鼻水がたれる。
かんでもかんでもたれる。
どうしたものか。
冬がもうやってきている。
私が生まれて初めて雪山を見たのは高校生。
そして大阪の道が氷結するのだと知ったのも高校生。
氷結の恐ろしさを知ったのも高校生。
その日、私は10回目の遅刻だった。
10回目の遅刻をすれば、親、担任の先生、生活指導、校長先生に囲まれて説教をうける。
それだけはなんとか避けなくては。
いつもは天気がポカポカしてれば、学校へ行かずそのまま公園へ。
おなかが減れば朝マックへ行ってから。
そんな高校生活だったが、その日だけは頑張って自転車をこいだ。
もちろん立ちこぎだ。
私の通学路は他の高校生が自転車で通勤している。
その中でもなぜか私は有名人でよく「おはよう」なんて声をかけてくれる他校の生徒達がいた。
しかしその日は皆の態度は違った。
立ちこぎ+氷結で皆様もお解かりの通り私は見事にこけたのだ。
氷結してる為、ブレーキをしても全く意味がなく私は自転車と一緒に3m程滑った。
到着した地点は交通量の多い道路の1m手前。
大の字で着地?した私に声をかけてくれる人はいなく、皆くすくす笑いながら過ぎ去っていった。
ショックと恥かしさの余り私は数秒起き上がれないでいた。
「もうどうでもいい。遅刻なんてどうでもいい。もう一生この道とおらへん」
そんな事を考えていたら、見知らぬおばさんが近寄ってきて大丈夫?
と声をかけてくれた。
私はそのおばちゃんが一瞬女神に見えた。
しかし次の言葉を聞いた瞬間、又奈落のそこに落とされた。
「おねぇちゃん。パンツみえてるで」
まぁぁずぃ~??
結局、その日は自転車を押しながらとぼとぼ学校へ行った。
泣きながら先生にどんだけ辛かったか訴えても遅刻は遅刻と言われさらに私はどん底へ。
その日、家に帰って、私よりいつも朝先に出勤する母にその日の出来事を話すと。
「そんな日は休んだらよかったのに」
おーまいごっと。