猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじのブログです。


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グラフを多用するのが当ブログの特徴だと思っているのだが、結構手間がかかる割にはグラフのないエントリのほうがアクセス数が伸びる傾向がある。グラフを使えば分かりやすいと思うのはこちらの思い込みのようで、妻などはグラフを見ると頭痛がするそうだ。

仕事柄、若いころは実験が多くデータをグラフ化することも多かったから、いまでも経済指標などが発表されるとそのデータを元にいろいろ分析めいたことをするのが趣味みたいになっている。自分の趣味を人に押し付けているのだから、アクセス数が減るのは残念だがやむを得ない。

そういうことで、他のブログでグラフを見つけると何となく気になって、出典先にアクセスして元データを自分なりに分析してみたりすることがある。同じデータでも視点を変えるとまた違うことが見えてくることもあり、また、それが新たなエントリになったりする。

昨日、三橋さんのブログをたまたま見たら、気になるグラフが掲載されていた。そこで、いつものように元データにあたってみたら興味深いことに気付いたのでご紹介したい。

この記事では、現在の土木・建設分野の人手不足は、「予定調達価格のベースとなる労務単価を、背筋が寒くなるほどの勢いで削っていったせい」だということが述べられた後、次のようなグラフが提示されていた。


そして、次のように続く。(太字強調はブログ主)

職種別の労務単価の推移は、上図の通りです。たとえば、特殊作業員の方は、97年には3万円近かった労務単価が、2010年には1万5千円を割り込みました。

 何度も書いていますが、建設現場の多くの作業員の方々は専門職、技能職、技術職です。単純労働者ではないのです。

 自らの技能に誇りをもって仕事をしていたにも関わらず、政府自ら労働単価を「叩き落としてきた」のが、橋本政権以降の日本なのです。結果的に、多くのベテランが建設市場から去りました。退場した労働者数、実に180万人超! 現在の人手不足は、まさに必然です。

 一応、政府は労務単価の引き上げを実施していますが、ペースが速いとは言えません。現在は、市場が人件費の上昇を突きつけてきているのです。市場に合わせた水準に労務単価を引き上げれば、応札不調の問題はなくなります。

 ところが、例により安倍政権は人手不足問題を活用し、斜め下の方向に解決策を求めようとしています。すなわち、外国人技能実習制度の「規制緩和」です
(以下略)
「外国人拡大しても人手不足は解消しない」より
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11877153119.html

決めつけが多い記事の内容にも異論があるが今日はおいておく。上記の文章からはグラフは日本全体の状況を表していると思えるが、グラフの下のリンクで確かめると、出典は長崎県土木部となっている。グラフそのものには出展の表示がないから、普通は長崎県のデータだとは思わないだろう。

また、このグラフには2010年までしか表示されておらず、既に国交省から発表されている最近の労務単価の引上げを反映していない。全国の平均値を最新の平成26年度分まで反映している資料として、国土交通省が発表している次のグラフがある。


これは以前のエントリでも紹介したことがあるが、労務単価は平成24年度にわずかに上昇し、昨年、今年とかなり大幅に引き上げられている。その額もはっきりしているのだから、政府の労務単価の引き上げペースが速いとは言えないのなら、この根拠やあるべき単価を提示するべきだろう。

とはいえ、上記のグラフは地域や職種の違いを平均したデータによるものだから、都道府県別、職種別に見るといろいろ違いがあるはずだ。
そこでデータを探し出して分析のうえ次のようなグラフを作ってみた。

建設関連統計(下記ページ)の「公共工事設計労務単価一覧表(職種別)」(エクセルで参照可能) http://homepage2.nifty.com/kenseiken/statistics/

「江戸のかたきを長崎で」ではないが、長崎と東京を並べたのは長崎県は特殊作業員の労務単価のピーク時と2010年度の差が一番大きく、逆に東京都は最も上昇しているからだ。東京は最新の数値では、普通作業員も過去最高になっているし、軽作業員もほぼピーク時に近い。

全体では多くの地域でピーク時まで戻っていないことは確かだが、他にも埼玉、千葉、神奈川など、すでに史上最高額になっているところもあり、全般に大きく改善しているのである。つまり、三橋さんは労働単価が最も「叩き落された」長崎県だけを取り上げて上記の主張を展開しているのである。

三橋さんのグラフの最高傑作は「国家のバランスシート」だと思う。国全体のバランスシートという発想は廣宮信孝さんのものだと思うが、三橋さんがそれをグラフ化したことにより直感的に分かるようになった。私同様にあれで目からうろこが落ちた人も多いはずだ。

そういうカリスマが今回のようなグラフの使い方をしてはいけない。

(以上)
(関連エントリ)
グラフとハサミは使いよう?
http://ameblo.jp/akiran1969/entry-11835074309.html

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