2012-01-05 02:08:00

落ちろ落ちろ!@岐阜県関市

テーマ:音楽
1月4日(水)岐阜県関市平和通開館にてセルフストーリーオペラ「COTTON 100%」
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恐怖の転落事故は草木も眠る丑三つ時におこった。
初仕事の12時間ライブを終え、主催の川村ファミリーをはじめとするスタッフたちとログハウスで打ち上げをした。
大量のビールとライブの成功に酔い、深夜3時ごろには眠りについた。
オレは目覚めるたび「あれ、ここどこだっけ?」というくらい移動が多い。たいていはビジネスホテルなのでトイレはわかりやすいが、この日は手すりもない中2階で眠ってしまった。
寝ぼけまなこでトイレに起き、足を踏み出したとたん、
床がない!!
空振りした足は宙を舞い、唇を太い柱で打ちつける。
激痛とともにオレは落下していく。
やばい、このまま落ちたら骨折もしくは頭蓋骨陥没で死亡する。
これだけの思考をする時間はわずか0,2秒だ。
瞬間、オレの野生が目覚め、条件反射で太い柱にしがみついた。
足が空中をもがく。
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オレは寝起きというのに渾身の力を振り絞り、必死でよじ登った。
みんなが安らかな夢を見ている間に、オレだけはひとりで生死を分ける戦いをしていたのだ。
誰も起きてこない中、オレは唇の痛みにのた打ち回りながら昏倒してしまった。
朝、鏡で見るとたらこをくわえたオレがいた。
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いくら「COTTON 100%」のサブタイトルが「落ちろ、落ちろ、そして目覚めろ!」だからって。

唇をおさえながらも関市を代表する名店うなぎの「辻屋」に行く。
たらこをこらえていても、美味いものは食うのだ。
ここのうなぎは外がパリパリで、中がとろけるようにやわらかく、天国の味だ。(しかし唇にタレはしみる)
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関市にある会場の平和通開館はかなり広い公共スペースだ。
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ここに30人の観客じゃすかすかになるなあ。しかも寒いし。
そのとき神の啓示がひらめいた。
観客全員をステージに上げ、カーテンを閉め、ぎゅうぎゅうの密室状態にしちゃおう。
これなら一体感もでるし、暖房も節約できる。
なにより、「すべての人が人生の主役である」というメッセージが体験できるだろう。
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昨日「COTTON 100%」を観たリピーターもきてくれるたので急きょ、オペラの曲を差し替える。
「Traveling man」を「雲のうえはいつも晴れだから」に、「Shinning soul」を「ハイボクノウタ」に、「Be yourself」を「ミタクオヤシン」に、「Fin del mundo」を「alone」に変えた。
おおーAKIRA歌って、普遍的だからこういうこともできるのね。
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アパッチは車でオレの曲を聞き込み、すばらしいコーラスやバッキングをつけてくれる。
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密室オペラは人々をつなげ、強力な一体感とともに物語りは上り詰めていく。
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鳴り止まぬ拍手とともに、人々は自分で作った監獄から解き放たれる。
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フクちゃんのワークものりのりだった。
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視点を移動させ、不幸を学びのチャンスに変えるワークや夢を宣言するワークなど、みんなを笑顔に変えていく。
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観客の中には数十回の窃盗事件で2回も少年院にはいっていた少年Aもきてくれた。彼は今居酒屋で働き、人を喜ばせる仕事をしている。泥棒の先輩であるオレは言った。
「社会人の権利を取り上げられるってことは、表現者のパスポートを手に入れるってことだ」
少年Aの瞳はまぶしいくらいに輝き、力強くうなずいた。
「おれ、一生かかって人を喜ばせていきます!」
やはり落ちることは大切なのだ。
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