映画批評版 Sugarなひととき

気がつけばいつも、生活の中に映画がある


テーマ:
【★評価】 (五つ星評価)
★★★★


【解説・ストーリー】

北陸の山間部の小さな村。両親の訃報を受け、東京から戻ってきた和合家の長女、澄伽。4年前に女優を目指して上京したものの鳴かず飛ばず。それでも自意識過剰な澄伽は、それが自分の実力だとは露ほども思わず、何より妹の清深がしでかしたある事件が原因だと逆恨みしていた。そんな傲慢な勘違い女、澄伽の帰還に、清深は怯えながらもどこか冷めた目で姉を観察、次第に抑えていたある衝動を膨らませていく。一方、兄の宍道も澄伽の傍若無人な振る舞いをおとなしく受け入れるばかり。宍道の妻で度を越したお人好しの待子は、そんな彼らの関係を不思議な思いで見つめていた。

第50回ブルーリボン賞にて永作博美 が助演女優賞を受賞。


【レビュー】

壮絶で強烈な映画だった。

題名からも、DVDのジャケットからも、この壮絶さは彷彿させないだけに、より一層驚きが増す。


9割方は胸くそが悪くなるような内容で、

残りの1割は、小さな救いを感じるような映画。


その1割の小さな救いが、永作博美の存在でした。

さすが、国内の各賞を受賞しただけの存在感。

知らぬ間にこんなに味のある女優さんになっていたのですね。


複雑な愛憎がからみあう家族のお話。

出演者も少ないし、舞台はずっと田舎の一軒屋。

地味であるはずなのに、どこかインパクトがあり、久々に、見終わってからも余韻が続くような映画でした。

とは言え、もう一回観るか、と聞かれたら、その答えは「NO」だけど。

2回観たいほど清々しい内容の作品ではないのでね。


最近、日本映画がなかなか面白い。

派手な面白さではないけれど、地味でじんわりとくる面白さ。


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【基本情報】

原題: 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
製作年: 2007年
上映時間: 112分
製作国: 日本


監督: 吉田大八
プロデューサー: 柿本秀二 小西啓介 鈴木ゆたか
原作: 本谷有希子 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(講談社刊)
脚本: 吉田大八
撮影: 阿藤正一 尾澤篤史
美術: 原田恭明
編集: 岡田久美
音楽: 鈴木惣一朗
音楽プロデューサー: 日下好明
主題歌: チャットモンチー 『世界が終わる夜に』


【出演】

佐藤江梨子 和合澄伽
佐津川愛美 和合清深
永作博美 和合待子
永瀬正敏 和合宍道
山本浩司 萩原
土佐信道 小森哲生

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