幻想写真作家であり、ゴスロリ&V系業界を主とした
カメラマン、グラフィックデザイナー

公式サイト★http://www.alice-photostory.com/
別名「歌舞伎町の女王様カメラマン(イケメン写真家)綾瀬凛」としても活動中

★ネットTV番組「Aliceの幻想劇場」
2010年 冬「Aliceの幻想劇場」第3期復活!!協力:Gothic&Lolita SNS

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2012-02-26 11:45:56

「蛇時計を左回転する方法」

テーマ:ブログ
「蛇時計を左回転する方法」


その部屋の時計の短針と長針は蛇の体でできていた



蛇がうねうねと右回転するたびに時間はうねうねと進み
蛇がうねうねと左回転するたびに時間が逆にうねうねと進む


左側に大好物のねずみを置いて
さあこちらへおいで

どんどん左回転して時間をもどしておくれ蛇時計

君がまだこの部屋にいた頃に時をもどすのだ

なあ、なんともおいしそうだろう
ゆっくりと舌をだして
おいしいねずみを手にいれるために
左回転しておくれ

お願い蛇時計
おいしいねずみならいくらでも用意するから
君がまだこの部屋へいた頃まで時間をもどしておくれ

左回転したならばぐるぐると
蛇時計の短針と長針が絡みあい
もとにはもどらなくなればいい

まわれまわれ蛇時計

2012.2「Aliceの幻想劇場」
2012-02-25 10:31:01

「赤い線」2012.2~Aliceの幻想劇場~

テーマ:幻想写真作家
「赤い線」


$幻想写真作家 七色アリスの幻想劇場


写真&ストーリー:七色アリス

ほらまた赤い線が一本私の前にひかれた

線が増えるたびに
わたしはわたしをひとつずつ失う
またひとつ人というものから遠くなってゆく

右半分から人でわなくなる
上から
下から

いや、いっそのこと赤い線だらけにして人じゃなくなればいい
私じゃなくなればいい

線と線をたばね、ぐちゃぐちゃにひかれるうちにそれは真っ赤な面となり
わたしじゃなくなる
わたしは赤い線に飲まれ消えてしまえばいい

さあ赤い線を今日も描き続けるのだ

わたしが消えてなくなるまで描き続けるんだ


2012.2「Aliceの幻想劇場」
2012-02-25 07:35:26

「顔がないピエロ」

テーマ:幻想写真作家
「顔がないピエロ」

Photo&Story:七色アリス
衣装協力:ペイデフェ


$幻想写真作家 七色アリスの幻想劇場

ぼくは顔がないピエロ
本当は顔をもって生まれたんだけど
生きてゆくのにじゃまだから
ある日すてることにしたんだ

だってこのサーカス団で生き残っていくためには
顔はどうしても必要なかったんだ
いやあってはならなかったんだ
僕は自分の顔の皮をはいで
面を被った

ある日、となりに同じようなサーカス小屋がやってきた
こちらの団長と新しい小屋の団長が握手をかわす

その後ろで
ぼくと同じ顔したピエロがひょっこり現れた

僕と同じ顔したピエロ
みんなの笑顔のために
顔を捨てたピエロ
無機質な笑い顔のピエロ

君も僕と同じ血がきっと流れてるんだろう



こちらの団長が溜め息をついた
あちらのサーカスがきてから
こちらのサーカスがめっきりダメになったと

ぼくはひっそりとあちらのサーカスを偵察しにきた
いや、あの僕とそっくりなピエロも気になっていたから
同じ血が流れているピエロにあいたかった

人魚の華麗な水中ショーに
ゴーレムの勇ましい怪力
妖精達の秘密の綱渡り
猛獣の血なまぐさい匂い

僕たちのショーとなんら変わりない

しかし
小さな
いや大きな違いに
ぼくは落胆した

この僕の役目
あいつだったのだ

大きな違い
僕は顔がないピエロなのに
あちらのピエロには顔があったのだ

震える僕に
あいつはそっと笑いかけながら
耳元で何かを囁いた

~2010「Aliceの幻想劇場」~
2011-09-29 16:54:27

「空白の終着駅」

テーマ:幻想写真作家
「空白の終着駅」



「そこの若い方、貴方はどちらの終着駅まで?」
近くに座っていた老夫婦が話しかけてきた。

「僕ですか?僕はこちらまで」
僕は僕だけのパスを見せた

「ほほぅ。これわこれわ。。。。」



「わしらはずいぶんと長い旅を続けてきてやっと次が終着駅なんじゃ」
「残りの人生をゆっくり楽しもうと思いましてねぇ。」


老夫婦はやさしい顔でほほえんで次の駅でおりていった。

小さく小さく見えなくなるまでずっとずっと手を振ってくれていた。




僕はこの駅にはおりなかった。




僕はやっぱり旅を続けていて
この汽車自体からおりるのはやっぱり不可能なんだろう。


いつも、とてつもなく楽しい場所でも
発車のベルの音が聞こえるし、ちゃんと乗車する。


どうやら悲しいかな僕のこの体はそうプログラムされているらしい。


それはこの汽車に乗っている以上、
そしてこの体をもっている以上、
このパスをもっている以上

幸せでもあり不幸でもあるのだ


さっきの老夫婦を思い出しうらやましくなった。

元気で暮らしているだろうか?



