September 24, 2011
ギリシャの崩壊。ユーロの終焉。世界に飛び火。
Theme: ★長文&ガチブログ★
3年前、リーマン・ブラザーズはもろくも破たんした。
カナダのトロントに拠点を置くファースト・アセット・インベストメント・マネジメントの上級副社長兼ポートフォリオ・マネジャー、ジョン・スティーブンソン氏はリーマンショックのような金融危機が向こう6-12カ月のあいだに起こると予想する。
前回との違いは、今回の危機の原因が財政赤字と欧州の銀行にある点だ。
これが起きれば、株式相場は2008年秋にリーマンが破たんし、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が破たん危機に陥った直後のレベルまで暴落し得る、というのが同氏の見方である。
スティーブンソン氏は電話インタビューで「そうなれば相場はあっという間に暴落し、かなり深いダメージを負うことになる」と述べ、「前回の金融危機よりもひどいものになる。前回は政府に人々を救済する余裕があったが、もはやそのような能力はない」と続けた。
他の著名投資家もこの考えに賛同している。投資界の巨人、ジョージ・ソロス氏もその1人で、「今回の危機には、リーマンショックよりもずっと深刻な結果をもたらす可能性がある」と述べている。
救済措置の政治的ツケ
スティーブンソン氏は、カーメン・ラインハート教授とケネス・ロゴフ教授の論文通り、金融危機はまず民間部門を襲い、政府が経済を守ろうとして銀行を救済すると、今度は公的部門がダメージを受けるのだと説明する。
「この100年間に起きた金融危機の直後に顕著な特徴は政府債務の増加である」。両教授は2011年に発表した論文『A Decade OF Debt(債務の10年)』でこう書いている。「システミックな金融危機とソブリン債問題の両方、あるいはいずれかを抱える国は、平均債務レベルが約134%上昇する」
※ソブリン債=国債
これは納税者にとって大きな負担となり、ソブリン債の信用度を傷つけることになる。スティーブンソン氏はこう指摘する。「リスクが政府に転嫁されると、一般市民はどうして他人の過ちの報いを受けなければならないのかと疑問に感じる」
確かにその通りで、特にドイツやその他の欧州北部諸国の国民はギリシャのような国々を救済することにためらいを感じている。彼らからすると、そうした国々はたかり屋でしかないのだ。「政治的に、ドイツは他国民を救済したいと思っていない」とスティーブンソン氏は言う。こうした状況はアンゲラ・メルケル首相のような議員を苦しい立場に追い込んでいる。
ユーロ圏の団結を強く主張するメルケル首相は不人気で、与党連合はいつ分裂してもおかしくない状況にある。そうしたこともあり、メルケル首相やその他の欧州首脳は本当に実施しなければいけないと思っていることを有権者に伝えるよりも短期的な措置を次々と打ち出し、根本的な対策を後回しにしてきた。(メルケル首相とフランスのニコラ・サルコジ大統領がギリシャのデフォルトを回避するための新方策を発表すると、15日の株式市場はこれを好感して値を上げた)
比較的健全な米国
今にして思えば、酷評された不良資産救済プログラム(TARP)や続いて実施されたストレステストのおかげで、米国の銀行は欧州の銀行に比べると健全な状態にある。
「米国の取り組みの方が先を見越していた。2008年と2009年、米国の銀行はわけがわからなくなるほどの株式を発行した。一方の欧州の銀行は、資本構成を改めるチャンスをまったく生かそうとしなかった」とスティーブンソン氏は言う。
実際、欧州の危機はユーロのせいで悪化したという側面もある。欧州の銀行は、ギリシャやポルトガルといった国が発行できた超低金利の国債を購入した。当時はリスクが低いと思われていたソブリン債でわずかでも利回りを稼ごうとしたのだ。スティーブンソン氏によると、銀行は今日までまったく評価損を計上していないという。
去年の12月の時点で、フランスの大手銀行はギリシャ国債で570億ドル弱、スペイン国債で1400億ユーロ、イタリアの社債・公債をすべて合わせて4000億ユーロ弱を保有している、とニコラ・ルコーサン氏が本紙に書いている。
米国の三大銀行の債務総額は米国の国内総生産(GDP)の39%に相当するが、
フランスの三大銀行の債務総額は同国のGDPの250%に相当する。
再度拡大する金融危機
それでも大きな試練が近々やって来るかもしれない。ギリシャのソブリン債のクレジット・デフォルト・スワップは、デフォルトの可能性が92%であることを示している。スティーブンソン氏は「市場が債務不履行になるとみているのは明らかだ」と述べた。
