2012-01-07 10:53:17

新春不幸自慢大会@埼玉県東大宮

テーマ:音楽
1月6日(金)東大宮コミュティセンター「新春不幸自慢大会」
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雪の飛騨高山から名古屋経由で埼玉へむかう。
もう関東は快晴のぽかぽか日和だ。
おなじみの東大宮コミュニティーセンターへは40人を超える子連れママたちが集まってくる。
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彼女たちはオムニバスオペラ「愛する人への手紙」に出演したり、観客で何度もAKIRAライブを経験している。
主催者のタクミさんから言われた。
「ひさびさのソロライブが聴きたいとみんなに言われまして、もう好きにやってください」
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なにやろうかな?
トイレの鏡で腫れた唇を見ているときに、ふと神の啓示が降りてきた。
「そうだ、新春不幸自慢大会をやろう!」
オレは柱に唇をぶつけたが、そのおかげで目が覚め、落下事故をまぬがれた。
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中国の故事で「人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)」というのがある。
この話は、「淮南子(えなんじ)」という古書に書かれていて、「人間(じんかん)」は人間じゃなく世間という意味、「塞翁」は、城塞に住んでいる「翁(おきな)=老人」という意味である。
中国の北の方に占い上手な老人が住んでいた。
さらに北には胡(こ)という異民族が住んでおり、国境には城塞がある。
ある日、老人の馬が逃げてしまう。人々が気の毒がると、老人は言う。
「不幸と幸福はあざなえる縄のごとし。不幸が幸福に変わるかもしれません」
数ヵ月後、逃げ出した馬が妻や子供を連れて帰ってきた。自分の馬が増えたのだ。
胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。
人々がお祝いを言うと、老人は言う。
「不幸と幸福はあざなえる縄のごとし。幸福が不幸に変わるかもしれません」
すると老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまった。
人々が気の毒がると、老人は言う。
「不幸と幸福はあざなえる縄のごとし。不幸が幸福に変わるかもしれません」
やがて胡の異民族たちが襲撃してきて、すべての若者が戦争へと徴兵された。
ほとんどの若者は戦争で死んでしまうが、老人の息子は足を負傷していたため戦いに行かず無事だった。
という故事である。
この「塞翁が馬」にもとづいた話を観客にしてもらい、その話にあった歌をオレがその場で選んで歌う。
こりゃあおもしろいぞ。まるでミニミニ・オムニバスオペラではないか。
観客はとまどいながらも、全員がすばらしい話をしてくれる。
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あるお母さんは、昨年末に1歳の息子がご飯をたべられず低血糖で入院した。家族や病院から「母親なのになぜご飯を食べさせなかったの」と怒られたが、子供には食事が楽しいということを知ってもらいたいし、無理やり食事をさせるのは嫌だった。
息子の入院中はせまいベッドの上でふたりっきりで過ごす。辛く大変な入院生活だったが、家族や自分と向き合う時間をもらえた。
これに「パズル」を歌う。
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ある女性は、30歳の誕生日に上司によばれ関西の移動を命じられる。嫌々ながら関西に引越し、3年間仕事をした。そのときに今の旦那と出会い、結婚、出産、家族をもつことができた。
3歳の息子が「ウレシパモシリ」が大好きで歯ブラシをマイクがわりにして「自分で積んだ~不幸の壁に~」と毎晩歌っている。
そこで「ウレシパモシリ」を歌う。

