2012-01-27 12:07:24

入院物語その壱@宮城県七ヶ浜

テーマ:生き方
やっとパソコンを打てる状態に回復してきたので、今回の事件を少しずつまとめておこう。

1月20日の昼、宮城県七ヶ浜のラーメン屋さん「夢麺」でむっちゃ美味いラーメンとチャーハンをごちそうになり、ミニライブをさせてもらった。
なんとなく体調が悪いが、睡眠不足と疲れのせいだろう。
そのあとコンサートホール「七ヶ浜国際村」でリハーサルを終えたとき、突然嘔吐感がこみあげてくる。
おかしい、オレは酒を飲みすぎてももどすことなどない。
ここは立派な施設なので高級なカーペットを汚しちゃいけないと思ってトイレへ走る。
すると、便器が鮮血に染まった。
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これは死ぬな。
生まれたときから健康優良児で表彰され、海外で何度も死線をくぐりぬけてきた「オレは不死身だ」という幻想が崩壊する。
何が起こったかわからないが、これだけ大量の血を吐くということは、死ぬにちがいない。
日ごろから「いつ死んでも悔いはない」と腹をくくっていたオレは、こう思った。
「このステージをやり遂げて死のう」
必死で便器の血をふきとり、何食わぬ顔で5分後のステージに立った。
「最後のステージを佐藤さんのオペラで締めくくれるとは幸せだ」
最初の曲「雲のうえはいつも晴れだから」を歌いはじめて、愕然となった。
腹筋に力がはいらない!
一呼吸ごとに腹に激痛が走る。
噴出す冷や汗と、めまい。
歌い終えて、後ろを見るとイスがあった。なんという神のはからいだろう。リハーサルのときしまい忘れたイスがそのまま置いてあったのだ。
オレはさもあたりまえのようにイスに座って、佐藤さんが朗読している間、観客に顔を見られないように下をむき、必死で息を整える。
時間がたつにつれて、症状は悪化していく。
再び嘔吐感がぶり返すが、観客の前で血を撒き散らすことはできない。途中で何度も、ステージを放棄してトイレへ駆け込もうと思ったが、「あと1曲」、「あと1曲」と耐える。
こみ上げてくる大量の血を何度も飲み込み、唇のはしからたれそうになる血を気づかれないように舌でぬぐった。
笑顔でアンコールを終えたときは、意識が遠のきそうだった。
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つづく

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