ギリシャのデフォルトは出血を止めるどころか、さらなる出血を招くことになると予測する同氏は、スペインとイタリアは「大きすぎて潰せない、大きすぎて救済できない」国だと指摘する。
その上、どれだけ多くのデリバティブ契約にユーロ圏のソブリン債や社債が組み込まれているのかはまったくわかっておらず、その影響は世界的に拡大し得るという。
「一度デフォルトが起きれば、欧州の金融危機が米国、カナダ、オーストラリアの金融危機になることは想像に難くない」と同氏は言う。
米国の銀行のようにばかげたリスクを冒すことを避け、本物の銀行家のように行動したおかげで最初の金融危機を免れたカナダでさえ危ないのだ。
スティーブンソン氏は、欧州が来年までに再び景気後退に入り、米国は緩やかな成長でやり過ごせるかもしれないと考えている。だとしたら、新興国市場はどうなるのか。「短期的にはかなりの打撃を受けるだろう。すべての短期資金が消えてなくなるのだから」
救命ボートを準備しろ
筆者はこうしたことを懸念して、この晩春に株式の保有高を減らした。
S&P500指数は1100台を下回ることなく、よく持ちこたえているが、一度1100を割ると1020ぐらいまで落ち込み、さらに下げ得る弱気相場に突入する可能性が高い。したがって筆者は、市場が反発した局面で、リスクが大きい資産を売り続け、この危機の成り行きを見守っていくつもりである。
「唯一の驚きは、もっと早くにこうならなかったことだ。圧力が高まればダムは耐え切れなくなる」とスティーブンソン氏は言う。
同氏が言うことが正しければ、救命ボートのロープをほどいて、救命胴衣の準備をするときが来たのかもしれない。
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_309188
現状、国債、社債、株式、外貨はリスクが高すぎる。
いろんな金融商品がごちゃまぜになった、中身のわからない福袋を持たされている日本の個人投資家がどれだけ多いことか、、、
ギリシャのデフォルトから始まり、ユーロの暴落。
それが世界中に飛び火する。
※ユーロの国々の国債や社債を、世界中の銀行や金融会社が保有しているから。
そして昨日まで価値のあるものだと思っていたものが突然紙切れになったり。
昨日まで預金額は1億円あったのに。
今日残高照会をしてみたら、1000万円になってる。
そんなことが数百倍、数千倍の規模でおこる。
国単位で。
カナダのトロントに拠点を置くファースト・アセット・インベストメント・マネジメントの上級副社長兼ポートフォリオ・マネジャー、ジョン・スティーブンソン氏はリーマンショックのような金融危機が向こう6-12カ月のあいだに起こると予想する。
前回との違いは、今回の危機の原因が財政赤字と欧州の銀行にある点だ。
これが起きれば、株式相場は2008年秋にリーマンが破たんし、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が破たん危機に陥った直後のレベルまで暴落し得る、というのが同氏の見方である。
スティーブンソン氏は電話インタビューで「そうなれば相場はあっという間に暴落し、かなり深いダメージを負うことになる」と述べ、「前回の金融危機よりもひどいものになる。前回は政府に人々を救済する余裕があったが、もはやそのような能力はない」と続けた。
他の著名投資家もこの考えに賛同している。投資界の巨人、ジョージ・ソロス氏もその1人で、「今回の危機には、リーマンショックよりもずっと深刻な結果をもたらす可能性がある」と述べている。
救済措置の政治的ツケ
スティーブンソン氏は、カーメン・ラインハート教授とケネス・ロゴフ教授の論文通り、金融危機はまず民間部門を襲い、政府が経済を守ろうとして銀行を救済すると、今度は公的部門がダメージを受けるのだと説明する。
「この100年間に起きた金融危機の直後に顕著な特徴は政府債務の増加である」。両教授は2011年に発表した論文『A Decade OF Debt(債務の10年)』でこう書いている。「システミックな金融危機とソブリン債問題の両方、あるいはいずれかを抱える国は、平均債務レベルが約134%上昇する」
※ソブリン債=国債
これは納税者にとって大きな負担となり、ソブリン債の信用度を傷つけることになる。スティーブンソン氏はこう指摘する。「リスクが政府に転嫁されると、一般市民はどうして他人の過ちの報いを受けなければならないのかと疑問に感じる」
確かにその通りで、特にドイツやその他の欧州北部諸国の国民はギリシャのような国々を救済することにためらいを感じている。彼らからすると、そうした国々はたかり屋でしかないのだ。「政治的に、ドイツは他国民を救済したいと思っていない」とスティーブンソン氏は言う。こうした状況はアンゲラ・メルケル首相のような議員を苦しい立場に追い込んでいる。
