満席「きわどい美学を学ぶ！」500年後の誘惑～クラーナハ展アートセッション

「きわどい美学を学ぶ！」500年後の誘惑～
クラーナハ展アートセッション

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こんばんは。

阿川　千晶です。

今日は11月の「名画に恋するアートセッション」のご案内です。

つい先日まで、ヴェネツィア・ルネサンス展が
東京に来ていましたが、

今度はドイツのルネサンスを
代表する画家が、上野の国立西洋美術館に来日しています！

その名も「ルカス・クラーナハの大回顧展！」

日本ではあまり馴染のない画家ですが、

魅力満載の作品を産み出した巨匠画家です！

《ホロフェルネスの首を持つユディト》

1525/1530　ルカス・クラーナハ（父）

息子も同じ名前で画家だったため、（父）と表記されます。

当時ドイツの画家たちは自国の美術よりも、

積極的にイタリア・ルネサンスに
学ぼうとしました。

その結果、現在などのオーストリアなどを含む

神聖ローマ帝国の一部だったドイツでルネサンスが生じたのです。

宗教改革の創始者《マルティン・ルター》の肖像画などは
世界史の教科書でもお馴染みの顔ですね。。

ルカス・クラーナハ（父）《マルティン・ルターの肖像》1525

クラーナハは権威ある人々の
肖像画を多数手掛け、人気を博してきましたが、クラーナハらしさが
最も強く感じられるのは…

じつは「ヌード」を描いた作品なんです。

つり目と貧弱ボディが、実に魅力的ー★

日本人の私たちにとっては
すごく異質な感じを受ける、女性のヌードです。
【今日の1枚】でもご紹介しています。

ルカス・クラーナハ（父）《泉のニンフ》1537年以降

全裸にそのまま
身に着けるジュエリーというスタイルが、

現代にも通じるエロテックさであり、

洗練された「官能美」を感じますね～

クラーナハは自害するルクレティアや
斬首するユディトなど、

ルカス・クラーナハ（父）《ルクレティア》

「グロテスクナ絵」なども多く描き、

貴族からの注文が殺到した大人気の画家でした。

また素晴らしいことに、

クラーナハは芸術的センスだけじゃなくって、
ビジネスセンスもバツグン！だったのです。

儲かって、儲かって、仕方なかった！

ビジネスのヒントもこの人にあり（笑）

まっ二つに分かれていた、

カトリックの顧客からも、
プロテスタントの顧客からも、注文をもらい、

美術史上初のブランド商法を築き上げたも、クラーナハなんです。

今回の展示会では

魅惑の作品がただ並んでいるだけにあらず、

クラーナハに刺激を受けた、ピカソや森村泰昌さんの
オマージュ作品や

中国画家100人による
クラーナハ《正義の寓意》の複製画もあり、

とにかく見応え感ありすぎますです！

ヴェネツィア・ルネサンス展に続き、
時系列に沿った流れで、東京でこちらの展示会に
出会えるなんて！とっても、とっても、もぅ贅沢なことなんですよ！！

ルカス・クラーナハ（父）《ヴィーナス》1532

１１月のアートセッションでは
クラーナハ展の中でも
女性の「美」の表現にフォーカスして、クラーナハ独自の
きわどい美学の世界へ！

ご案内したいと思います。

彼が描く女性の魅力に迫り、

見つめていると、ドキドキからワクワクへ…

この心揺さぶられるこの感覚は、
男性鑑賞者が「誘惑」されるのとも、絶対的に違う

自分の中に秘めている、、
「女性性」が、誘発される、感覚なのかもしれません。

１１月は世界遺産に認定された、

ル・コルビュジエの国立西洋美術館＠上野へ！

異質なドイツルネサンスの美の世界～

「クラーナハ展」へ
新たな魅惑の＜美＞を探りに、ご一緒しませんか？

11月　名画に恋するアートセッション

きわどい美学を学ぶ！500年後の誘惑～
「クラーナハ展アートセッション」です。

〇11月17日（木）　残２席
〇11月18日（金）　満席

【タイムスケジュール】
１０：００～１１：３０アートセッション
１１：４０～１２：００　タクシーで移動
１２：００～１３：００　美術鑑賞
終了予定時刻１３：３０頃（予定）

鑑賞後、お時間のある方は、ランチもご一緒いたしましょ。
美術館内レストランを予定しています。

【アートセッション開催場所】
シャングリラホテル東京ラウンジ
美術展　「クラーナハ展」＠国立西洋美術館