2011-11-06 19:49:11
握りしめた地図
テーマ:東日本大震災部屋の片隅に貼ってあるいくつに連なったコピー用紙。
引っ越しを来週に控え、片付けをしている時に目に入ったそれを見つつ、
暫しあの日の出来事を回想した。
3月11日、東日本大震災。
都内交通機関が完全に麻痺し行き場を失った帰宅困難者で
溢れかえった街。
僕は会社のある新宿から自宅の豊島区まで歩いて帰ることを決意。
インターネットで検索した道のりを数枚に印刷し、
セロハンテープでつなぎ合わせたお手製の帰宅マップを作った。
たくさんの人とすれ違う中、
必死に地図と目の前に見える看板や標識を頼りに家路へと歩みを進めた。
2時間半かけてやっと家に着いた時にはすでに時計は0時を回ろうとしていた。
あの時のことを忘れないためにも、
僕は今でもこのマップを大切にとっている。
忘れてはいけないこと。
何より怖いのは自分の中での風化だ。
セロテープの接着面がカサカサになろうとも、
しわくちゃなコピー用紙が日に焼けてうっすら黄色くなろうとも、
僕はこのマップをこれからも大切にとっておく。
大切な記憶、記録として。







