2007年12月21日(金)

「『慰安婦』問題解決オール連帯ネットワーク」旗揚げ集会のご報告

テーマ:■オール連帯の活動

去る11月17日に、「『慰安婦』問題解決オール連帯ネットワーク」旗揚げ集会が開かれました。遅ればせながら、その報告をさせて頂きます。(編集部)

              


 去る11月17日、東京神田の在日韓国YMCAの九階ホールにて、「『慰安婦』問題解決オール連帯ネットワーク」(オール連帯)の旗揚げ集会が開かれました。当日は「慰安婦」問題に取り組んできた市民を中心に、青森・名古屋・長野など全国からおよそ130人が駆けつけました。


最初に、総合司会の坪川宏子さんが、簡単に「慰安婦」問題の経過や、最近の国際及び国内の動きに触れ、「慰安婦」問題の解決がこれ以上待てない課題であり、その解決のために「『慰安婦』問題解決オール連帯ネットワーク」が「今こそ」求められていると挨拶し、幕を開けました。

忙しい合間を縫って駆けつけた神本美恵子さん(参議院議員・民主党)は、「今回の集会をとても心強く思う。」「国会でしっかりやれと言われたものと受け止める」などと語りました。また、岡崎トミ子さん(参議院議員・民主党)、紙智子さん(参議院議員・日本共産党)、福島みずほさん(参議院議員・社会民主党)からは、集会への連帯メッセージが寄せられました。


パネルディスカッションでは、司会の川上詩朗さん(弁護士)が、今年が「『慰安婦』問題の年だと言って過言でない。」「この好機を何としてでも活用」するためオール連帯が求められていると口火を切りました。最初の発言者である荒井信一さん(日本の戦争責任資料センター)は、「慰安婦」問題に関する米国下院決議の背景にある米国での補償運動を紹介しました。次に、吉見義明さん(中央大学教授)は、最新の研究成果をもとに、日本の国会議員らがワシントンポスト紙に掲載した米国下院決議に反対する意見広告がウソであると批判しました。次に、東海林路得子さん(VAWW-NETジャパン)は、十年以上人身売買やDV被害に取り組んできた経験から、謝罪しない日本政府の思想的背景を暴き、この問題の解決が現在・未来の性暴力・人身売買等を防ぐためにも不可欠であると述べました。


 続いて、集会に一般参加していた「『慰安婦』問題の立法解決を求める会」の弁護士・土屋公献さんが挨拶をしました。その中で、土屋さんは、「謝罪とは赦しを乞うことであり、赦しとは被害者が決めるものだ。」と政府を批判し、「これからもともに頑張ってゆきたい。」と語りました。


 前半部の最後は、日本軍「慰安婦」制度のサバイバー李容洙ハルモニの訴えで締めくくりました。「今年80才だが200才まで生きる。まだ120年残っている」と会場を沸かせました。彼女は問題解決のため長年証言活動を続け、今年も米国を四回、日本を三回訪れています。米議会では、「日本が強制連行し性奴隷にした『慰安婦』の問題を解決したら、性暴力が(世界から)なくなる、と訴えると皆とても喜んだ。罪は憎くても、人間は憎くない。日本が早くはっきりと平和的に解決して、若い人達が手をつないで仲良くできるように一緒に頑張ろう。」と呼びかけました。


 休憩を経て後半は、支援者たちのアピールが行われました。まず各地で裁判や当事者を支援してきた方々がリレー式にアピールしました。

 韓国の被害者を支援してきた方は、金学順さんと姜徳景さんに出会った時のことを語りました。「お二人が亡くなられてもう十年が経つ。その間のできごとを、私たちは彼女たちの墓前に報告できるだろうか?この問題を地元の議員に働きかけてみんなで解決を。」と呼びかけました。


 在日の元慰安婦を支える会の方は、「裁判は終わってしまったが、映画を通じてこの問題について広めていきたい。集会に来ないような人にも伝わるように」と宋神道さんの映画「オレの心は負けていない」の上映運動をしていると述べました。 

中国人「慰安婦」裁判を支援する会の方は、「通算では何十回と現地を訪れた。被害者は『夜眠れない、頭が痛い』とトラウマに苦しんでいる。中国は(不十分な)国民基金の対象でもなく、中国政府も被害者に無関心で支援制度もない。裁判は敗訴したが、拉致連行が事実認定され、山西省裁判では立法解決を求める付言判決も出されているのでそれを活かそう。」と呼びかけました。

