紡いだ命 ~アルマ東京ティアハイム~

特定非営利活動法人アルマ/アルマ東京ティアハイム
私たちは「最期の砦」を目標に掲げ、
動物愛護センターからの引取を主な活動としています。
●登録センター/保健所:
 東京都/千葉県/埼玉県/柏市/さいたま市/横浜市/茨城県


テーマ:
命を繋ぐ活動に待ったはありません。
一瞬のためらいや判断ミスが命の行方を分かつことがあります。

センター収容されている子たち。
どうしようかと迷って考えている間に、処分に送られてしまった・・・ということもありました。

単に受入先がないというだけではなく、
性格や病気の面で心配があるような子たちは、どうしても瞬時の判断に戸惑いが出てしまうこともあるのです。

病気は治療すればなんとかなりますが、性格の難しい子は、その後のお世話やご縁のことを考えると、すぐに引取はできません。

センターで職員さんがゲージに近づくと吠える、唸る。
抱き上げようと手を出すと咬む。

処分持込されたのは、飼い主さんの病気が理由でしたが、この環境の一変は、どれだけ心に大きなダメージを与えたことでしょうか。

ちょっと難しそうと思えても、純血種だからすぐに処分に送られずに残してもらえた。
そのうち慣れるかも知れないと様子を見ていただける時間。

一週間たち、1ヶ月たち。そして2ヶ月・・・。
あのセンターの狭いゲージの中で過ごした2ヵ月間。

センターに行かれたことがある方はおわかりと思いますが、人が犬舎に入ると、犬たちが一斉に吠えだします。
その声を聞いているだけでも耳を覆いたくなるほど不安にかきたてられるのに、今まで生きてきた環境も優しい飼い主の手もなく一変した状況。
簡単に慣れる、っていうのは無理でしょう。

犬舎もいっぱいになってきて、いよいよ処分対象になってしまった。
2ヶ月センターにいても、処分に送られてしまうこともあるのです。

アルマが引取しなければ処分・・・・
この言葉、ずっと活動を続けてきて、何度聞いた言葉でしょうか。
最後の判断を委ねられているようで怖い。
私がノーと言えば処分に送られて、イエスと言えば生きるのか・・・。

私の判断は、周りを見回して、どこかに受入体制があるか、病院預けに出来るか、はたまた私自身が預かって様子を見られるのか・・・
会全体を見て、難しい子を受け入れられるのか、キャパシティとその子を受入られる力量と・・・

時には無理をすることがあっても、後が続くかなくなるような無理は出来ない。
葛藤です。

そんな中で引き出した子
7ヶ月たって、ご縁があり、トライアルに出ました。

タイガー 

飼い主さんが病気になられて、高齢のお父さんがセンターに持ち込んだ子でした。
きっとそれまで、可愛がられていたと思います。
センターでの2ヵ月、長い時間でした。

 
タイガー 

タイガーに今までご縁がなかったのは、自分たちに出会うため、とおっしゃってくださったH様。
亡くなった先住犬さんはチワワで、10歳で保護犬から迎えられて、15歳まで生きたそうです。タイガーの半分くらいの大きなの小さなチワワさん。


本当はトライアル成功してご縁成就してから、ご報告したいところですが、タイガーがこの世に留まって、生きて・・・ 環境の変化にも堪えて、頑張ってきたステップとして、きっと大丈夫よとエールを送りたい気持ちでアップします。

昨夜はお嬢さんにくっついていたそうです。
やっと一人っ子生活に戻ってアマアマの暮らし。
「凛太郎」という新しいお名前もつけていただけました。

別れの時は声をかけずに立ち去りましたが、賢い子ですから、きっときっと・・・自分を愛してくれる人のことがわかるはず。

ほんの一握りの生を得た子たち
きっとタイガーの不運も幸運も、今のためにあったのだと思いたい。


今日も茨城センターに行きますが・・・
命の選別をしないといけません。
なんとかなる、でも、なんともならない。自問自答のくり返し。
この狭間であがいているのは私たち人間だけですが、どんな子であっても、処分される犬猫に罪はない。

一握りの幸せだけを追い求めてもどうにもならないかも知れないけれど、あきらめたらそれで終わり。
その子のために、考えたい。
考えるのとを止めたらラクになれるのかといえば、そうじゃないから。



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