たくさんの誕生日メール、ありがとう！
GO GO! 55歳だぜ。
パレスホテルにチェックインするとき、フロントのおねえさんが叫んだ。
「Happy birthday!」
えっ、マジ！
オレ、あんまり誕生日とか気にしてないんで、忘れてたよ。
「じゃあ、いい部屋をプレゼントしましょ」
公園を見下ろせるバスタブつきの部屋を用意してくれた。
ヨーロッパのホテルはよっぽど高級じゃないとバスタブはついていないからね。
自分で自分のプレゼントにナイーブアート美術館の画集を買い、シャンパンをバスタブにはいりながら飲んだ。
本来、誕生日というのは自分が祝ってもらう日じゃなく、
今日まで自分を支えてきてくれた人々に感謝を捧げる日なんだ。
オレを生み育ててくれたババチョフ、トトチョフ、妹のいーちゃん、母方の祖父母プープーじいちゃん(尺八の先生)、まばちょうばあちゃん、父方の松吉、トヨばあちゃん、そしてすべての祖先たち。
すべての仲間たち。
今は亡き猫たち、イル・クオーモ、ラ・キアーペ、マリさん、無名の猫たち。
人生の師匠、アンディじいちゃん、デニス・バンクス、パブロ・アマリンゴ、アシリ・レラさん。
オレと出会ってくれたすべての魂たちに、心から感謝を捧げる。
イアイライケレ(アイヌ語でありがとう)
