2012-05-29 19:33:18
【ART】アンリ・ル・シダネル展―フランス ジェルブロワの風―@損保ジャパン東郷青児美術館
テーマ:ART
19世紀末から20世紀前半に活躍したアンリ・ル・シダネル。代々船乗りの家庭に生まれながら、父親にその才能が認められ、パリの美術学校に進学するという、幸せなお方。この手の進路変更で父親から協力的っていうパターン、はじめて聞きました。
そんなことも影響しているのか、シダネルの作品はハッピー・オーラに満ちていて、色彩も構図も実に健やか。カリスマ主婦、マーサ・スチュアート的なインテリアやガーデニングといい、女性に人気が出そう。何種類もに色分けされた青と緑の爽やかな色彩と、オレンジやピンク色の花々がアクセントとなって、淡いのにゴージャス! シフォン仕立ての上質なイブニング・ドレスみたいなお洒落な絵の数々。高島屋に飾られたら溶け込みそうなイメージ。
印象主義の影響を受けているので、ドアップで眺めると、一瞬何が描かれているのかわかりません。適当に描いているのかなと思う位。輪郭はハッキリしないし、光と影の柔らかな世界がおぼろげに浮かび上がっているだけ。何だか、コンタクトレンズを外して、視力0.1未満で眺める風景といった状況。そんな見え方、個人的に慣れているので「それならば雰囲気に浸ってみましょうぞ」とボーっと眺めていたら、目の焦点を合わせるポイントというのがあって、そこに集中していると、途端に絵が立体的に変身。
すると、面白い事に、適当と思われたベタ塗りっぽいところから細かな描写が浮かび上がり、絵の主題以外の脇役に至るまで実に丁寧に描かれているのがわかるんです。水に映る景色や建物も俄然、生彩を帯びてくるのが圧巻。こりゃ面白い!と、まずは遠目で、そして焦点をあえて合わせないまま少しずつ絵に近付いてみると、ぼんやりした絵が写真に変身する瞬間があるんです。ポイントは絵の片隅だったりするので、タイトルによる先入観を捨てて、まずはぼんやり眺めて、絵が飛び出すのを待つこと数点。「彼は天才!」と感動しました。
基本的に、柔らかな光の中の風景や人物の遠景を扱っているのですが、集合住宅であれ、教会であれ、遠くの街並みであれ、ランプが明るく輝く窓が一つあるんです。自分の立ち位置から、その光に向かって絵の中を散歩していると、「絵の中に入り込む」というメリー・ポピンズ的魔法が体感できます。大きな絵は全体を眺めきれないので、順路を追って眺めるのですが、何だか絵が動画になったみたい。油絵でのカラフルな作品が写真みたいに見えるのも圧巻ですが、鉛筆で適当に線を重ねただけだったり、塗りつぶしたところを消しゴムで消したかのようなラフな絵だって、この手法で眺めてみると、サイレント映画みたい!!!
