アロッタファジャイナ

アロッタファジャイナの情報満載です。


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8月23日から9日間
東京は初台にある新国立劇場小劇場にて
佐野史郎主演の舞台「安部公房の冒険」が始まります。

どのような舞台なのか。

9人の表現者たちにいち早く脚本を読んでもらい
その内容をぞんぶんに語ってもらいました。

全文については
劇場プログラムに掲載の予定です。

あまりに素晴らしすぎてもったいないので
ここでは一部をちょっとだけ紹介します。

--------------

<6つの対談>

(1)演劇という「魔」に魅入られた安部公房
       (劇作家・川村毅×劇作家・松枝佳紀)

(2)表現者として、人間として~安部公房へのシンパシー
       (映画監督・行定勲×劇作家・松枝佳紀)

(3)妻と愛人~女同士のエロス
       (評論家・池内ひろ美×劇作家・松枝佳紀)

(4)創作と孤独とミューズと
       (劇作家・谷賢一×劇作家・松枝佳紀)

(5)私、不思議なことに、一番共感できたのが作家側だったんですよね。女側じゃなくて
       (グラビア女優・橋本マナミ×劇作家・松枝佳紀)

(6)女優であるということ
       (女優・松野井雅×劇作家・松枝佳紀)


<3つの言葉>

(1)安部公房と佐野史郎と松枝とわたし
       (映画監督・金子修介)

(2)「安部公房≒佐野史郎≒松枝佳紀」という数式
       (劇作家・坂手洋二)

(3)体験
       (女優&タレント・小池花瑠奈)

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「安部公房の冒険」

・新国立劇場小劇場にて

・2014年8月23日から8月31日まで

・演出:荒戸源次郎

・脚本:松枝佳紀

・出演:佐野史郎、縄田智子、辻しのぶ、内田明

・開場時間:上演時間は90分です。

23日(土)18:00
24日(日)13:00
25日(月)19:00
26日(火)14:00
27日(水)14:00/19:00
28日(木)19:00
29日(金)14:00
30日(土)13:00/18:00
31日(日)13:00

・全日程当日券あります。

・詳細はこちらから→こりっち

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8/23から8/31まで新国立劇場小劇場で公演している

佐野史郎さん主演の舞台「安部公房の冒険」ですが

公演に先立ち、

僕がぜひとも話してみたいと思った6人に

戯曲「安部公房の冒険」を読んでもらったうえで対談をして参りました。

それぞれに大変興味深い内容となっています。

6人目は、女優松野井 雅さんです。



タイトルは「女優であるということ

これまた長く充実した内容となっていますので、一部を披露させていただきます。

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松枝 ・・・しかし、いきなり全裸と言うので、縄田の事務所からNGが出された。裸にしないという確約がないと出演させないと。で、こちらは芸術をやっているんだから必要であれば脱いでもらうし、必要でなければ脱がせないということですと言ったら、じゃあ、今回の出演は無しでと言われた。わかりました残念ですと言ったら、その日のうちに、縄田がいきなり、事務所を辞めて来ましたと(笑)出演するために。

松野井 縄田さん、カッコいいですよね。あたしは裸になること援護派なんで(笑)

松枝  今の段階で、まだ本当に全裸になるかどうかは決まって無いんだけどね。

松野井 それにしても体当たりですよね、今回の舞台では、喜怒哀楽すべてをさらけ出さないといけない。女優冥利につきる作品ですよね。そのぶん凄いプレッシャーなんだろうなと勝手に想像しています。本人からも「人間力が問われてます」みたいなメッセージがラインで来てだいぶ苦しんでるみたいでしたが、「逆にうらやましい」とメッセージを返したんです。

松枝  登場人物の年齢で言うと、縄田さんが演じる茜が一番成長する。子供から大人へと。それを表現するのは簡単じゃない。実際の上演時間は90分で、正直90分で人間成長なんてしやしない。まあそれが20年でも成長なんてしないのかもしれないけど、それでも90分に比べると20年は外見を含めある程度の「変化」がある。「成長」じゃなくても「変化」がある。きっと顕著な変化がある。それを「自分に正直であれ」というような演技法で行くと最後の最後まで二十歳そこそこの姉ちゃんとしての生の縄田智子がそこにいることになる。重みも何にもない。作家と暮らした20年間の重みや築かれた関係性を、芝居をやっちゃわないで、表現するとか、おそろしく大変なことだと思うんですよね。でも縄田は経験が本当に無い子だけど、そこそこ立派な事務所を辞めて背水の陣で挑もうとするわけだし、大変なことだろうがなんだろうがやるしかない。とは言ってもやれない肉体がある。その葛藤の日々なんじゃないかと思うんですよね。