僕はまた、猛スピードでめまぐるしく変わる景色をみながら
ふっと昔の駅を思い出すんだろう



ああきっとそうなのだ



いくつかの駅に下車してきて
僕の手には何一つ残ってないけれど

僕のこの頭に刻み込まれたたくさんの美しいものの数は
きっと誰にも負けない




さあ、また発車のベルがなっている。乗り込むんだ




もしかしたらあるかもしれない
ベルの音が聞こえない、
聞こえてものりこみたくない


自分だけの終着駅を目指して




ぼんやりとまたそんなことを考えていた



そうそう、僕のパスはものすごく珍しいものらしく



終着駅の欄は空白なのだがね



終着駅が
ないのか
自分で書き込めということなのか



そうそう


きっとこれが僕の幸せなのだ



そう自分に言い聞かせて



僕はまた旅を続けるしかないのだ




2011「Aliceの幻想劇場」
2011-08-06 05:58:46

「また、こちらであったときはよろしくな 」

テーマ:幻想写真作家
「また、こちらであったときはよろしくな 」



澄んだきれいな果てしない蒼の空間の中
たくさんの人のカタチをした物達がふわふわと眠っている


僕はもう先に眠るね
といってとなりにいた彼はもうずいぶん先に旅立ってしまった

彼が今回与えられたのは
たった5年の命だった

生まれる意味なぞあるのだろうか


楽しみ、苦しみ、悲しみ
のある世界へ


またこちらへ来たときはよろしくな
といってとなりにいた彼はもうずいぶん先に旅立ってしまった

彼に与えられた前回の命は
87年

ふわりふわりと蒼の空中に僕らは浮きながら
ずっと87年間のハナシをゆったりきいていた

87年分の
楽しみ、苦しみ、悲しみをただ淡々と


またあちらの世界の思い出話でも語ろうではないか

ふわりふわりと蒼の空中に浮きながら
僕は眠りという旅立ちをまつ


ああ、そうだね
またこちらであったときはよろしくな

またその時まで
おやすみ

うん おやすみ
おやすみ


2011「Aliceの幻想劇場」
2011-07-24 01:27:57

「大好きなサンタさんへ6年目のメリークリスマス」

テーマ:ブログ
「大好きなサンタさんへ6年目のメリークリスマス」


大好きな大好きなサンタさん
今年のクリスマスは
僕が君に素敵な愛をこめたプレゼントをしよう



今日は楽しいクリスマス
僕のお家はたくさん兄弟がいるから
毎年毎年大変さ
プレゼントをもらうにもひとくろう

列をつくって順番待ち
その時がたのしくてしかたない

ママは一人ずつほおにキスしながらこういうのさ
「はい今年一年よくがんばりました。
サンタさんから預かったわよ。メリークリスマス」


でもさ
僕のばんになると
いつもいつも
プレゼントがなくなるの

ごめんねサンタさんたら忘れちゃったみたい
来年皆よりもっといいものをもらえるはずよ ママはいつもそう囁く

ごめんねサンタさんたらまた忘れちゃったみたい
来年皆よりもっともっと本当にいいものをもらえるはずよ ママはいつもそう囁く

そういって毎年この悪夢の日がやってくる

きっと僕はこの家の子じゃないんだ

サンタに気に入ってもらえるように
兄弟の何十倍も勉強をがんばってきたのに
また僕はプレゼントをもらえない
ああこの家の子じゃないからなんだね

1年目はどうして僕だけがと泣くことを覚え
2年目にどうして僕だけがと恨むことを覚え
3年目にとうとう虫を殺すと1年を越せるようになり
4年目にとうとう鳥を殺すと1年を越せるようになり
5年目にとうとう猫を殺すと1年を越せるようになり
