2012-01-04 23:55:00
初仕事は12時間ライブ@岐阜県関市
テーマ:音楽
2012年1月3日(火)
岐阜県関市「カフェぷらな」

2012年いっぱつ目のライブは岐阜県関市だ。
朝5時に日光を出発して、佐藤号は一路関市にむかう。
去年はじめて訪れた珈琲屋「カフェぷらな」のオーナー、ショウコさんと

今回の主催者マサエさんと再会する。
マサエさんは昨年10月やったぷらなライブに参加してくれ、はじめてオレの歌を聴いた。今日は旦那さんと息子、娘の家族全員で来てくれている。

鈴鹿からオレの一番弟子、アパッチと妻コナミが参加してくれる。
アパッチとオレは20年前スペインで出会った。絵画の勉強をしていたアパッチはオレと出会い、絵画の世界から音楽の世界に転向する。それから南米でアヤワスカ体験を一年間したり、ペルーに住んだり、世界の楽器を収集して自らも音楽楽器をつくるようになった。
昨年アパッチとオレはぷらなで劇的な再会をはたした。その後アパッチの自宅でおこなわれた「宮原音楽祭」にゲストとして呼んでくれ、音楽祭で5回もライブをする。オレのライブは毎回大盛況で、アパッチの両親がいたくオレを気に入ってくれたらしい。
アパッチが言う。
「スペイン時代のAKIRAさんは、オナラでコーヒーを波たたせたとか言って笑ってました」
はっはっは。アパッチのご両親の前でいっしょにライブができて、息子をこっちの世界に引き連れこんでしまった責任をはたせて師匠は少しホッとする。

北海道から滋賀県に移り住んだセイもディジュリドゥーでオープニングアクトをつとめる。

今日はなんと12時間ライブだ。
昼の部はオムニバスオペラとオレのオペラ「COTTON100%」である。

オムニバスオペラの出演者は、カフェぷらなの常連客3人だ。
Mさんが20歳の頃に好きになった男やっちゃんはヤクザだった。
やっちゃんに気に入られ愛人から極道の妻となる。本妻になったときMさんは太ももにやっちゃんと同じ龍の刺青をいれた。
やっちゃんはヤクザの頭で、組のメンバーはみな自分の家来だった。「ありがとう」などと言ったことはなく、好き勝手な生活をおくった。
12年は幸せな結婚生活をおくり、二人の子供がうまれる。
ヤクザの世界にどっぷりとつかり、道徳などからかけ離れた生活のなかで子育てをする。Mさんは育児ノイローゼになった。その頃からやっちゃんのDVがはじまった。髪の毛を頭皮ごとむしりとられ家中を引きずられる。殴られ、蹴られ、拳銃をつきつけられた。家中にある抜けた髪の束を娘が泣きながらひろう。普通の生活がしたい、夫から逃げたい。逃げて捕まえられるたびにボコボコに殴られた。
Mさんはついにやっちゃんに秘密で離婚届け受理の手続きをおこなう。その日、子供たちをつれ夜逃げした。Mさんは現在はじゃがりこ工場で働いている。闇をとことん知ったからこそ愛に感謝できる。
ボンバー(64歳)の父と母は天理教だった。
厳しい宗教観をうえつけられ、天理教にも宗教にも反発心をいだいた。自分が傷つかないよう、すべて自分にとって都合の良い考え方をして生きていた。家庭、宗教、国家を憎み、象徴である神社仏閣をねらう爆弾魔となる。
東本願寺や有名な神社を爆破した。東京大学など現代教育や社会を爆破した。
当時付き合っていた彼女が不治の病いになり、病気を治したいと心理療法をならう。彼女は奇跡的な回復をみせ、自分には精神世界をあやつる力があると錯覚する。錯乱した心理状態で、爆弾魔として逮捕状がでている間も逃げ回りながら爆破をつづけた。
刑務所で19年の刑期をおえ2002年出所する。刑期中、自分の醜さ、おろかさを認め、あるがままの自分を受け入れたとき、はじめて楽になった。現在は山でとった生け花に使う榊(サカキ)を、当時もっとも憎んでいた神社仏閣におろす仕事をしている。
Sさんは20歳で妊娠し、家族の反対を押しきり結婚する。
夫が「ご飯に虫がはっている。夜中に叫び声がする」などと幻覚幻聴を口にするようになった。夫は薬物依存だった。自分が彼を変えてあげたいと子育てをしながら夫を病院に連れていく日々を送る。
3人目の子供を妊娠したとき、夫の幻覚やDVが悪化する。もう耐えらられない、夫がのたれ死のうと構わない、家を出ようと決心する。子供3人をつれ実家にもどっても地獄のような日々が待っていた。
泥沼の離婚劇、家族や近所から白い目で見られ、社会から差別をうける。父が自殺し、子供たちとの関係も壊れていく。
「お母さん、なんで僕は生きなきゃいけないの?おじいちゃんもあんなかんたんに死んでしまった。僕の命はなんのためにあるの?」
心も体も傷つき、今も葛藤の真っ最中である。

