時は過ぎ、4歳も終わりに近づいた頃です。
その日は療育で通っている鼓ヶ浦こども医療福祉センターの診察日でした。
感覚統合の療育とは別に3~4ヶ月に一度、医師(I山先生)の診断があります。
療育での様子はS石先生から伝わっていますから、私が家や保育園での様子を伝えます。
最初は皮膚科の先生に紹介状を書いてもらおうかと思いましたが、自閉症の子の手術なので、こちらの先生にお願いしようと思いました。
I山先生は快く紹介状を引き受けてくださり、それからすぐに最初の診察日が決まりました。
長男が5歳になってすぐの頃でした。
Sさんに教えていただいた防府市の山口県立総合医療センター、患者さんがいっぱいでした。
こちらの病院は紹介状がないと駄目らしく、いきなりだと受付をしようとしても断られるようです。
うちの方からだと徳山中央病院の方がまだ近いのですが、M上先生指名なので仕方ありません。
Sさんの話だと、何度も診察に通ってから手術だったということで、今からだと小学校入学後になるのかなぁと思いました。
名前を呼ばれて入ると、ネットで見たM上先生が座っていました。
長男の髪を分けてハゲの大きさを測ったり、写真撮影をしたり。
「本当は中学生くらいがいいんでしょうけど、自閉症で多動なので、小さいうちに全身麻酔で手術していただいた方が良いかと思うのですが」とダメ元で言いました。
M上先生は「そうですね、いつにしますか?いつでもいいですよ」と即決、手術を止めもしないので、やはりこの子の場合は全身麻酔の方が手術がしやすいんだろうなぁと思いました。
あまりに急なことで、今後のスケジュールが全くわからず困っていると、M上先生から「年明けにもう一度診察して、それから決めましょう」と言われました。
手術から2週間は登園しないようにとのこと。
K君は1週間だったと聞いていた為、長男は多動だからかな、と思いました。
年明け以降のスケジュールは保育園の担任・E島先生に聞いてからにしようと思いました。
毎年2月に発表会、3月にお別れ遠足があるから、その間か遠足以降がいいかなぁ、と。
年少、年中と担任のE島先生(現在年長でまたも担任)には本当に良くしていただき、長男は同じくらいの年頃の子と接するのが本来苦手なはずですが、登園拒否することもなく毎日楽しく通っています。
1月以降のスケジュールもわざわざ手書きで丁寧に書いてくださり、毎日大変なのに申し訳ないなぁと思いながらも発表会が終わってすぐの月曜日を希望することに決めました。
1月の診察でそれを伝えると、手術の1週間前に事前検査をしなければならないとのこと。
発表会前、検査の為に保育園を休むと練習が出来なくなるので、検査を発表会後、その次の週に手術することで決まりました。
発表会は2月の頭の土曜日、1月の終わりから保育園ではインフルエンザが流行りだしました。
次々と園児が休みだし、遂にうちの次男が熱を出しました。
行きつけの小児科で、保育園でインフルエンザが流行っていると伝えましたが、やたら元気な次男を見て「インフルエンザの検査しなくていいですね」とサラッと言われてビックリしました。
「やってください」とお願いし、検査後数分して、何もなかったかのように「インフルA型ですね」と言われました。
これ、検査しなかったら風邪で片付けられて保育園に通ってしまい、もっと危ないところだったのでは?と不信に思いつつ、長男はうちの母にあずけることにしました。
しかし翌日、保育園から帰ってきて急変、さっきまであんなに元気だった長男が高熱を出しました。
急いで土曜日の午後も開いている耳鼻咽喉科に連れていき、タミフルを貰って帰りました。
発表会の数日前になると次男のクラスが発表会前日まで学級閉鎖となりました。
うちの兄弟はギリギリ熱が下がり、3日経つのを待っている時期で、登園開始がまさに発表会の日でした。
そして安心しきった発表会前日、私がインフルエンザになりました。
夜中に一度だけ38度を超え、やたら寒気がしたので翌朝病院に行ったところ、その時は36度台でしたが、子どもがインフルだということで一応検査することになり、結果インフルエンザA型でした。
私はその後全く高熱が出ることなく、寒気もなくなっていたのに5日間病人でした。
インフルエンザって高熱じゃない場合もあるんですね、私は元々熱に強い体質ではありますが。
私が外出出来ないので、母に長男の事前検査を連れて行ってもらいました。
ところが、先週インフルエンザだったと伝えたところ、「インフルにかかったら3週間は検査が出来ない、やれば命に関わることもある」と、断られてしまったのです。
これで手術が延期となりました。
次はお別れ遠足のある週に検査、遠足後の翌週に手術をすることになりました。
(正月、徳山動物園のパネルに入る長男↓)
もうインフルエンザになったことだし、次は大丈夫だろうと思っていたのですが・・・。
(次回に続く)