人達に観て頂けて本当に良かったです。
まだうまく消化しきれていませんが、夏の公演と比べて、(まあほぼテキストの内容はかわってるけど)この作品を上演することの意義をより感じることが出来ました。
多田さんの演劇に出演することで、ダンスのことをより考えるようになります。まるで、この違いを明確に肌で感じ、自分のことに活かしていくためにここに関わっているのかもしれないなとも思えるほどです。
声も、顔の表情も、身につけた面や着物も身体の一部で、ダンサーとしてこういうやり方で振付を起こしたのも貴重な体験でした。
舞台の上で、不思議なことも起こりました。京都や四国も、やはりそれぞれ劇場の大きさが違うので、人との距離感が変化し、その都度身体の中は変化しました。目の前の情景や、俳優の声、言葉、立ち位置、お客さんの反応、全てにおいて自分の身体が動く動機が含まれています。舞台が終わった後の身体の感覚や感情が毎回変わるのです。振付の情報が少ない分、そのことが本当によく分かった気がする。
きっとふじみ公演も日々変わることと思います。楽しみです。
それから、青森は食べ物がとても美味しい!水も美味しい。空気も澄んでる。
昨日は打ち上げで、鮪の中落ちを食べました。
結局うみねこには、一週間で4日通いました。。最後に飲んだエチオピア珈琲も最高でした…。店主の鈴木さんは演劇人で、もともと那須高原の方でお仕事されてたのですが、いまは青森でカフェを営んでいます。
演劇を創っている時、那須で仲間と珈琲を焙煎したり(させたり)燻製を作ったりしながら「何やってるんだろう」「これが演劇だよ」って言ってみんなでやってたって話を聞いた時、心底羨ましいなと思った。
結局、舞台のためだけに集まり、舞台が終われば会うこともない関係を繰り返すことだけが全てではないんだと思う。
本質的なこと、日常を積み重ねてゆくこと。日々の暮らしと思考、そして身体から生み出される世界の欠片が舞台になり得るのではないかと私はおもう。
そこらへん、わたしはどうしていくかなーっていうのも考えながら、これからやっていきたいです。
ふじみ公演は3/24から。
土日の14時の回は、間もなく売り止めだそうです。
ご来場お待ちしています。