松野井 そういう状況を与えてもらえるっていうのが本当にうらやましいです。いまの私は、縄田さんがどんなものを見せてくれるのか、楽しみにするしかないですが。

松枝  だけど、今回の稽古場で苦しんでいるのは、縄田さんだけじゃなくて、みんな同じなんです。それぞれがそれぞれの課題に直面している。とても恐ろしいことだけど、なにかをつかまないと舞台の上に立つことができないという状況をつくるということが根本的な演出だとしたら、荒戸さんはそれをやっている。

松野井 ますます羨ましい環境です。

・・・つづく

(対談全文は、劇場プログラムに掲載)

松野井 雅(まつのい・みやび) 女優


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「安部公房の冒険」

・新国立劇場小劇場にて

・2014年8月23日から8月31日まで

・演出:荒戸源次郎

・脚本:松枝佳紀

・出演:佐野史郎、縄田智子、辻しのぶ、内田明

・開場時間:上演時間は90分です。

23日(土)18:00
24日(日)13:00
25日(月)19:00
26日(火)14:00
27日(水)14:00/19:00
28日(木)19:00
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佐野史郎さん主演の舞台「安部公房の冒険」ですが

公演に先立ち、

僕がぜひとも話してみたいと思った6人に

戯曲「安部公房の冒険」を読んでもらったうえで対談をして参りました。

それぞれに大変興味深い内容となっています。

5人目は、グラビアに女優と活躍している橋本マナミさんです。



対談のタイトルは「私、不思議なことに、一番共感できたのが作家側だったんですよね。女側じゃなくて

これまた長く充実した対談となっていますので、一部を披露させていただきます。

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橋本 わたしはこれまで2回松枝さんの作品に出演しているじゃないですか。その両方ともが台本を理解するのに結構時間がかかったんです。松枝ワールドがすごくて。でも、今回読ませていただいた「安部公房の冒険」の台本は凄く読みやすくて、一気に読めて、共感するところも凄く多かったです。

松枝 今回、こうやってマナミンと対談をしようと思ってお願いしたのは、女性ならではの意見を聴けるんじゃないかと思って。というのも、今回の脚本、主人公の安部公房は男だし、脚本を書いている僕も男だし、どうしても男目線で物語が勧められちゃっているんじゃないかという危惧がある。で、女性の意見が聞きたいなという風に思って。

橋本 私、不思議なことに、一番共感できたのが作家側だったんですよね。女側じゃなくて。

松枝 え、そうなの?さすが肉食女子。

橋本 だってここに描かれている作家って人間じゃないですか。2人の女性にいい顔するズルイところとかも、「あーこの人ずるいなー」と思いながらも、そうだよなって。実際、人間ってそうですよね?そんなにいい人っていないし。やっぱいろんな欲があるし。だから凄く作家に共感してしまって。もちろん、作家に惚れる若い女性の気持ちも凄く解るんですけどね。でも、いろいろ経験しようと頑張っちゃってると、なにが普通なんだか分からなくなっちゃったりもしています。「どこ行っちゃうんだろ私」って。なんか色んな領域を超え過ぎていて、なにが正常なのか解んなくなっちゃってるんですよね。

松枝 キミと会った頃は二十歳そこそこの無垢な女の子だったのに(笑)

橋本 でも、昔は昔ですから。次第に人間らしくなっているってことで。女優とかまだ胸を張っていえませんけど、写真とかどんな仕事するうえでも、人間ていうのを理解していないと出来ないっていうか。だから松枝さんの今回の本を読んで、いろんな滑稽だったり醜かったりズルかったりするのも人間の本質の部分だから。凄く共感するし愛しいなって。それに、台本にも書いてありましたけれど、凄く楽しいですよね、セックスって。

・・・つづく

(対談全文は、劇場プログラムに掲載)

橋本マナミ(はしもと・まなみ)’84年、山形県生まれ。T168 B86 W60 H88。女優にグラビアと幅広く活躍中。10年ぶりとなる写真集『あいのしずく』(ワニブックス)を発売。


