2012-01-21 02:37:17

ピンチはチャンス!七ヶ浜ライブ&AKIRA緊急入院@仙台

テーマ:音楽
1月20日(金)
宮城県多賀城市七ヶ浜国際村「佐藤誠司セルフストーリーオペラ」

七ヶ浜町は宮城県の海沿いにあり、浜の景観が美しい町だ。
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震災の津波は小さな町すべてを飲み込んだ。
地震がおこり、津波が押し寄せたとき、空は不気味なほど真っ黒に暗くなり、吹雪が轟々と舞ったという。その日も当たり前の一日を送っていた町民の生活や家が忽然と姿を消した。
今も広大な空き地に家があった土台のコンクリートがむき出しで残る。
壊れた車
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サッカー場のとなりにあるガレキの山
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七ヶ浜町出身の岩本さんは震災後にラーメン屋「夢麺(むーめん)」をだした。
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店の名前になってる「夢麺」(650円)はしょうゆ味ベースのスープにツルツルしこしこの細めんだ。あっさりとしているがコクがあり、最後まで飽きずに食べられる魔力がある。
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オレはラーメンのお礼に「雲のうえはいつも晴れだから」を歌った。
すると「午後からのライブに行けないからこちらに参加させていただきました」とひとりの女性が店に入ってくる。店でラーメンを食べていた親子や、ガレキの山でアルバイトをしている若者たちもいっしょに聴いてくれた。

1、 雲のうえはいつも晴れだから
2、 あなたは大切な人です
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岩本さんは父親を亡くしたことをきっかけに、震災の7ヶ月前に長野から故郷七ヶ浜にもどってきた。第二の人生をスタートさせた矢先、津波で家を流されてしまったのだ。
岩本さんは妻といっしょに避難所となった七ヶ浜国際村にはいる。家族のようにかわいがっているペットのミニチュアダックスもいっしょだ。なんとミニチュアダックスちゃんは避難所で5匹の子犬を出産したそうだ。
協力してくれたのが七ヶ浜国際村館長、星さんだった。
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七ヶ浜国際村には最大400人以上もの町民が非難した。
ストレスの多い避難生活でお酒やタバコは禁じられていた。大人がすみっこで隠れてタバコを吸っていると、中学生や高校生も大人の真似をして隠れてタバコを吸う。子供たちの姿を見た岩本さんは、「今こそ大人が子供たちに伝えていける未来をつくろう!」と決意した。
酒を飲みタバコを吸うのも、「憩いの場」をつくってそこだけのルールをつくった。
岩本さんがつくった「憩いの場」は、昼間はお母さんたちのお茶会の場になり、夕方から夜8時は子供たちの勉強部屋、夜8時から10時まではお父さんたちの憩いの場として活躍した。
町民は憩いの場でおしゃべりをして、悲しみや喜びを分かち合うことができたんだなあ。

岩本さんはがっはっはっと笑いながら言う。
「避難当初は星さんと本当によくぶつかりました。最初はみんな我ばかりが出て、こうしたい、こうしてほしい!と自分の主張ばかりを口にしていました。でも、自分のためじゃなく誰かのために、みんなのために動いていると、かならず自分に戻ってくることがわかったんです。
まずは他人様のために動く。そう気付いてからは、快適な避難所ライフを送れましたよ」
数ヶ月にもおよぶ避難生活のなか、星さんと岩本さんが中心になって町民をまとめたそうだ。
ボランティアや行政からも忘れられがちな小さな町は、独自の団結力と底力を発揮し震災を乗り越えた。

今日は佐藤さんオペラだ。
岩本さんが避難していたときに寝泊りをしていた音楽ホールが今日の会場だ。
星さんは今日のためにフライヤーを作って宣伝してくれ、国際村のスタッフはPAや照明、観客の誘導係など快く協力してくれる。
こんなにも気持ち良いおもてなしで歓迎されて、オレたちが返せるものはただこれだけ、
精魂つきはてるまで伝えるのみだ!
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佐藤さんは回を重ねるたびに、オペラの世界に引き込む力を増していく。
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オレもライブが続いてフラフラだったが、渾身の力をふりしぼって歌いきった。
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というのも、これから書くことはみんなをビックリさせると思うが、伝えなくてはならない。
何を隠そう、オレは今日、吐血した。
ライブの直前、急に腹の調子が悪くなり、トイレにかけこんだ。ゲロー!っと吐いた瞬間、「オレってもう駄目かも」と固まった。真っ白な便器が真っ赤な血で赤くそまった。
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とりあえず真っ赤な便器を証拠写真としてカメラにおさめ、ライブにむかった。
一曲一曲歌うのが精一杯で、冷や汗が流れ、胃から込み上げるものを何度もゴクッと飲み込む。
吐き気と朦朧としていく意識と戦いながら、なんとかライブを終えることができた。

ライブ後、七ヶ浜から仙台にもどる道すがら、フジコちゃんが病院を探してくれたが、時間も遅かったので緊急で検査してくれるところがない。電話をした病院のすすめもあり、救急車を呼び緊急搬送されるのが一番ということになった。
New 天の邪鬼日記-120120kyukyusha自ら救急車に乗り込む

運ばれた病院で即検査をする。
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あれよあれよという間に内視鏡をいれられ、胃の検査をした結果がこれだ。
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出血性胃潰瘍。
自覚症状がなかったため自分でも驚いたが、胃はボロボロだった。
荒れた胃に盛り上がった3ミリの血管がついに爆発して、井戸から湧き出る水のように血が吹き出して吐血したということだ。
明日さらに詳しく胃カメラで調べるため、このまま検査入院することになった。
今はとにかく絶対安静にすることが一番で、一滴の水も飲めない。
オレは先生に聞いてみた。
「あのう、明日東京でライブがあって、次の日は北海道に行って北海道ツアーもあるんです。
ライブは絶対行きたいんですが、明日のいつ頃退院できますか?」
先生はあきれ顔でこたえた。
「検査入院は早くても火曜日までです。はっきり言いますが、今のままではまたいつ大量出血するかわかりませんよ。退院後も絶対安静にしてください」
問答無用のドクターストップだ。
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ライブを準備してくれていた主催者、スタッフ、待っていてくれたみんな、
本当に申し訳ない。
かならず元気になって戻ってくるから、それまでの間少しだけ休ませてください。
明日からしばらくブログは書けないし、パソコンのメールやケータイも見ない。
見舞いの連絡をくれても返信できないが、オレもみんなとの再会を願っているから、
そのときを待っていてくれ。
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