コンサートツアーレポート#2
テーマ:コンサート情報昨日は鎌倉山倶楽部にて詩人で放送作家の崎南海子さんとの
コラボレーションライブだった。
外は嵐で風雨がすさまじかったが、
いらしてくださった方々は熱心に崎さんの朗読と僕のコラの響きに
耳を傾けてくださっていた。
崎さんは僕と感性が合うと仰ってくださった。
確かにご一緒していてぶつかる感じがまるで無かった。
僕は崎さんの朗読に寄り添うようにリラックスしてコラの即興を楽しんだ。
途中で崎さんの詩に僕がメロディをつけて二曲演奏。
これは中々良い出来だと僕は思っている。
崎さんも喜んでくださった。
いつの日か録音したいと思っている。
さて、先日のツアーレポートを書いていきたい。
時間の流れが速すぎて放っておくと、
充実していたツアーの印象も風化してしまいそうだ。
今日あたりが書き始めるにはリミットのようだ。
ライブも一区切りついたことなので
この辺りで僕の脳裏を旅しながらツアーの様子を辿ってみたい。
11月6日の普門寺の奉納演奏を最後に秋のツアーは終わった。
当初、ツアーレポートを日ごとに書きたいと思っていたが、
殆ど連日のスケジュールであったため、やはりそれは無理であった。
何はともあれ、今回のツアーは僕にとって実に有意義で実り多いものであった。
主催してくださった方々、会場を提供してくださった方々、
そしてコンサートにいらしてくださった方々に心より感謝している。
これより数回に分けてツアーの様子を振り返ってみたい。
10月24日 この日はオフ。
10月25日 28日のコンサートの打ち合わせとその日共演する
パーカッショニスト上之園謙治氏とのリハーサルのため三股町文化会館へ。
三股町は宮崎県都城市の隣町。
上之園氏とプレイするのは今度で二度目。上之園氏のスタジオでリハーサル。
リラックスした雰囲気の中でリハは順調に進む。本番が楽しみだ。
10月26日 この日はオフ。
10月27日 福岡県八女市にあるギャラリー中村でのコンサート。
ここでのライブは何年ぶりだろう。七年はゆうに経っている。
オーナーの中村初子さんは印象は少しもお変わりなく、お元気で笑顔が美しい。
木材とコンクリートの組み合わせが素敵なご自宅兼ギャラリーは経年変化が美しく、
床や柱は柔らかい飴色に変化していた。
僕は楽器と機材をセッティングし本番を待った。
いらしたくださった方々は懐かしいお顔もあるも初めての方々もかなりいらした。
コンサートはアットホームでとても和やかな雰囲気に終始した。
アンコールが終わって交流会。皆さんとお話させていただいているうちに
殆どがお仲間であることが分かった。初子さんの幼馴染もかなりいらした。
身近な話に花が咲く。 道理でアットホームな訳だ。
コンサートにいらしてくださった方々は全部で20名。
この日は同窓会に演奏者として参加させていただいた気分だった。
中村初子さんは“もてなしの心”を身をもって実践なさっている方だと僕は思う。
この日も手作りの真心のこもった料理が次から次へ。ご本人は殆ど席につかれない。
僕は虹のひびきの頃から十数年お世話になっているが、印象が変わらない。
言葉少なに黙々と働かれるお姿は本当に素晴らしいと僕は思う。
翌々日からはある方の個展が始まるそうだ。
ご自身の美意識に合った作家の作品だけを厳選して置いていらっしゃる。
展示品にはすーっとした無駄の無い洗練された陶器が多かったのを憶えているが、
今回はゆっくり拝見する時間が無かった。
静かでほんわりした心持ちの中でその日は終わった。
中村さん、お手伝いくださった方々、本当にありがとうございました。
10月28日僕は朝8時過ぎにギャラリー中村を発ち、
今日の会場のある宮崎県三股町へ。
三股町までは四時間を見ておかなければならない。
今日、そして明日の福岡県の秋月というスケジュールが
