皆さん、お待たせしました。
今、パイロットステーション村。ゴール手前のエモナック村まで160~170キロといったところです。
ネットと電源の確保がうまく出来ないため日記の更新はゴール後になりそうです。
毎日天候が悪く、悪戦苦闘の連続です。
そんな中、ひとつ見えてきたものがあります。
タナナ村を過ぎてから、毎日これでもかと言うくらい厳しい川下り。なかなか先に進めず焦りも感じてます。
「ドーソンより先へ行く奴は、バカとマゾだけだ」というのは全くその通りでよく言ったものだと思います。
連日の激しく冷たい雨、まるで台風のような強烈な向かい風、それによる白波立つ荒波。野田さん(カヌーイスト)の著書に「1mの高い波が立った」とあり、川なのに本当にそんなデカイ波が立つの?と疑問に思ってたのだけれども、、、ユーコンは本当に厳しい。立っちゃうんですね。1m以上もの高い波が!
幾度となく「ヤバイっ!」と本気で思いました。生死のギリギリのライン。
ユーコンは荒れると雨が真横に吹き付けまるで暴風雨状態。パドルを休ませることも出来ず。寒さが体力を奪っていく。
そしてどこもドロの岸。ズブズブと足がメリ込んでいく。毎日のテント地探しも一苦労です。なるべく平たく固い地面を探すもあまりない。岸に上がると蚊とハエとサンドフライの猛襲撃。周りを数百匹の虫で覆われる。モスキートネット必須!
そんな毎日の厳しく辛い旅を続けていると、極限の中、自分が丸裸にされていく。本当の等身大の自分というものが見えてきます。
自分の体力と精神力がどれ位あるか。縦•横•高さの幅がどれ位の器か。逆を言えば、どれだけ自分が弱いのか。すべて赤裸々になってきます。これら全てを受け入れる。受け入れざるを得ない。
そこで見えてきたものがありました。それは〝感謝〝。
雨露をしのげる屋根があるってどんなにありがたいか。日本の生活では、食べ物でもなんでも欲しい物は手に入る。しかも美味しい(笑)長いテント旅を続けているとそれが染みてくる。
すべてに感謝したい気持ち。ありとあらゆる全てに感謝の気持ちが自然と湧いてきました。
そりてユーコンとの死闘の末に見えたもの。
自分にとって本当に本当に本当に大切な人の存在。極限の中、自分が丸裸にされ、見えました。
10年一緒に暮らしてる人。自分の中でどれだけ大切な大きな存在であったか。
これはこの旅で得た一番の財産です。すごく大きな衝撃でした。
ゴールはまだですが、兄貴をはじめ、この旅を支えてくれてる方々、応援してくれるみんなに感謝します。
ありがとう。本当にありがとう。