ユーロ圏の団結を強く主張するメルケル首相は不人気で、与党連合はいつ分裂してもおかしくない状況にある。そうしたこともあり、メルケル首相やその他の欧州首脳は本当に実施しなければいけないと思っていることを有権者に伝えるよりも短期的な措置を次々と打ち出し、根本的な対策を後回しにしてきた。(メルケル首相とフランスのニコラ・サルコジ大統領がギリシャのデフォルトを回避するための新方策を発表すると、15日の株式市場はこれを好感して値を上げた)
比較的健全な米国
今にして思えば、酷評された不良資産救済プログラム(TARP)や続いて実施されたストレステストのおかげで、米国の銀行は欧州の銀行に比べると健全な状態にある。
「米国の取り組みの方が先を見越していた。2008年と2009年、米国の銀行はわけがわからなくなるほどの株式を発行した。一方の欧州の銀行は、資本構成を改めるチャンスをまったく生かそうとしなかった」とスティーブンソン氏は言う。
実際、欧州の危機はユーロのせいで悪化したという側面もある。欧州の銀行は、ギリシャやポルトガルといった国が発行できた超低金利の国債を購入した。当時はリスクが低いと思われていたソブリン債でわずかでも利回りを稼ごうとしたのだ。スティーブンソン氏によると、銀行は今日までまったく評価損を計上していないという。
去年の12月の時点で、フランスの大手銀行はギリシャ国債で570億ドル弱、スペイン国債で1400億ユーロ、イタリアの社債・公債をすべて合わせて4000億ユーロ弱を保有している、とニコラ・ルコーサン氏が本紙に書いている。
米国の三大銀行の債務総額は米国の国内総生産(GDP)の39%に相当するが、
フランスの三大銀行の債務総額は同国のGDPの250%に相当する。
再度拡大する金融危機
それでも大きな試練が近々やって来るかもしれない。ギリシャのソブリン債のクレジット・デフォルト・スワップは、デフォルトの可能性が92%であることを示している。スティーブンソン氏は「市場が債務不履行になるとみているのは明らかだ」と述べた。
ギリシャのデフォルトは出血を止めるどころか、さらなる出血を招くことになると予測する同氏は、スペインとイタリアは「大きすぎて潰せない、大きすぎて救済できない」国だと指摘する。
その上、どれだけ多くのデリバティブ契約にユーロ圏のソブリン債や社債が組み込まれているのかはまったくわかっておらず、その影響は世界的に拡大し得るという。
「一度デフォルトが起きれば、欧州の金融危機が米国、カナダ、オーストラリアの金融危機になることは想像に難くない」と同氏は言う。
米国の銀行のようにばかげたリスクを冒すことを避け、本物の銀行家のように行動したおかげで最初の金融危機を免れたカナダでさえ危ないのだ。
スティーブンソン氏は、欧州が来年までに再び景気後退に入り、米国は緩やかな成長でやり過ごせるかもしれないと考えている。だとしたら、新興国市場はどうなるのか。「短期的にはかなりの打撃を受けるだろう。すべての短期資金が消えてなくなるのだから」
救命ボートを準備しろ
筆者はこうしたことを懸念して、この晩春に株式の保有高を減らした。
S&P500指数は1100台を下回ることなく、よく持ちこたえているが、一度1100を割ると1020ぐらいまで落ち込み、さらに下げ得る弱気相場に突入する可能性が高い。したがって筆者は、市場が反発した局面で、リスクが大きい資産を売り続け、この危機の成り行きを見守っていくつもりである。
「唯一の驚きは、もっと早くにこうならなかったことだ。圧力が高まればダムは耐え切れなくなる」とスティーブンソン氏は言う。
同氏が言うことが正しければ、救命ボートのロープをほどいて、救命胴衣の準備をするときが来たのかもしれない。
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_309188
現状、国債、社債、株式、外貨はリスクが高すぎる。
いろんな金融商品がごちゃまぜになった、中身のわからない福袋を持たされている日本の個人投資家がどれだけ多いことか、、、
ギリシャのデフォルトから始まり、ユーロの暴落。
それが世界中に飛び火する。
※ユーロの国々の国債や社債を、世界中の銀行や金融会社が保有しているから。
そして昨日まで価値のあるものだと思っていたものが突然紙切れになったり。
昨日まで預金額は1億円あったのに。
今日残高照会をしてみたら、1000万円になってる。
そんなことが数百倍、数千倍の規模でおこる。
国単位で。