あるお母さんは、仕事で忙しい旦那に言い放った。
「この数ヶ月、子供のお風呂を入れてくれたことがあった! わたしと5分以上会話した記憶ある! お正月にあなたの実家に行って離婚宣言をするから!」
旦那の両親を前に「離婚します!」と言った。それをきっかけに、心の奥にたまっていたすべてを吐き出し爆発してしまった。
両親は自分の話をだまって聞いてくれ、帰りには「ふたりでがんばってね」と励まされた。
家に帰ると、子育てに疲れ旦那に受け入れてもらえない自分ばかり不幸におもっていたけれど、旦那も疲れて心を失っていたんだと気づくことができた。旦那を抱きしめ「わたしもごめんね」と誤ると、旦那の目にうるうると涙が浮かんだ。
これに「WAR」と「おさない瞳」を歌う。
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ある女性は、子供のころ父親の暴力に耐え切れず、母がおさない自分をつれて家出した。
トラウマをずっとかかえ、結婚して子供がうまれてから精神病になった。
しかし旦那や旦那の両親のやさしさに支えられ、出会った人たちのおかげでここまでこれた。これからも心が苦しいときがあるだろうけれど、ありのままの自分を愛してあげることができたら生きていて幸せと思える気がする。
これに「雲のうえはいつも晴れだから」を歌う。

40年間ずっと統合失調症をわずらっていた父が去年亡くなる。母はうつ病が悪化して家出を繰り返す。自分が子供のころも家出を繰り返していたときがあった。たったひとり家で留守番をしながら母の帰りを待っていた。
今は自分の子供が「お母さん、大丈夫だよ。おばあちゃん、帰ってくるよ」と私を支えてくれる。
これに「家族」を歌う。
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ケイコさんはたくみさんと結婚をして山形から埼玉に引っ越してくる。
山形で好きな仕事をして楽しく暮らしていたので、埼玉に引っ越すことは勇気がいった。たくみさんに「僕と結婚したら非凡な生活が待ってるよ」とくどかれる。
結婚していざ埼玉にくると、お金はないし、結婚当初から2年間も夫の友人の男性と三人暮らしだった。結婚式もハネムーンもない結婚生活だったが、子供が生まれ、たくみさんを通し面白い経験をさせてもらっている。家族のような友人がたくさんできた。たくみさんと結婚して埼玉にきて自分が羽ばたいた。
これに「パピヨン」を歌う。

気がついたら23曲も歌ってしまった。(合う歌がない人はスルーしてます)
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1、 旅立ちの歌
2、 人の一生屁のごとし
3、 パズル(サックス;ジュン)
New 天の邪鬼日記-120106jun.jpgフルートとサックスはジュンさん

4、 レラ
5、 ウレシパモシリ(フルート;ジュン)
6、 WAR
7、 おさない瞳
8、 雲のうえはいつも晴れだから
9、 Hello my mam! (フルート;ジュン)
10、 光のこどもたち(フルート;ジュン)
11、 背中
12、 魂の本(サックス;ジュン)
13、 家族(サックス;ジュン)
14、 きみを讃える歌(フルート;ジュン)
15、 祝福の歌(サックス;ジュン)
16、 愛のカタチ
17、 Alone
18、 パピヨン
19、 ベスト
20、 あなたは大切な人です
21、 Don’t look back (フルート;ジュン)
22、 精霊の島(佐藤さんの話。フルート;ジュン)
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23、 MOVE! MOVE! MOVE!(アンコール)

まるでアルコール中毒者や麻薬中毒者の会がおこなうオープンミーティングのようだ。人前で自分を語ることによってトラウマが客体化できるセラピーでもあるし、参加した人々の絆が強まる。
もう全員書いていたらきりがないが、すべての人間にはドラマがあるのだ。
仏陀が言うように「人生は苦」に満ちている。
しかし「苦」は人生の主役ではなく、それを超えた「喜び」こそが人生の主役なのだ。
どんな人にも不幸はあるが、それをどうとらえるか、どう乗り越えるかで、人間の価値が決まる。
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正月から続く長時間ライブで死にそうなくらい疲れたが、「新春不幸自慢大会」いや、「塞翁が馬」シリーズは、また新しい可能性を開いた気がする。
New 天の邪鬼日記-120106hadaka.jpg熱狂した女性ファンが裸で乱入!(この写真かんちがいされるじゃん)

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