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2012-02-26 23:02:45

ナコンパトムモバイルユニット 3

テーマ:仕事

こんな患者さん達がいましたシリーズ



全身タトゥーで覆われた人
義肢財団(超個人的)日記

財団スタッフのプラコップさん(左)はドラゴンのデザインの義足をはいてます。患者さんも右足にドラゴンのタトゥーが入っているので、「自分もこんな義足にしてもらいたいです!」と言ってました。 さてその後どうなったのでしょう。仕上がり後の義足を見たところ肌色外装のものしかなかったので、今回は却下されたのかも。




こちらはサコンナコン(東北部)から来た男の子。くりくり坊主がマルコメ君みたいでかわいいです。


義肢財団(超個人的)日記

3年前に初めて財団のモバイルに義足を作りに来た時には人見知りして誰とも話そうとしなかったのが、今回はすっかりなじんで財団の若いスタッフに遊んでもらってました。 


何日か実際にはいてもらった後に、外装を仕上げ。
義肢財団(超個人的)日記

外装を仕上げた後はこんな感じです。




義肢財団(超個人的)日記
女の子、アイリーンちゃん。 カメラを向けるといつも笑顔で応じてくれます。右手に座っている財団スタッフのミーチャイさんと同じくAK(大腿切断)。ミーチャイさんは事故での切断ですが、アイリーンちゃんは先天性欠損です。 


ミーチャイさんとアイリーンちゃんは去年の年末頃、Brandというツバメの巣などの栄養ドリンクを販売している会社のCMに共演したそうです。(残念ながら私はアフリカに行っていた時期で、オンタイムにテレビCMを見ることができませんでした。YouTubeで検索中です)




義肢財団(超個人的)日記

アイリーンちゃんのお母さんが付き添いで来ていて、お昼を食べながら話していたのですが、地元の小学校に「障害児は受け入れません」と言われたそうです。 義足をはいているから、歩くのが不自由だと面倒を見切れないからとかそんな理由をつけられたとか。

彼女は義足をはいて歩行しており、完全に自立した生活を送っています。

たしかに体育などでは難しいこともあるかもしれませんが、学習能力に問題がないのに、身体的な理由で入学を拒否するなんて。。。。 と寂しくなりました。



こちらは先天性下腿骨欠損の14歳の男の子です。

義肢財団(超個人的)日記

膝のレベルでの欠損なので最終的には膝継手をつけた義足になる予定ですが、まずは手始めに膝関節なしの下腿義足パイロンをとりつけた仕様にして、歩行訓練してもらうことになりました。





こちらは膝離断の患者さん。
義肢財団(超個人的)日記

患者さんの希望で、膝継手なし(つまり膝が折れない)仕様の義足になりました。坂を上ったり降りたりするので膝折れしないようにしてほしい、というリクエストだったそうです。 ぶんまわし歩行になりますが、患者さんは「軽いし、膝が折れないから歩きやすい」と気に入ったようでした。




こちらは私が製作を担当した、カンボジアから来た患者さん。



義肢財団(超個人的)日記


義肢財団(超個人的)日記

地雷を踏んで、実に12年もずっと車椅子の生活を送っていたそうです。 

12年という年月の割には拘縮もあまりなく、無事歩行できました。初めは両ロフストランド杖で練習してもらうことになりました。




アランヤープラテートというカンボジア国境からきた患者さんグループの中にはタイ人とカンボジア人がまざっていました。見た目にはほぼ変わりありませんが、喋ってる言葉はクメール語で、流れるように続くタイ語のリズムとは違って小刻みに切れるような言葉でした。 


私が患者さんにクメール語で「チョモリアップスォー(私の記憶する限りでは「こんにちは」)というと驚いてました。 


 


アランヤープラテートは地雷を踏んで足を失う人がたくさんいる地域です。また義足を作るのが間に合わないのか、バンコク近郊に住んでいる患者さんが比較的新しい義足をはいているのに比べてアランヤプラテートに住んでいる患者さんの義足はかなり年季の入ったものが多いような印象を受けました。




また、この地域は農業をしている人口が多いので、義足を作りに来た人の多くが農作業用の義足も処方されていました。BK担当のあるテクニシャンは「一日義足二本って言ってたのに、来た患者さん2人とも農作業用の義足もあるから一日合計4本だよー」と悲鳴をあげていました。


義肢財団(超個人的)日記

白いプラスチックソケットに黒いプラスチックパイロン、ドリンガー足部の農作業用義足。


見た目は普通の足とは違いますが、田んぼのぬかるみ等の中では歩きやすいつくりです。





2012-02-26 22:48:20

ナコンパトムモバイルユニット 2

テーマ:仕事

AK製作

義肢財団(超個人的)日記





以前義肢財団で研修をしていて、現在はマヒドン大学の義肢装具学科で学ぶ田村君、授業が終わってからと週末、手伝いにかけつけてくれました。 

義肢財団(超個人的)日記



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この後、皆がてんてこまいの中、2日間でヒップ(股義足)を採型から製作、フィッティング、試歩行、仕上げまでしてくれました。本当にありがとうございます! 