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「安部公房の冒険」

・新国立劇場小劇場にて

・2014年8月23日から8月31日まで

・演出:荒戸源次郎

・脚本:松枝佳紀

・出演:佐野史郎、縄田智子、辻しのぶ、内田明

・開場時間:上演時間は90分です。

23日(土)18:00
24日(日)13:00
25日(月)19:00
26日(火)14:00
27日(水)14:00/19:00
28日(木)19:00
29日(金)14:00
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8/23から8/31まで新国立劇場小劇場で公演している

佐野史郎さん主演の舞台「安部公房の冒険」ですが

公演に先立ち、

僕がぜひとも話してみたいと思った6人に

戯曲「安部公房の冒険」を読んでもらったうえで対談をして参りました。

それぞれに大変興味深い内容となっています。

4人目は、結婚や離婚問題に詳しい評論家の池内ひろ美さんです。



対談のタイトルは「妻と愛人~女同士のエロス」

これまた長く充実した対談となっていますので、一部を披露させていただきます。

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松枝  まずは大雑把な質問なんですけど、台本、読んで観ての感想を聞かせてもらえますか?

池内  どきどきしました。独特のエロス。

松枝  独特ってどういうことですか?

池内  男性が女性二人を翻弄しているようにみえて、じつは、女性二人にとってのエロスが描かれているところです。

松枝  女同士のエロス?どういうことでしょうか。

池内  プラトンが言うところのエロスは、かつて一体だった人間が二つに分かれて、それぞれ失われた自分の他の部分を探し求める衝動のことです。つまり男女のことですね。だけど、松枝さんはここで描かれているのはそれ以上のことです。

松枝  女同士のエロス?

池内  そうです。

松枝  妻が愛人を求めている、ということですか?

池内  そうそう!

松枝  すみません。作者なのに、ついていけていません。池内さん的には、妻が愛人を求めているようにみえるわけですね?一体、なぜ妻が愛人を求めてるんでしょうか?

池内  退屈だからですよ。

松枝  退屈…。安部公房の奥さん、真知さんは美術家としても大活躍しているし、子供もいるし、いろいろ充実してる。退屈する要素があまりないように思うのですけど。

・・・つづく

(対談全文は、劇場プログラムに掲載)

池内ひろ美(いけうち・ひろみ) 夫婦・家族問題評論家。作家。西日本短期大学非常勤講師。八洲学園大学客員教授。一般社団法人日本女子力推進事業団代表理事。著作『リストラ離婚』講談社文庫、『妻の浮気』新潮新書他30作品。テレビ朝日『TVタックル』、TBS『私の何がいけないの?』他テレビ・ラジオコメンテーターとして出演多数。


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「安部公房の冒険」

・新国立劇場小劇場にて

・2014年8月23日から8月31日まで

・演出:荒戸源次郎

・脚本:松枝佳紀

・出演:佐野史郎、縄田智子、辻しのぶ、内田明

・開場時間:上演時間は90分です。

23日(土)18:00
24日(日)13:00
25日(月)19:00
26日(火)14:00
27日(水)14:00/19:00
28日(木)19:00
29日(金)14:00
30日(土)13:00/18:00
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佐野史郎さん主演の舞台「安部公房の冒険」ですが

公演に先立ち、

僕がぜひとも話してみたいと思った6人に

戯曲「安部公房の冒険」を読んでもらったうえで対談をして参りました。

それぞれに大変興味深い内容となっています。

3人目は、劇団DULL-COLORED POPの主宰谷賢一さんです。



対談のタイトルは「創作と孤独とミューズと」

これまた長く充実した対談となっていますので、一部を披露させていただきます。

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  松枝さんの台本の中で、安部公房が俳優論みたいなものを展開するじゃないですか。あの辺りも興味深かった。あれも安部公房が言っていたことなんですか?

