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今回は前々から、やろうと思っていた、

電気泳動用の直流の高電圧発生装置を

使い捨てカメラでつくってみました。
本格的な電気泳動を行うには直流の高電圧が

必要なのですが、電気泳動用の電源装置は

安いものでも十万円近くします。

なので、半ば、あきらめていたのですが、

調べていくと、使い捨てカメラのフラッシュの回路を

改良すると、乾電池1本で高電圧を発生させる装置が

簡単に作れるとのことだったので、

このサイト を参照にして、高電圧発生装置を作ってみようと思いました。

参照したサイトでは回路の説明がものすごく詳しく載っているので

どういう回路になっているかは、割愛します。


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どこにでもある普通の使い捨てカメラです。

近年はデジカメやチェキの影響か、使い捨てカメラを

買って写す機会も減りましたね。

なので、ちょっと探すのに手間取りました。

今では580円で売っている時代なんですね。


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電池を外して、前カバーを取ったところです。

さらに外していくとフラッシュ回路が見えてきました。


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フラッシュ回路を外したところです。

ここまでは非常に簡単に外すことができました。

さあ、ここからが勝負です。


実はフラッシュ回路の一番上にある黒い円柱のものが

電界コンデンサというもので、大容量の電流をためることができます。

ちなみにコンデンサという電子部品は電流をためる働きをします。

回路によって増幅させた電圧をそこにためて放出して、

裏側にあるフラッシュのキセノン管に放電させて、光ります。

なので、ここには感電死できるほどの電流がある場合がありますので、

まず、これを意図的にドライバーでショートさせて

放電した後にニッパーで切り、取らなくてはいけません。

なので、この作業はかなり慎重にやりました。


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電界コンデンサを取ったところです。

一回も使っていないので電流は流れていないにしても

ここまでできれば、一安心です。


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さらにキセノン管、スイッチ、トリガーコイル、ネオン管を

取ったところです。

この回路はざっくり言ってしまうと、

直流の乾電池の電流をトランジスターで一度交流にして、

真ん中にある黒い四角いトランスで高電圧にして、

真ん中のコンデンサやダイオードで直流に戻して、

電界コンデンサに貯められ、スイッチとトリガーコイルによって、

シャッターとなり、キセノン管に送られフラッシュとなる

というわけなんですね。

今回は高電圧の回路が欲しいので、シャッターの回路を

外しているというわけなんです。


さらに参照したサイトではコンデンサとダイオードを外して、

交流のままにしていますが、

私が欲しいのは直流なので、今回の場合は残しています。

交流にすると、さらに自作の回路を足すと、数万ボルトになり、

放電するので簡単なスタンガンなどができてしまいますので、

だいたいの人は交流が欲しいようですね。

まあ、私の場合は電気泳動に使いたいだけですので・・・。


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裏にして、スイッチの部分をはんだ付けして、

ずっとスイッチをオンの状態にしています。

さらに参照したサイトではコンデンサの部分とダイオードの

部分をショートさせていますが、私の場合は関係ありませんね。


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ここで、回路ができているか確認するために、

乾電池を回路につなげて、さらに電界コンデンサの

切り口をワニクリップで電圧計につなげます。


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ご覧のように、338Vの直流の電圧が流れており、

回路はできているということがわかります。

実は電子工作らしい電子工作はほぼ初心者なので、

これはうれしかったですね。


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電源装置として、持ち歩けるように買ってきた

スイッチと乾電池カバーと回路をタッパーに固定して、

線でつなげました。

スイッチはタッパーに穴を開けて埋め込む形にして、

重しに単4電池を固定させてビニルテープでぐるぐる巻きにしています。

さらに高電圧なので、つないだ線はビニルテープで巻いて

一応絶縁させることにしました。

さらに電界コンデンサの切り口にワニクリップをつないで

ビニルテープで巻き、ふたをして完成です。

回路に線をつなげる前にスイッチが動作するか

モーターをつないで、テストしてからつないだので、なんとかなりそうです。


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完成後に乾電池を入れて、スイッチを入れたところです。

このように安定して、300Vの高電圧を得ることに成功しました。

ここまでうまくいくとうれしいですね。

単3の乾電池1本で1.5Vなので、約200倍の電圧をかけることが

できたわけですね。乾電池1本でここまで高電圧になるのは驚きです。

この回路なしでは乾電池だけではここまで行きません。

USB電源も20Vくらいが限界です。

100V家庭用電源を直流にしてやればできますが、

直流にする回路が必要になりまして、それがお高いわけです。

これが使い捨てカメラでできてしまったのですから、手軽でいいですね。

これで電気泳動用の電源として大いに活用できると思います。

あとは、これを使って、電気泳動して可能かどうか確かめたいと思います。


そんなわけで今日の実験でした。

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