夜8持半頃、携帯の着信音
ああ、「今日の報告」メールかぁ・・・
(情報を共有出来るように、夜になると夜勤者がその日の特変やお知らせ等をメーリングでスタッフ全員に流しています)
見ると、確かにメーリング
でも、内容は違いました
「緊急捜索のお願い」
しかも捜すのは、1月いっぱいでウチの2軒めのデイを止めて、グループホームに入所されたYさん
体温が一気に下がった気がしました
なぜならYさんは、健脚でどこまでも歩いて行ける体力のある方だからです
Yさんのご家族とは、家族の会の“若年性の集い”で知り合いました
家が遠いので、週1回しかご利用されませんでしたが、2軒めのデイ初めての若年性認知症の利用者さんでした
もともと無口だったというYさんは、デイでも黙々と仕事をこなし、お風呂が大好きで・・・
でも、認知症の進みが早いとご家族はずっと悩んでおられました
ケアマネさんの、「もう少し住み慣れた地域で生活してみましょう」という思い
ご家族の、「もう限界なんです、どうか入所先を探して下さい」という思い
私達も、何か良い策はないかと悩み続けました
若年性認知症の方は、ショートステイすら敬遠されるのが現状です
Yさんも色々な施設に断られ、やっとショートステイを利用出来た宅老所にも、最終的には利用を断られてしまいした(何のための宅老所だよ!って感じです)
そんなこんなでやっと見つかった入所先が、ウチの宅老所近くの新しいグループホームでした
夕食後、そこからいなくなってしまった、と元ケアマネに連絡があり、私達にも捜索依頼があったという訳です
社長を助手席に乗せ(もうお酒が入っていたので)、夜のロングドライブです
他のスタッフも、寒い中を自転車で走り回ってくれています
今までも利用者さんを捜しては、ミラクルを起こしてきた私達ですから、今回も!!!
そう思いながら、捜しました
駅に行ってお願いしたり、
Yさんの自宅近くのスーパーへ行ってみたり、
警察にも寄ってみたり、
3時間近く走りましたが、今回ばかりはミラクルを起こせませんでした
この寒い中、一体どうしているのだろう、と後ろ髪を引かれる思いでそれぞれ帰宅したのです
・・・・・・・
朝、メーリングが流れて来て、Yさんが発見されたことを知りました
お金を入れずに自動販売機でボタンを押し続けていたので、不審者として通報されたそうです
その後病院へ行ったそうですが、怪我もなくお元気だったようです
ヨカッタ・・・
・・・・・・・
若年性認知症の方のためにも、と始めた2軒目めのデイ
開設から1年が経ちました
1年経ってわかったことは、長くは一緒にいられない、という悲しい現実でした
夏の終わりまで、みんなで働いて楽しくやっていたのに、年末までには半分の方が大きな施設に入所され、いらっしゃらなくなりました
ご家族が「家でまだ頑張ります」とおっしゃれば、最大限にそのお手伝いをさせて頂きますし、ご家族が「つらいんです、もう厳しいです」とおっしゃってショーとステイや入所を希望された時には、そのお手伝いをさせて頂いております
利用者さん自身の思いはどうなるの?ご家族本位なのか?
これはもうジレンマです
本当に難しいです
でもデイは、ご家族あってのデイ、なんですよね
「もう少し頑張ってみて下さい」なんて誰が言えるでしょう、今だって十分頑張っていらっしゃるのに・・・・
若年性認知症の方とは、要支援の段階(あるいは要支援以前)から関われたら、と思い、今は地域包括への営業にも力を入れているところです