松枝  今回、資料をめちゃくちゃ読みこんで、そのあと忘れる作業をしたんです。それは演出の荒戸源次郎監督の要請でもあったので。なので、いまいち覚えていないんですよね。でも、言葉に囚われている新劇的なところから、肉体のみが跋扈する新しい演劇に手を伸ばしていたのは事実なので、そのあたりを言葉にすると、こう言うことかなと。

  全体的に芸術論と男女関係が行きつ戻りつ、うまく絡み合いながら話が綴られいる感じがするのが面白かった。でも、世間のみなさんはわかってくれないような気がするけど、やっぱりいい女と寝るというのは、そういうことだと思いますね。いい女に鼓舞されて芸術論を語ったり、盛り上がったり、インスパイアされたり、あるいは支えられたりということは絶対にあるだろうし。ただのスケベ心でやっていると思われたくない。ふつう覗き見ることができない作家であり、演出家である人間が女生との関係のなかで自分の芸術論を開陳していくっていう様子は、もちろん彼の私生活とかは見たこともないですけど、リアルだなと思って読みましたね。実際、変ないい方ですけど、有意義な肉体関係というのはある。ほんとにいいセックスって精神的なものが入ってきたりするものじゃないですか。たぶんそれによって自分の作品の質感が変わっていったり、自分の言葉が強くなったりってことが絶対にある。だから世の中で、例えば、映画監督が俳優に手をつけたとか、小説家が編集者に、演出家が俳優に手をつけたみたいな話って、ものすごいゲスい報道の仕方にしかならないけれども、実は、そんなに簡単なもんでもない。肉体的にも、作品的にも絶対的に自分を受容してくれる存在がいる意味は、作家にとってとても大きい。どんどん孤独になっていって、世間と戦うような、あるいは自分と徹底的に向き合うような作品を作るときって、まわりがだいたい敵に見えたりするでしょう。そういうとき、絶対的に受容してくれる女がいるというのは、やっぱり強い。こんなこと書いて誰が面白がるだろう? みたいなことを考えて、精神的にも肉体的にも疲弊していくとき、そういう女性は本当にミューズになり得る。

・・・つづく

(対談全文は、劇場プログラムに掲載)

谷賢一(たに・けんいち)DULL-COLORED POP主宰。Theatre des Annales代表。作家・演出家・翻訳家。明治大学演劇学専攻、University of Kent at Canterbury, Theatre and Drama Study にて演劇学を学んだ後、劇団を旗揚げ。「斬新な手法と古典的な素養の幸せな合体」(永井愛)と評された、ポップでロックで文学的な創作スタイルで、脚本・演出ともに幅広く評価を受けている。


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「安部公房の冒険」

・新国立劇場小劇場にて

・2014年8月23日から8月31日まで

・演出:荒戸源次郎

・脚本:松枝佳紀

・出演:佐野史郎、縄田智子、辻しのぶ、内田明

・開場時間:上演時間は90分です。

23日(土)18:00
24日(日)13:00
25日(月)19:00
26日(火)14:00
27日(水)14:00/19:00
28日(木)19:00
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佐野史郎さん主演の舞台「安部公房の冒険」ですが

公演に先立ち、

僕がぜひとも話してみたいと思った6人に

戯曲「安部公房の冒険」を読んでもらったうえで対談をして参りました。

それぞれに大変興味深い内容となっています。

ふたり目は、映画監督の行定勲さんです。



対談タイトルは「表現者として、人間として~安部公房へのシンパシー」

これまた長く充実した対談となっていますので、一部を披露させていただきます。

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行定  今回、松枝さんの書いた、この本を新幹線の中で読み始めたんだけど、読み終える前に目的地についてしまって、一旦読むのを中断しなくてはいけなくなったんだけど、ものすごく続きが読みたくてしかたがないと感じたんです。僕にとっては珍しいことです。

松枝  大変、光栄なことです。嬉しいです。

行定  面白かったんですよね。で、その僕の感じたこの本の面白さは何かっていうと、ある種、ものすごく安部公房にシンパシーを感じたんですよね。

松枝  どのようなところにシンパシーを感じたんですか?

行定  安部公房て、謎の人というイメージが僕の中ではある。書く小説がそもそも謎で、全てその謎が解けないまま終わる。謎がとかれることはない。それが安部公房である。主人公が迷宮にはいっていくという過程だけで読ませていけるっていうのはよっぽどの力量だと思うし、他に並ぶ者がいない。後の小説家にも演劇にも、大きな影響を与えている人ですよね、安部公房は。しかし、この松枝さんの本は、その解けない謎を書いた安部公房の謎を解いてしまっている面がある。あんなに奥深い作品を書いていた安部公房が、予想通りというか、実に人間、実に男、このザマですよ(笑)でも、そこには確実に人間がいて。僕はそこに非常にシンパシーを感じたんです。人間安部公房に。それにしても、日本では案外こういう脚本書かれないよね、ここに踏み込まないんですよ。海外ではあるけど。

松枝  何で日本ではないんですかね?ロマンチックだからですかね?

