テーマ:セミリタイアマインド
ガイドブックをスーツケースにしまい込み、
ペンとメモを持ち、Yは何もわからず出発した。
サンズを出た瞬間、目に飛び込んできた建物に
『遠いところにあるのかも知れない
と思い込んでたけど、
実はフェイントで、すぐそこにあったんだ!』
と多少拍子抜けしながらその建物に近づいていくと、
自分で見ても全然違うことに気付く。
『そんな簡単なわけないか・・・』
と気をとり直したY。
さてどうしよう。
ここで、この状況の
現実を受け止め始めた。
『とにかく目的地を目指そう。』
警備員に道を尋ね、
向こうだと指を差された方向に進む。
途中、小雨が降り出し、
スーツケースの中に入れていた
折りたたみ傘を取りに戻り、再出発!
歩いている人に道を尋ねてまわるが、
日本語は全然通じない。
英語もわからない。
ほぼ中国語。
完全に無視されたり、
「一体何の用だ?」と冷たい目で見られたりもした。
しかも何度も・・・
人を見つけては道を尋ね、
マッチ売りの少女のように声をかけているだろうところが目に浮かぶ。
なかなかうまくいかない・・・
そこでYは考えた。
画像で見た聖ポール天主堂跡を思い出し、
メモに簡単な絵を書いて道行く人に訪ねる。
わからないと言う人もいたが、
「あっちだ!」と指を差してくれるようにもなってきた。
しかし、「あっちだ!」だけではわからない。
狭い路地に入ったりもした。
さて次はどっちに行けばいいのか・・・
どんどん人がいなくなる道に
心の中いっぱいに不安が広がっていく。
『ダメかもしれない・・・・』
そんな中、少し日本語がわかる方に声をかけることができた。
せっかく日本語が少しわかるのに、
「どっちに行けばいいですか?」と聞いて
指を刺されるだけで終わるのは残念だ。
身振り手振りでなんとか説明し、
Yは”聖ポール天主堂跡”を
中国語でメモに書いてもらうことに成功!
Yは非常に心強いツールを手に入れた!
これがきっかけで現地の人に声をかけても、
すんなり道を教えてもらえるようになった!
『助かった!!!』
ついさっきまで本当に生きた心地がしなかった。
Yは、このようなことで「幸せ」を感じることができるとは、
この冒険をはじめる前には想像もしていなかった。
つづく


