ヨーロッパでもっとも美しい街、
それはクロアチアのドゥブロニクだ。
まずは、スロヴェニアの首都リュブリャーナから電車で3時間、クロアチアの首都ザグレブにきた。
駅の中にも礼拝堂があるし、
駅前から公園がどーんとつづいていて、ここもまた芸術的な街である。
おまけに近代美術館にいたのは、
かまやつひろしだーーー!
「かまやつさんが、サボ(農民の木靴)を鳴らして奴が来る~って歌うと、失神しちゃう」
「なにをー、ガッツさんの方がおもしろいこと言うぞ!」
半額セールもOK牧場(汗)
「だってかまやつさん、オレの先輩だしい」「あたしなんか、ガッツさんに殴られたー」
「ぼくなんか目のまわりにアザができた~」
「まあ、腹を割って話しなさい」
「あたしは中立よ」
「あんた、おかまやつじゃない!」
大空にそびえる聖母大聖堂は修復中。
そのまえにはフルーツやみやげものの青空市が広がる。
スイカに蜂
素敵なカフェがひしめく通り。
聖マルコ教会の屋根は有名だね。
その近くにすばらしい美術館がふたつある。
ひとつがナイーブ・アート・ミュージアム(素朴画美術館)。
いっさい美術教育など受けたことのない農民が冬の農閑期にガラスに描いた絵画だ。
それがむちゃくちゃすごいのよ!
今回どんな美術館で見た巨匠の絵より衝撃を受けた。
とくにイヴァン・ラブジンの作品はゴッホなんかはるかに超えているわ。
そこの目の前にある「失恋美術館」(ブロークン・リレーションシップ・ミュージアム)は、失恋にまつわる品と説明が展示してある。
この斧はレズビアンにとられた彼女の残して行った家具を叩き割った思い出の品だという。
オペラ座のまえにあるシーフードレストラン「コルチュラ」のタコのオーブン焼き(1800円)は絶品だったー!
ザクレブから飛行機(8000円)で、世界遺産ドゥブロニクへ飛ぶ。
今から25年ほど前、ギリシャのアテネで似顔絵描きをやっていたとき、同じ似顔絵描き(やつはカリカチュア)でドゥブロニク出身のマリオってやつがいた。
マリオは「ドゥブロニクはアドリア海の真珠だ」と自慢していて、いつも帰りたいとぼやいていた。
そこへきちゃったのね~
1992年に独立したクロアチアは、アドリア海に面した海岸部を独り占めしてる。
ドゥブロニクはバルカン半島最大の観光地だ。
オレは泳ぐ気満々でビーチまえの「ホテル・アドリアティック・アネックス」に宿をとった。
初日は壁しか見えないシングルの部屋に閉じ込められたが、翌朝フロントの兄ちゃんにワイロをわたして、極上の部屋に変えてもらった。
海に面した最上階のバルコニーつき角部屋353号室を指名しなくちゃだめ。(海が見えない部屋なんかここへきた意味がないじゃん)
ドゥブロニクは物価が高いので、ラパッドビーチぞいのホテルは5万円以上するが、ここは12000円ほどで、最高の景色とビーチまで徒歩1分という好条件だ。
これぞ天国の部屋でしょ。
城壁に囲まれた旧市街は、赤い瓦屋根がぎっしりとひしめき、百年前にタイムスリップしたようだね。
1979年に世界遺産となり、91年の独立戦争で旧ユーゴの砲火を浴びたが、戦後の修復によって1994年にふたたび再登録された。
この敗者復活スピリットは見習わないとね。
細い路地には美味しいレストランがひしめいている。
「ラグーサ2」という老舗レストランのシーフード盛り合わせ(1800円)も最高だった。
戦争が終わり、これから東欧(今は中欧と言う)はブームになり、
文化の発信基地となるだろう。
古き良きヨーロッパが失われる前に、
今すぐ東欧へおいで!