行定  そうですね、日本人はロマンチストなんでしょうね。偶像というか建前をあえて壊さないでほしいみたいなところがある。

松枝  僕は、この作品を、安部公房の…というよりも、もっと普遍的な人間の営みを書きたいという欲望があったんです。

行定  思いました。これは普遍だなって。簡潔に、余白の部分もあえて省略することで、物語の構造が見えやすく展開も早い。映画もこれくらいシェイプしたものを映像化するべきだと思う。無駄がない。会話も全部興味深い。作家と彼女が実在の人物はいたとしても、類型的な男女の形になっていて、たとえば演出をするときも、作家を、どれくらい安部公房に寄せて作りこむかとか、あえて寄せないとか、そういうところにも、脚本としての面白さがあります。

・・・つづく

(対談全文は、劇場プログラムに掲載)

行定勲(ゆきさだ・いさお) 1968年生まれ 熊本県出身映画、MV、CM 等の映像制作に携わり、97 年「OPEN HOUSE」で長編劇場映画デビュー。監督 第二作目となった「ひまわり」(00)で、第5回釜山国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。01 年の 「GO」では、第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞をはじめ、数々の映画賞を総なめにし一躍脚 光を浴びた。映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(04)のメガヒットは社会現象となり、「北の零年」 (04)、「春の雪」(05)、「クローズド・ノート」(07)、「今度は愛妻家」(10)など次々と監督しヒットメ ーカーの地位を確立する。2010 年の「パレード」では、第60回ベルリン国際映画祭国際批評家連 盟賞受賞。2014年は芦田愛菜主演の「円卓」が公開され、12月公開の日中合作映画「真夜中の五分前」が待機している。舞台の演出は、「フールフォアラブ」(07)、「見知らぬ女の手紙」(08・13)、「パレード」 (12)、「テイキングサイド」(13)、「趣味の部屋」(13)に続き、この秋、森田剛主演の「ブエノスアイレス午前零時」を演出する。


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「安部公房の冒険」

・新国立劇場小劇場にて

・2014年8月23日から8月31日まで

・演出:荒戸源次郎

・脚本:松枝佳紀

・出演:佐野史郎、縄田智子、辻しのぶ、内田明

・開場時間:上演時間は90分です。

23日(土)18:00
24日(日)13:00
25日(月)19:00
26日(火)14:00
27日(水)14:00/19:00
28日(木)19:00
29日(金)14:00
30日(土)13:00/18:00
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佐野史郎さん主演の舞台「安部公房の冒険」ですが

公演に先立ち、

僕がぜひとも話してみたいと思った6人に

戯曲「安部公房の冒険」を読んでもらったうえで対談をして参りました。

それぞれに大変興味深い内容となっています。

まず最初のお1人は、劇作家の大先輩、川村毅さんです。




川村さんのブログを読んでいて、川村さんが子供のころに安部公房のファンであったこと、そして今回僕の台本で扱っている事件のひとつ、アングラ世代による安部公房批判について言及されていたことから、ぜひにと対談をお願いしました。かなり長い対談だったので全文は載せられないのですが、その一部を披露させていただきます。

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松枝  川村さんは高校生のときから安部公房のファンでだったんですよね?

川村  いや、中学くらいからです。中学生の頃から天井桟敷、状況劇場、黒テントとか、あらゆるものを観てた。劇団四季も観てた。で、その中に安部公房スタジオもあって。でもパルコ劇場こけら落としの舞台『愛の眼鏡は色ガラス』は観てないんだけどね。当時非常に話題でしたよね。14歳の時に「友達」を見たのが最初です。観たらえらく面白くて。非常に感激して。まぁその前に安部さんについては小説のファンでもあったんです、もちろん。それで、安部さんの舞台に足を運んで、パンフにサインもらったりとかして。僕は表向き、唐十郎や寺山修司に言及することが多くて、まぁそれはそのように要請されるからなんですけど、実は同時に安部公房も観てたし、『ジーザス・クライスト=スーパースター』なんかも観てたし(笑)。

松枝  三島由紀夫なんかも観てました?