モバイル期間中、一日だけ大雨が降りました。幸いほとんどの機材、材料はテントの中だったのですが、雨がふきこむところに電気コンセントなどがさらされてたりしてちょっとひやっとしました。
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今回のモバイルでは電力に相当気をつけて準備をしたようで、深刻な停電に合うことなく作業ができました。(2年ほど前のモバイルで、電力不足のため停電になり、修正の途中だったサンドキャスティングのモデルがダメになってしまうこともありました)




こちらは今回のモバイルでのおそらく最年少の患者さん。7ヶ月の女の子です。(先天性欠損)
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小児の義足が得意なタウィーさんが担当しました。
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小さなサイズの足部はないので、PEライトをつんで削りだしします。




モバイル中は、見学者もたくさん訪れます。

義肢財団(超個人的)日記


この日は学生さん(中学生くらい?)のグループの訪問に、ワチャラ先生(後方右端)が作業の流れなどを説明していました。




義足の製作の手伝いに駆けつけてくれたテクニシャンの中には義足をはいている人が数多くいます(おそらく半数以上)

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ちょっとアライメントを調節してみようかー。としていたランチ休憩中のひとコマ





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患者さんも自分の義足製作にちょっとだけ参加



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こちらはテレビによく出てくる有名な人です。ニックネームがダムさんでしたっけ。左手も指が欠損しているので、ギターを逆に持って右手でコードをおさえて左手首にまきつけたピックでギターを演奏していました。



こちらがその様子
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モバイルが終了した後の謝恩パーティーでギターの演奏&歌を披露してくれました。












2012-02-26 22:38:33

ナコンパトムモバイルユニット 1

テーマ:仕事

2月12日~25日、ナコンパトム(バンコク近郊)の大きなお寺で、モバイルユニットが開催されました。当初の予定では2011年11月に開催予定だったのですが、未曾有の大洪水により患者さんのアクセスが難しいだろうということで延期になっていました。 それが今年2月に開催されることとなったわけです。


義肢財団(超個人的)日記

大きなパゴダに、連日ひっきりなしに参拝者が訪れていました。



今回のモバイルは、すべての作業スペースが一体になった巨大テントで覆われていました。

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そしてスグレモノなのが、テントの上からスプリンクラーで水を撒いていること!気化熱が奪われるため、体感温度が5度くらい違います(私の勝手な推測)
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毎日作業をしている時にはその涼しさに気づかなかったのですが、モバイルが終わってテントから水が撒かれてなかった時に妙に暑かったので、その効果をしみじみ実感。



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会場設営風景


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モバイル開始前日にターチャイ先生から概要の説明。

今回はテクニシャンを2チーム制にしました。

第1グループ(BK担当25人、AK担当20人)が初日に患者さんを受付、製作、試歩行まで

2日目は外装仕上げ作業

第2グループは初日は第1グループの補佐、二日目に患者さんを受付、製作、試歩行

3日目に外装仕上げ作業


これを延々と繰り返し12日働き続けるということです。



タイ国王の84歳(2011年)にあわせて、840本の義足を作ろうという、とてつもないプロジェクトです・・・・。


単純計算でいって、テクニシャン1人あたりBK2本、AK1本なのでBK25×2=50本、AK20×1=20本で

一日70本製作、 70本×12日=840本 という計算です。



初日
義肢財団(超個人的)日記
まだ製作を始めてないので彼らも余裕の笑顔ですが、患者さんが来て義足の製作を始めたら真剣そのものでした。

2012-02-08 18:46:57

最近の義肢財団

テーマ:ブログ

年が明けてセネガルからタイに戻ってきたところで1月20日にプリンセスシリントーンの訪問があり、それが終わって2月に入ったらナコンパトムでのモバイルユニットにむけての準備です。



今回はいつもより人数が多いので、期間は2月12日~25日の2週間になります。義足を作るテクニシャンも2チームにわけて、偶数日と奇数日に作業を分担することになりました。





話は変わりますが財団のいろいろなところが変わってきています。


こちらは以前足部の注型をしていた場所。 機械を倉庫裏に移動して、今はガランとしています。今後何の部屋になるかは不明。 義足を作る場所のすぐ隣なので、平行棒をつけて試歩行室になったら便利でいいなと思います。



義肢財団(超個人的)日記



こちらは患者さん用の宿泊施設の屋根にとりつけられたソーラーパネル


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これでどれだけの電力がまかなえるのかしら?




こちらは私の部屋から見た財団


運河をはさんだ向かい側に大きな建物が建設中です。
義肢財団(超個人的)日記

ナコンピン病院というところがあるのですが、拡大して障害児支援施設を作るようです。








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