肉体的にはかなりハードになると予想された。何しろ福岡→宮崎→福岡である。
しかし、今回からはカーナビが付いているのでとても楽に運転できた。
会場の三股町立文化会館には予定より一時間ほど早く着いた。
この日共演していただくパーカッショニストの上之園さんはもう着いていて
ステージに楽器をセッティングしていらした。
ドラムセット、ジェンベ、カホーン、バラフォン、小物類・・・
パーカッショニストは何しろ楽器が多い。
僕も一休みして、すぐにセッティング開始。
この日は会場のPA(音響装置)を使うので僕は楽器をセットするだけ。
エンジニアの方と相談しながらコラやギターの音色を調整していく。
最初、粗めだったコラの音色もどんどん良くなっていき、
本番にはとても細やかな美しい響きになった。
こうなると音響をお任せできることは本当に楽だと痛感する。
僕自身、演奏だけにエネルギーを集中できる。
コンサートホールの一番ありがたいことはこのことだ。
上之園さんと僕の楽器類の調整が終わり、ランスルーのリハに。
中々いい感じでリハは進んでいった。一通り全曲を流してリハは終了。
未だ本番までは時間があったが、エネルギーを充電するべく休憩に。
いざ本番。初めに僕がソロで4曲演奏する。
ホール独特の程よい緊張感、音は良く響いている。
僕は集中して演奏することが出来た。
続いて上之園さんが登場。
なんとのっけからドラムセットのソロ演奏となる。
思いっきりのいい上之園さんのプレイは聴いていて気持ちよい。
僕はステージの裾で思わずダンスしていた。
ドラムソロが終わったところで僕はカリンバを持って登場。
上之園さんのバラフォンとのセッション。
久しぶりのリズムセッション。
リズムはやっぱり合奏じゃなくちゃ!!!
とても楽しくいくらでも出来そうだった。
続いて上之園さんはカフォンを叩きながら
会場のお客様とのコミュニケーションタイムに。
勿論僕も参加。お客様はなかなかいいノリだった。
会場が温まったところで二人の合奏タイムへ。
僕のレパートリーを中心に演奏していく。
当然のことだが、いつも一人で演奏している時と気分もプレイもまるで違う。
二人で一つの曲を奏でている気持ちよさと楽さをひしひしと感じる。
上之園さんは今回はっきりと感じたが、メロディをしっかり感じてプレイしている。
彼自身の感じ方で歌っているのだ。これは僕にとってとても大切な要素だ。
パーカッショと言えば勿論リズムなのだが、同じリズム、ビートを刻むにも
メロディを感じてプレイしているか、メロディを意識から外してプレイしているかは
歴然とした違いがあるのだ。
リズム感が良くてビートの良いプレーヤーでもメロディを感じていない
パーカッショニストは僕にはとても無神経な響きに聴こえてしまう。
上之園さんはリハとはかなり違ったプレイをしていた。
しかし勿論、曲のイメージからはずれているわけではない。
それが又新鮮だった。
僕は上之園さんとの演奏に何か豊かな可能性を感じた。
勿論未だ本気で合わせたのはこれが初めてだから、課題はたくさんある。
ソロならではの微妙なニュアンスをどう合奏の中で活かすか等々。
十数曲を演奏し、大いなる満足感と共にコンサートは終わった。
僕は久しぶりに音で会話する楽しみを味わった。
そうそう、この日はステージ制作も様々に工夫を凝らしてくださったようで
(残念ながら演奏していて見えなかったのだ。)
曲に合わせて変化する照明は勿論、
前半には西アフリカをイメージさせるべくバオバブの樹の映像が
背後のスクリーンに映し出されていたようだ。
たしかミラーボールも回っていたな!
上之園さん、会館の皆さん、ステージスタッフの皆さん、
そしていらしてくださった皆様・・・本当にありがとうございました。
尚、上之園さんとは来月12月19日に都城のライブハウス“レオ”で
再び演奏させていただくことになっている。
(続く)