川村  ああ、観てた。三島はね、蜷川さんが近代能楽集やってた頃に。もう見る物、見る物に影響を受けてた時期だった。いわゆるアングラ小劇場の人たちとは違ったテイストを感じて、「ああ、おもしれえなぁ」と思いましたね。それから、安部公房の追っかけの時代を迎え、パルコ劇場の舞台を観ているのと同時に、ご存知かもしれないけど、渋谷ジァン・ジァンの裏に、安部公房スタジオのアトリエがあってね。そこの会員になると、情報が来るんですよ。で、そのスタジオで、ピンターの『ダム・ウェイター』とかね。アトリエ公演。そういうのを観たりして。だからまぁ、安部公房スタジオの公演はほぼ観てたように思いますね。

松枝  台本にもちょっと書いたんですけど、言葉よりも肉体みたいなところに安部公房の舞台は進化していくじゃないですか。最後には台本も残っていない、俳優の肉体を駆使した舞台「仔象は死んだ」みたいになっていく。その過程を見ていて、安部公房ファンである川村さんはどう思ってたんですか?

川村  やっぱりね、一般的にはね、非常に戸惑いがあった。当時のお客さんは。実は僕自身にも戸惑いはあったな。だから、どうしてもね『友達』から入ってくる人間は、なんというか、ストーリー性みたいなものを面白いと思うし、小説家・安部公房のテイストを求める人は多いんですよね。

松枝  そうですね。

川村  それが、だんだん削除されていって。原イメージ的な、動作とか、いろいろな小道具を生き物のように使ったりとか、非言語的になっていって。それでね、ある意味ね、日本のお客は離れていっちゃったという印象はあります。

・・・つづく

(対談全文は、劇場プログラムに掲載)

川村毅(かわむら・たけし)
劇作家・演出家。9月27日~10月5日吉祥寺シアターにて新作・演出『生きると生きないのあいだ』上演予定。http://www.tfactory.jp/

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「安部公房の冒険」

・新国立劇場小劇場にて

・2014年8月23日から8月31日まで

・演出:荒戸源次郎

・脚本:松枝佳紀

・出演:佐野史郎、縄田智子、辻しのぶ、内田明

・開場時間:上演時間は90分です。

23日(土)18:00
24日(日)13:00
25日(月)19:00
26日(火)14:00
27日(水)14:00/19:00
28日(木)19:00
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30日(土)13:00/18:00
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日々「安部公房の冒険」稽古と、あと宣伝やら制作やらそのために忙しい。