【展示内容】
第1章 自画像
第2章 エタプル
第3章 人物像
第4章 オワーズ県の小さな町々
第5章 取材旅行
第6章 ブルターニュ地方
第7章 ジェルブロワ
第8章 食卓
第9章 ヴェルサイユ
【会期】
2012年4月14日(土) - 7月1日(日)
月曜休館(ただし4月30日は開館)
【会場】
損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階
【開館時間】
午前10時-午後6時(入館は閉館30分前まで)金曜日は午後8時まで
【観覧料】
一般:1000円(800円)、大・高校生:600円(500円)、65歳以上800円
中学生以下無料
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
【主催】
損保ジャパン東郷青児美術館、日本経済新聞社
【協賛】
損保ジャパン
【後援】
フランス大使館
【協力】
エールフランス航空
【企画協力】
ブレーントラスト
【公式ホームページ】
http:// www.som po-japa n.co.jp /museum /exevit /index. html
【巡回先】
2011年7月23日(土)~11月6日(日)メルシャン軽井沢美術館
2011年11月12日(土)~2012年2月5日(日)埼玉県立近代美術館
2012年3月1日(木)~4月1日(日)美術館「えき」KYOTO
2012年4月14日(土)~7月1日(日)損保ジャパン東郷青児美術館
2012年7月7日(土)~9月2日(日)ひろしま美術館
そんなことも影響しているのか、シダネルの作品はハッピー・オーラに満ちていて、色彩も構図も実に健やか。カリスマ主婦、マーサ・スチュアート的なインテリアやガーデニングといい、女性に人気が出そう。何種類もに色分けされた青と緑の爽やかな色彩と、オレンジやピンク色の花々がアクセントとなって、淡いのにゴージャス! シフォン仕立ての上質なイブニング・ドレスみたいなお洒落な絵の数々。高島屋に飾られたら溶け込みそうなイメージ。
印象主義の影響を受けているので、ドアップで眺めると、一瞬何が描かれているのかわかりません。適当に描いているのかなと思う位。輪郭はハッキリしないし、光と影の柔らかな世界がおぼろげに浮かび上がっているだけ。何だか、コンタクトレンズを外して、視力0.1未満で眺める風景といった状況。そんな見え方、個人的に慣れているので「それならば雰囲気に浸ってみましょうぞ」とボーっと眺めていたら、目の焦点を合わせるポイントというのがあって、そこに集中していると、途端に絵が立体的に変身。
すると、面白い事に、適当と思われたベタ塗りっぽいところから細かな描写が浮かび上がり、絵の主題以外の脇役に至るまで実に丁寧に描かれているのがわかるんです。水に映る景色や建物も俄然、生彩を帯びてくるのが圧巻。こりゃ面白い!と、まずは遠目で、そして焦点をあえて合わせないまま少しずつ絵に近付いてみると、ぼんやりした絵が写真に変身する瞬間があるんです。ポイントは絵の片隅だったりするので、タイトルによる先入観を捨てて、まずはぼんやり眺めて、絵が飛び出すのを待つこと数点。「彼は天才!」と感動しました。
基本的に、柔らかな光の中の風景や人物の遠景を扱っているのですが、集合住宅であれ、教会であれ、遠くの街並みであれ、ランプが明るく輝く窓が一つあるんです。自分の立ち位置から、その光に向かって絵の中を散歩していると、「絵の中に入り込む」というメリー・ポピンズ的魔法が体感できます。大きな絵は全体を眺めきれないので、順路を追って眺めるのですが、何だか絵が動画になったみたい。油絵でのカラフルな作品が写真みたいに見えるのも圧巻ですが、鉛筆で適当に線を重ねただけだったり、塗りつぶしたところを消しゴムで消したかのようなラフな絵だって、この手法で眺めてみると、サイレント映画みたい!!!
【展示内容】
第1章 自画像
第2章 エタプル
第3章 人物像
第4章 オワーズ県の小さな町々
第5章 取材旅行
第6章 ブルターニュ地方
第7章 ジェルブロワ
第8章 食卓
第9章 ヴェルサイユ
【会期】
2012年4月14日(土) - 7月1日(日)
月曜休館(ただし4月30日は開館)
【会場】
損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階
【開館時間】
午前10時-午後6時(入館は閉館30分前まで)金曜日は午後8時まで
【観覧料】
一般:1000円(800円)、大・高校生:600円(500円)、65歳以上800円
中学生以下無料
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
【主催】
損保ジャパン東郷青児美術館、日本経済新聞社
【協賛】
損保ジャパン
【後援】
フランス大使館
【協力】
エールフランス航空
【企画協力】
ブレーントラスト
【公式ホームページ】
http://
【巡回先】
2011年7月23日(土)~11月6日(日)メルシャン軽井沢美術館
2011年11月12日(土)~2012年2月5日(日)埼玉県立近代美術館
2012年3月1日(木)~4月1日(日)美術館「えき」KYOTO
2012年4月14日(土)~7月1日(日)損保ジャパン東郷青児美術館
2012年7月7日(土)~9月2日(日)ひろしま美術館