台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会の方は、「99年に提訴、2005年に敗訴したが、原告・支援者ともども負けたとは思っていない」。国民基金は「被害者を引き裂こうとしたが、本人たちは『見舞金はいらない、公的謝罪と名誉回復、法的な賠償を望んでいる。』と言って、台湾内の民族を超えて正義を求めて闘っている。」と紹介しました。


 唯一裁判が継続している中国海南島戦時性暴力被害者への謝罪と賠償を求めるネットワーク(ハイナンNET)の梁英聖さん。「請求権問題をクリアするためPTSDで現在進行形の被害について認定するよう求めている。また若い人たちはとても関心をもっているから、同世代でネットワークを広げたい。」と述べました。

 東ティモール全国協議会の方は、「東ティモールで99年の暫定政権のころから、日本軍の侵略について少しずつ調べはじめた。当時、女性国際戦犯法廷の動きも重なり、東ティモールで『慰安婦』問題を究明していくことになった。現地で現地政府・日本政府がおかしいのだと共有されるようラジオ放送に取り組んでいる。」と語りました。


 続いて、行動ネットの安原桂子さんがオランダの対日道義補償財団が日本大使館に提出している請願書を代読しました。

 長年国会でロビー活動をしてきた谷川透さんは「米国をはじめ日本の『慰安婦』問題が未解決であり謝罪すべきとの決議が多数あがっている。また参議院で与野党が逆転した。これは画期的な事態。謝罪決議などどういう方向で行くか議論しあう協議会を呼びかける。失敗するわけにはいかない。」と語りました。

 中国人の慰安婦裁判の弁護団長を務めている大森典子さんは「裁判闘争を通じて、三権の1つの司法から事実認定を勝ち取った。(歴史的事実を)国民共通の記憶として定着させたい。ホロコーストはドイツ国民がみな知っている。日本は戦争犯罪を知らない。司法は『司法で解決できなかったが政府として解決しなさい』というメッセージを送っていると思う。それを活用していきたい。」と抱負を語りました。


 「女性・戦争・人権」学会の中原道子さんは、10月に米国ロサンジェルスで行われた「慰安婦」問題世界大会の報告を行いました。「この問題がアジアという枠組みを超えて、完全にヨーロッパまで到達したことを実感した。米下院決議はマイク・ホンダ議員一人でやったわけでない。最終的には非常に多くの女性・男性の努力が背景にある。日本でもがんばりたい」と語りました。会場ではマイク・ホンダ議員の演説映像が流されました。

 アピールの最後に会場からの発言を求め、埼玉県の参加者などが上田知事に対する活動などを紹介し連帯発言をしました。


 次に、オール連帯の共同代表として、大森典子、西野瑠美子、野平晋作、持橋多聞さんを推薦し満場の拍手で承認されました。また、立ち上げ事務局だった大川正彦、川上詩朗、佐藤千代子、谷川透、坪川宏子、中原道子、信川美津子、安原桂子、梁英聖さんがオール連帯の事務局として同様に承認されました。そして、意欲ある人に事務局への参加を呼びかけました。


最後に、「行動提起」として、まず、福田首相に解決要請文を渡すことにし、季刊「中帰連」の金子美晴さんが首相宛の要請文を読み上げ、満場一致の拍手で承認しました。(後日、要請書は内閣総理大臣宛に届けました。)次に、東京外国語大学教員の大川正彦さんが、「慰安婦」問題の解決を求めている全ての人たちに、さしあたり?政府、国会議員、各政党への要請行動、?「慰安婦」問題の具体的解決のための協議会の開催、を提起して参加を呼びかけ、集会参加者全員により確認され、3時間半にわたる集会が終わりました。


 この日、発言者は口をそろえて「今こそ連帯を」と語りました。参加者・主催者を問わず、この場にいた全員に共有された思いはおそらく次のようなものではないでしょうか。

「考えてみれば、日本軍『慰安婦』問題の解決のためには、少々の意見の違いがあったとしても連帯しなければ、日本政府から謝罪と賠償を引き出せないそういう局面に入ったということだと思います。私もその輪の中に入りたいです。」(集会アンケートへの感想文より)。

                          

(報告:梁英聖)

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