先日は、パンフレット用に、

DULL-COLORED POPの劇作家・谷賢一くんと対談を収録してきた。

おとといは、同じくパンフレット用のために、

事前に「安部公房の冒険」の脚本を読んでいただいた行定勲監督、

それからグラビアアイドルの橋本マナミさん、

劇作家の川村毅さんと対談を収録させていただいた。

行定さんも川村さんも事前面識はなかったが快く承諾してくれた。

僕は最近の行定監督に勝手に創作者としてシンパシーを感じていた。

自分の創作を曲げていない感じ、

曲げないが故に現代の何かしらを敵に回して戦わざるを得なくなっている感じ

そんな感じを受けて、僕は行定監督に聞いてみたくなったのだ。

同じような境遇にあり、時代と戦っていた安部公房

その苦悩を描く今回の脚本を読んでいただいて感想を聞きたかった。

とても興味深い話が聞けた。

その全文は当日劇場で販売予定のパンフで読める。

一部は近々ウェブにあげる予定だ。

なによりも

「この脚本は映画化するべきだし、できれば僕がしたい」

と言ってくださったことに勇気づけられた。

橋本マナミは現在大活躍中のグラビアアイドルだが、

僕は彼女が東京に凌辱される前の無垢な彼女(笑)を知っており、

というか、

僕の舞台に立ってもらったことが2度、ラジオドラマに出演してもらったことが1度あり、

彼女の創作や表現に対する前向きでピュアな姿勢を知っていたので、

また今回「安部公房の冒険」では、

とある淫らな関係についても描いているので、

そこを俄然得意科目とする橋本マナミに

女性視点からの意見を聞きたいと思って対談をお願いしたのだが、

第一声、

「わたし、奥さんが居ながら、若い女の子とも関係を持ってしまう男性の気持ちがすごくわかります」

という肉食発言、しかも男性目線(笑)。

期待通りと言えば期待通り。

昨日誕生日で30歳だそうだ。

僕と最初に出会った時は22歳だった。

人間変われば変わるものである。

そして、劇作家の川村毅さんは、

今度、柄本明さんと川口覚くんと舞台をやられる大先輩であるが、

ご自身のブログに、

中学高校生の時に安部公房のファンであったこと、

その後演劇を始める中で、先輩のアングラの演劇人たちが目の敵のように安部公房を嫌っていることを不可思議に思ったということを書いておられ、

今回の「安部公房の冒険」ではまさにそのあたりの安部公房の苦悩も描いているので、

ぜひとも当時の空気を知っている先輩の話を聞いてみたかったというのがあって、

メールを出してお願いをしたら対談を快諾してもらったという経緯。

待ち合わせ場所に、当時のパンフレット、安部公房のサインの入ったパンフレットやら戯曲やら、垂涎モノのお宝を沢山持ってきて下さった。

「安部公房の冒険」の脚本を読んでいただいて

「ここに出てくる正妻も若い女優も、演劇の「魔」であるようにみえ、その「魔」に見入られた安部公房という世界随一の理知的な作家が、演劇という底なし沼に引きずり込まれていく。安部公房おまえもかという感慨を抱いた」

というようなご感想をいただいた。

それ以外でも、簡単化しつつある世界を呪詛しているというような話もして興奮した。

僕の周りにいる人はほとんどだれ一人として、いまの状況を肯定していない。

この今を呪詛する力を具体的な現象に変えて行かねばならないという気持ちを川村さんと話していて、行定監督と話していて、谷賢一と話していて強く持った。

そんな舞台「安部公房の冒険」

あと2週間後には初日を迎えます。

チケット6,000円と高めに思われるかもしれませんが

3,000円の小劇場演劇2回分

それ以上の衝撃、感動は味わえると思います。

ぜひぜひ足をお運びください。

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「安部公房の冒険」

2014.8.23-8.31

新国立劇場小劇場

企画・脚本:松枝佳紀

演出:荒戸源次郎

出演:佐野史郎、縄田智子、辻しのぶ、内田明

公演スケジュール(開演時間)
8月23日(土)18:00
  24日(日)13:00
  25日(月)19:00
  26日(火)14:00
  27日(水)14:00/19:00
  28日(木)19:00
  29日(金)14:00
  30日(土)13:00/18:00
  31日(日)13:00

詳細は次のURLより


http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=45038
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テーマ:
劇団主宰、企画プロデュース、脚本家のマツガエです。

佐野史郎さん主演、荒戸源次郎監督演出舞台「安部公房の冒険」

現在、稽古、苦心惨憺しております。

どう苦心惨憺しているかというと

ひとことで言うことはできないのですが

あえて、ひとことで言ってみると「嘘との戦い」でしょうか。

それは、単純に良く言われがちな「嘘を無くせ」みたいなことではありません。

映画や演劇が「嘘である」のは前提なので。

演技を真実たらしめるためには、嘘であることをちゃんと受け止めないといけないわけです。

ちゃんと受け止めつつ、ちゃんと嘘をやるというか。

そこでしか嘘が裏返って本当になるということは起き得ない。

なんて、ことをやっています。日々。

金魚って綺麗ですが、あれは嘘なのです。

嘘のことを人工物と言い換えてもいい。

人工物である。

でも、その人工物の嘘をある方向で徹底させたその先で、

嘘がある美しさに輝きマコトになる瞬間がある。ありうる。

それを信じるところにしか映画や演劇はない。

荒戸さんはそう言葉に出して言いませんが、そういうことなのだと日々稽古から感じます。

で、今回の主演の佐野さんも同じようなことを追求されている。

具体的に、肉体を使って。

その稽古の仕方は、論理や言葉を使う哲学ではなく、肉体を使った哲学といった趣があります。

気付きが日々ある稽古場です。






「安部公房の冒険」
2014/8/23-8/31
新国立劇場小劇場
企画・脚本:松枝佳紀
演出:荒戸源次郎
出演:佐野史郎、縄田智子、辻しのぶ、内田明

詳細は、次のリンクに飛んで下さい。

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=45038
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「安部公房の冒険」チケット販売はじまっています。

「観たい」コメントを書いてもらうと割引になるコリッチチケットはこちらから
 ↓
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=57176

カンフェティはこちら。
 ↓
 http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=25230&

イープラスはこちら。
 ↓
 http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002132397P0030001P0006

今日から発売のチケットぴあはこちら。
 ↓
 http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1433190
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