僕は僕を保って来た

もうサンタさんなんて
きっといないんじゃないかと気付いてしまうくらいに
僕は大きくなりすぎた

もうすぐ6年目のクリスマスが来る

きっと今年もそうなんだろう

ねえママ

今年は僕がサンタさんに愛をこめたプレゼントをしようと思うんだ

6年分の大きな大きな愛のプレゼントを

ママだけに内緒で教えてあげるから
こっちを振り返っちゃダメだよ

永久に内緒
ママだけに教えてあげる



2011「Aliceの幻想劇場」
2011-07-12 23:55:35

「ひとりぼっちの粘土人形」

テーマ:ブログ
「ひとりぼっちの粘土人形」


おうちでひとりぼっちはさびしくて
ふとねんど遊びをはじめたことがはじまりだった

ねんどをこねてお人形作り

ぼくと
ぱぱとままと

おにいちゃんと
おねえちゃんと
ともだちと

ねんどでこしらえる

そのこしらえたねんどのおともだち人形が
とってもさびしいかおにできちゃったから

また
ぱぱとままと

おにいちゃんと
おねえちゃんと
ともだちと

ねんどでこしらえる

またそのこしらえたねんどのおともだち人形が
とってもさびしいかおにできちゃったから

また
ぱぱとままと

おにいちゃんと
おねえちゃんと
ともだちと

ねんどでこしらえる


そしてまたまたそのこしらえたねんどのおともだち人形が
とってもさびしいかおにできちゃったから

また
ぱぱとままと

おにいちゃんと
おねえちゃんと
ともだちと

ねんどでこしらえる




どこまでこしらえれば

さびしいかおの人形はできないのかなと
ふと考えながら

ぼくはひたすら
せっせと人形づくりに没頭する

ああもうそろそろ
ねんどがなくなってしまうでわないか

そう思いながら

ぼくはせっせと粘土の人形づくり

さびしいかおの人形達に囲まれながら
ぼくは粘土をこねつづける



2011「Aliceの幻想劇場」
2011-07-08 06:20:34

生まれてごめんね。そして、

テーマ:ブログ
2011-06-30 01:32:40

七色アリスをアーティストに高めてゆくため

テーマ:ブログ
ここのところ
綾瀬凛名義の仕事が忙しいため

アリスのこちらのブログは
幻想作家作品のみをアップしてゆく形にします。

七色アリスをやめるわけじゃなくって
より七色アリスをアーティストに高めてゆくためにです

作品を作った時にはもちろんアップしてゆくので
アリスの存在は忘れないでくださいね☆

作品アップ以外や
日々の私の日記、活動はこちらに書いてゆくので登録よろしくです。

歌舞伎町の女王様カメラマン綾瀬凛
http://ameblo.jp/rin-ayase/
2011-06-06 04:11:34

「儚儚(ぼうぼう)の城」

テーマ:幻想写真作家
あの日
君と僕の隙間が偶然にも一致して
幻想の城ができあがった

ここであったことは誰にも話しちゃいけないよ

それは
偶然だったのか
必然だったのか

僕らは幻想の城で儚儚の果実を与えあった

誰にもわからないけれども
君と僕じゃなくてもあの場所はできたのかな
ううん
きっと君と僕じゃなきゃあの場所はできなかった

そうか
そうだね

うんきっと

この城は誰にもわからないように
鍵をかけてしまおう

そしてまた疲れたらあの城へもどろう
もうきっと君はいないのかもしれないけれども

君と僕だけの儚儚の城へ


2011「Aliceの幻想劇場」

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