猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじのブログです。


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豊洲問題での的確な評論で最近注目度が上がってきた有本香さんの集大成とも言える本である。それらの記事をよく目にしてきた人にとっては既知のことも多いが、気鋭のジャーナリストらしくさらに取材を重ねており読みごたえのある内容となっている。

書かれていることは笑い事ではないのだが、”パフォーマンスの女王”を切れ味鋭い文章でバッサリと切り捨てる様は実に痛快でストレス発散にもなる。
とにかく読み物として面白いのである。

著者はこの本を書いた主旨について、前書き(はじめに)に次のように記している。
(以下、太字強調はブログ主)

 本書は、小池個人や政界ゴシップを書き連ねることを主旨としていない。半年以上にわたって日本を席巻した「小池劇場」なる現象を検証することで、今の日本に巣食う病理を明らかにしようという試みである。


森友とか家計など、火のないところに煙が立つ我が国の病気の原因を、小池劇場をバッサリ斬ることで探るというのである。最近のマスコミの悪乗りぶりに嫌気がさしている人も多そうだから、出版のタイミングやテーマの選び方もぴったりだ。

内容は本を読んでいただくとして、あとがきには次のような「まとめ」のようなことが書かれている。

 ことが動き出してからでも約20年―――その間の知事、とくに石原、舛添と、多くの職員、専門家、豊洲市場建設に関わった日建設計や建設会社の人々、そして築地市場の中で仲間内の政争に心を痛めながら業者をまとめ移転の準備を進めてきた人たち、さらには市場移転とリンクするかたちで東京五輪の準備、東京の再開発を進めてきた人たち―――の苦労が積み重なった大事業を、小池は一瞬でぶち壊したのだ。
 その代わりに目下、市場会計からは毎日、数千万円がドブに捨てられている。江東区の豊洲地区については、「豊洲は危険」というまったく事実無根の風評が全国に流された。
 ビジョンも、知見も、ルールに基づく行政上の手続きもなく、学ぶ謙虚さもなく、ましてや信念などカケラもない。ないない尽くしの都知事が、ただただパフォーマンスに勤しむなかでどんどん東京が壊されていく。


小池が知事としてやってきたことが僅かこれだけの文字数に凝縮されている。

この文章は”怖い”と評判の本の帯にも引用されているが、そこに配置された小池の写真も帯の効果を際立たせている。何を考えているのか分からない、あるいは何も考えていないようにも見えるその表情には、いまや女ルーピーと化してしまった彼女の本性が浮き出ているようだ。

本文も無駄がない文章と構成で一気に読める。ジャーナリストの文章はこうでなくては。
しかも、ポイントとなる数字や文書の内容はきちんと示されているから、この問題を論じたり考えるときの資料にもなる。

そして、著者がこの本で明らかにしたのは、「今の日本に巣食う病理」の最たるものは、彼女も属するメディアだということである。特にテレビのワイドショーがこの劇場で果たした役割は大きいと、次のように指摘している。

 共産党が用意したネタを手に、勝ち誇ったような表情で「豊洲市場の安全性への疑義」を語る彼女をメディア、特にワイドショーがこぞって持ち上げた
 テレビの作り手にとっては、製作費が安上がりで、そこそこ数字も取れるからと無責任に連日騒いだだけのことである。都知事だろうが、地方の一幼稚園の理事長だろうが、面白ければいい。それだけだ。ただ、罪作りなことに、その大騒ぎが、真に深刻な問題を覆い隠し、事実を歪め、人々の投票行動に大きく影響を与えてしまうのだ。
 たかだかテレビのワイドショーと笑ってはいられない。
 真偽不明の情報を平気で数百万人の人々に向かって流すこのプロパガンダ機関が今や、日本の政治を左右するほどまでになっている


「地方の一幼稚園の理事長」は森友学園の件だし、前川問題が家計学園問題にすり替えられた件も同じ構図で騒ぎになっているのである。「面白ければいい」しか考えない番組作りの姿勢が結果的に火のないところに煙を立てていると。

マスコミの中に外国勢力や国内のある種の勢力が入り込んでいるからこうなるという指摘がある。それは一部当たっていると思うが、ここまで歪められてしまうのは著者の指摘するような業界の体質がベースにあるからだろう。

メディアはとにかく、読者が喜ぶ面白いネタがなければ成り立たないのだ。
私は、かつて正論を吐いていた小林なんとかや三橋某が変質してしまったのも、イデオロギーや信念に基づくものではなく、単に売れるネタが無くなったからだと思っている。

そういう点では、巨大マスコミも大手出版も評論家稼業も三流週刊誌や日刊ゲンダイなどと何も変わらない。その中で事実を曲げたり歪めたり隠したりせずに事実を元に報じたり評論したりするかどうかは、記事や評論を書く本人次第なのだ。

そういう意味でも、有本香氏はジャーナリストらしく丹念に関係者、資料、そして現場にあたり取材をしていると思う。本文中にも石原元知事をはじめ多くの人の肉声が収録されているが、そこからは単純に割り切れない政治の世界の難しさなどが伝わってくる。

著者が訴えているように、我が国には「ただ騒がしく他人を叩くだけのワイドショー政治」がはびこっており、その環境を提供しているのがワイドショーに代表されるマスメディアなのである。小池や民進党、共産党はその舞台で踊っているだけなのだ。

政府をしのぐ権力であるマスコミが関係するこの病気を治すのは容易ではないが、この本に書かれていることがもっと広く知られることはその一助になるだろう。大ベストセラーになり世間の話題になれば飛びつくワイドショーも出てくるのではないか。

この本を購入して身近な人たちに内容を伝えたり読ませたりすることで「小池さんが今までわからなかった『闇』を暴いてくれた」と信じ込んでいる(24ページ)多くの人がその欺瞞に気づくかもしれないのである。

本文には「ここまで迫って大丈夫か」と思うほど『本当の闇』に切り込んだ部分もある。
そこまで腹を括って出版に踏み切った著者を励ますためにも、ぜひ購入するかなり図書館にリクエストするなりしていただけたらと思う。

(以上)

https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E5%8A%87%E5%A0%B4%E3%80%8D%E3%81%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E6%BB%85%E3%81%BC%E3%81%99-%E6%9C%89%E6%9C%AC-%E9%A6%99/dp/4344031288

 

 

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