吐き気と頭痛と嗚咽と涙と鼻水と…
インナーチャイルドの擁護どころか
そんな風に頑張って来たこの子を
どうしてあげたらいいのか…
ただ、ただ泣きながら話を聞くしか
出来なくて…
でも、まだまだ話は続く…
小学校に上がるまだまだ、ずっと前…
毎朝5時に起きて3時間、母親と歩いて行く何処かの場所…
着いてすぐ正座させられ、長いお経を
みんなで読む…
イヤな線香の臭い、低い声のお経、
怖い、気味が悪い…異様な雰囲気…
支部長と言われる偉い人には、
皆んな媚びる大人達…
陰では、その人の悪口言ったり、
神様、仏様の事を信心してるのに
何にも良い事はない…と言う大人達…
初めて聞いた言葉…神様、仏様…
なんだそれ⁇
これが私の神様、仏様の最初のイメージだった…
多分、その頃から時折、
人の心が読めたり、エネルギーを読んだり
してたんだと思う…
何か悪い事を言われたショックと言うより
態度と心が裏腹な事に気が付きながらも
このドロドロしたものや重たい何かが
酷くイヤだった覚えがある…
そして、その子が話す…
小学校6年の頃、修学旅行に行くお金がなくて私…担任の先生に
『 修学旅行に行きません。』って
何の気なしに言ったら、
先生方慌てて
私を校長室に呼んで、校長と教頭と
担任の大人3人に囲まれて、
『 修学旅行に行かないなんて言う子は
前代未聞です‼
旅行から帰ってからも道徳の時間に
修学旅行の思い出の作文を書く時間があるから
その時に旅行に行っていないと
作文が書けないし、
1人だけ別の事してると、皆んなからイジメに合うから、行かなきゃダメだと…
修学旅行の旅費は役場に申請して補助してもらうから、子どもはお金の心配をしなくてもいいから…』
と先生方に説得されました
その当時、一泊二日の旅費が一万円だったのを覚えています
それなのに、私…その時の先生方に
『 先生は本当の貧乏を知らないから
そんな事が言えるんぢゃ‼
旅費を出してもらったら、私のお母さんが
無理して私を旅行に行かせ様とする…
そしたら、旅行カバンも着替えも、
皆んなの前でお風呂で着替える下着も
いいのがないから、
もっとたくさんのお金がいる…
カバンだって五千円するし、
下着だって靴下だってブラウスだってどうするん?
もし、買ったとしたら明日からご飯が
食べれん様になる…イジメが何だ‼︎
明日生きてく事、食べる物のない事を考えたら、それ以上に恐い事なんてない‼
親に殺されそうになる事を考えたら子どものするイジメなんて恐くも何ともない ‼ 』
必死で泣くのを堪え、
大人の無神経さに中途半端な善意に
自分の恥ずかしさを露呈された様で、
泣くのを堪える強さがほしくて
先生方をにらみつけるのが精一杯だったのを思い出した。
歯を食いしばって立ってなきゃ
二度と立ち上がれない、
私は恥ずかしい存在なんだ…
誰も私を見ないで欲しい…
私をこれ以上、傷つけないで欲しい…
誰も私にズカズカ入り込まないで欲しい…
その瞬間たくさんのトラウマと
必要以上にヒトとの距離を置く自分が
出来上がったのを思い出した…
親も誰も信じられない…
大人達も信じられない…
自分で自分の事、守らなきゃいけない…
こうして小学校6年生の小さい自分が
心を閉ざして、自分が自分の親代わり
をする間違った思い込みの
固い頑張るしかない自分が出来上がったのを思い出した…
あ~こんな状態の子を
ずっと一人ぼっちにしていたのか…と
たくさん泣いて…
その子のその当時の分まで泣いて…
何時間経ったんだろう…
私、もうボロボロだ…
思考も働かない位に泣いた…
そうして、涙が枯れるまでその子を
抱きしめて、ただ抱きしめて
『 今まで、頑張ったね…
もう、大丈夫だょ…
本当、こんなに
なるまでほっといてゴメンね…
一人で頑張ってくれてたんだね…
ありがと… 』
この子には本当に感謝しかないな(u_u)
そう初めて思えた時…
す~っと私の中にとけ込み、やっと帰って来てくれたのでした
ありがとう…
今までお疲れさま…
失くしてた何かを取り戻せた感覚と共に、
心の中がキラッと光り
暖かい何かが拡がっていきました…
つづく