褒めるを辞書でひくと;
人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。
たたえる。

「勇気ある行動を―・める」「手放しで―・める」「あまり―・めた話ではない」

何かしたことをたたえる、必要なことだと思います。

でも、褒めきれないというか、褒められない場合もあるんです。

『ねぇ、ねえ、昨日のテスト100点のうち70点だったんだぁ、すご゜くない?』  (いや すごくない。むしろ不合格点)

『10個中6個覚えたよ』   (いや、 じゃない あと4個も覚えて)

『見てみて、これ一時間でまとめたんだぁ』  (きれいに書いた……が覚えてはないよね)

子どもたちの価値基準と大人の価値が違った時どうしてもそこは褒められないんです。

でも子どもたちは褒めてほしい。

褒めることの利点は

①喜びを得られる ②認めてもらえた充実感が得られる ③ 達成感を得られる など だそうです。

そうなんです、この③が 良点であり、悪点な気がします。

達成感を得てもらっては、まだ困る時点では褒められないんです。

褒めるということを、ここのところ考えることが多く、

4歳児を担当する知り合いの保母さんに聞いてみました。

『4歳ぐらいの子達ってってどういうタイミングで褒めるの?』

『んーー基本的には、日常的にはあまり褒めない!』

『え、なんで?』

褒めちゃうと、もうそれ以上何もしなくなっちゃうから

4歳にしてか!と驚きでした。

多分赤ちゃんて、きっと何が出来ても褒められますよね。

手をあげた。ひと言話せた。立てた。歩けた。などなど。

きっと赤ちゃんの時はだれしも、ちょっとの事でも褒められていたはずです。

でも4歳になったら、あまり褒められない………

これは悲しいですね。きっと。

もちろんすごい何かを達成した時は褒めてもらえるはずです。でも

日常的には以前と比べて圧倒的に褒めてもらえない……

三つ子の魂です、きっと何をしても褒められていたことは、頭のどっかで忘れてないですよね

となると褒められないことは、不満になります。

で、場合によっては、よりやる気がなくなる場合もあるかもしれません。

小学生・中学生でとにかく褒められたい症候群の子がいます。

その子達はきっと褒められてこなかったから、褒めて欲しいのではなく

きっとずーっと褒められてきて、小学生ぐらいから褒められる機会が減ったので

褒められることに飢えているんじゃないでしょうか?

では、どうしたら良いか?

幼稚園頃からじわじわと大人の価値観をしっかりと植え付けていく

大人、子どもの共通の達成目標を作りそこに向けて頑張ってもらう。

それが達成出来たら、きっと褒められる方も褒める方も嬉しさと達成感を得られるはずです。

褒めて伸ばす。は、共通の価値観が大切です。ご家庭との協力が必要となります。

上手に褒めていきたいものですね。