DNA抽出実験

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今日は前々からやってみたかったDNA抽出実験を

やってみることにしました。

実は学生時代にこの実験をしてから、思ったのは

「なんだ、手軽にできるじゃん!」ってことで、

小中学生を相手に公開授業かなんかで、

気軽にDNAを採取する実験ができないかな

って思っていたところ、東京でやっている

サイエンスカフェでそれを実践しているというのを

本で知り、そのコミュニケーターをやってらっしゃる

お茶の水大学の先生の資料をネットでお借りして

DNA抽出をやってみることにしました。

将来的にこれも実験カフェ創設やイベントなどの

目玉実験にしてみたいなという野望があります。


これが使用した資料で詳しく載っています。



We Can Fly!-実験1


用意する試薬は、食塩、食器用洗剤、エタノール、

蒸留水と家庭にあったり、すぐに買えるものばかりです。

あとは、ちょっとした100円ショップにある化粧瓶などが

試験管として使うことが出来ます。

ビーカーもコップで代用できますし・・・。

あらかじめ、食塩29.4gを100mlの蒸留水で溶かし、

食器用洗剤を9倍希釈しておきます。


本当のDNA抽出の場合、細胞分解用の専用バッファーと

タンパク質を分解するプロテアーゼという酵素が

必要なのですが、タンパク質は熱と食塩を使えば

粗いながらも分解することが出来るので、

それで代用することが出来るわけです。


We Can Fly!-実験6


今回は豚肉の1センチ角の肉片を使いましたが、

野菜でも何でも構いません。

資料によると、自分のほおの細胞を採取しておりましたが、

やってみたところ、ちょっとうまくいきませんでした。

なので、わかりやすいところで肉片にしました。

ちょっと量が多かったので1~2片くらいでいいようです。

その肉片に対して、洗剤液を2mlほど加えて、

軽く振り混ぜます。


We Can Fly!-実験2

作った食塩水を0.1mlほど加えて、

70~80℃のお湯の入った発布スチロール容器に

20分浸します。

こうすることで、タンパク質が変性し、

分解して、DNAが抽出されます。

これも本当の実験なら恒温層というちょっとお高い機器を

必要とするのですが、20分くらいなので

発泡スチロール容器を使います。


We Can Fly!-実験3


反応が終わったところで、すぐに冷やします。

この後、冷やしたエタノールを入れるので、

なるべくすぐに冷却する必要があります。

ちなみにこれは外から持ってきた雪です。


We Can Fly!-実験7


よく冷やした化粧瓶に冷やしたエタノールを5ml、

少しずつゆっくり加えます。斜めにして、壁に這わせる

ようにするのがコツです。
そうすると、わかりにくいのですがエタノールと水との

間に層ができて、それを挟むように白い層が見られます。

この層がDNAが析出する層です。


We Can Fly!-実験4


これは対照実験のため、ごはん粒で析出しましたが、

このサンプルが3層に分かれているのがわかりますね。

上がエタノール層、下が水の層でそれにサンドイッチ

される形で層が見られます。


We Can Fly!-実験8


真ん中の層を取って、さらに白いものだけを巻き取りました。

この白いものが豚肉のDNAです。

かなり大きいことがわかります。

実はこれはタンパク質を除去しただけなので、

DNAの他にもRNAなどの核酸があるので、

精度はまだまだですが、学生の自由研究には

こんなものでいいでしょう。

電気泳動やDNA鑑定をする際にはプロテアーゼを

使って精度をよく、タンパク除去しないといけませんし、

ここからさらにRNAアーゼを使って、RNAも除去しないと

いけません。なのでそのまま鑑定には使えませんね。


でも、DNAを気軽に抽出することで、

DNAというものを気軽に感じることができて、

生物や化学などの科学理解にもつながるんではないか

って思いますね。家にあるもので簡単に出来てしまいますので、

ぜひともこれはやってみることをお勧めします。


そんなわけで、今日の実験でした。

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