オペラ「COTTON100%」はすごい反響だった。
観客たちは自分の人生を振り返り、「これでよかったんだ、自分のまま生きていいんだ」と気づいていく。
夜の部がはじまる前に、ショウコさんとあっちゃんのお手製マクロビディナーを楽しんだ。大根で作った麺の山かけうどんがすごい!

今夜は高山からフクちゃんファミリーが参加してくれた。嫁のアカリと1歳になった晴人もいっしょだ。フクちゃんに恒例のワークをやってもらおう。

自己紹介ワークのあとに、もうひとつ「わたしは幸せです」ワークをした。自分にとって悲しいとか辛いなど試練に感じることを話したあとに、「だからわたしは幸せです」という。

夜の部は今年初の佐藤誠司セルフストーリーオペラ「空の約束」である。
東京、宮城につづき、3回目は岐阜である。今年は古市オペラに負けないくらい佐藤オペラをやってやるぜ。

観客はぐんぐん引き込まれ、泣き出したり腹を抱えて笑ったりと忙しい。
あんまりバカ受けしすぎて、佐藤さんがセリフを忘れるくらいだったのよ。

ライブのあとは輪になってひとりひとり感想を述べてもらう。
「佐藤さんの人生に比べれば私の人生なんて蚊の屁みたいなもんです」
「私なんかゴキブリの屁です」
はっはっは、そのたとえがすごい。
佐藤さんをもびっくりするような爆弾話が飛び出す。
「じつは私もジャンキーだったんです」
観客は今日一日みんなのオペラを聞いているうちに心が開いて、感想会は人生の大告白大会と化す。
どんなに苦しい試練や醜い過去を過ごしてきたとしても、すべてが自分にとって大切な学びだったと気づけるときがかならずくる。それを受け入れてくれる人がそばにいる。
「長年背負ってきた荷物を降ろしたようです」
サービス残業でリクエストにこたえた。
1、 Happy Birthday
2、 精霊の島
3、 Hello my mam!
4、 H(叡智)
アパッチもオレの懐メロをうたってくれる。子供のころ「泣き止まないとオッカイジが出るぞー」と言われた童歌だ。
1.泣き虫山のおっかいじ
それにしても、誰もがすごいドラマを秘めながら生きているのね。
道ですれちがったらフツーのおねえちゃんだったり、おじちゃんだったりしても、すべての人生がセルフストーリーオペラなのだ。
長年人にも言えず、秘めていたストーリーもカミングアウトできればスッキリする。それを客体化できるのだ。
「AKIRAライブはまるでセラピーのようですね。いつのまにかみんなの心を開かせてしまう」
人々は晴れ晴れとした笑顔で帰っていった。
いやはや、正月からオペラ二本という濃い正月だった。

岐阜県関市「カフェぷらな」

2012年いっぱつ目のライブは岐阜県関市だ。
朝5時に日光を出発して、佐藤号は一路関市にむかう。
去年はじめて訪れた珈琲屋「カフェぷらな」のオーナー、ショウコさんと

今回の主催者マサエさんと再会する。
マサエさんは昨年10月やったぷらなライブに参加してくれ、はじめてオレの歌を聴いた。今日は旦那さんと息子、娘の家族全員で来てくれている。

鈴鹿からオレの一番弟子、アパッチと妻コナミが参加してくれる。
アパッチとオレは20年前スペインで出会った。絵画の勉強をしていたアパッチはオレと出会い、絵画の世界から音楽の世界に転向する。それから南米でアヤワスカ体験を一年間したり、ペルーに住んだり、世界の楽器を収集して自らも音楽楽器をつくるようになった。
昨年アパッチとオレはぷらなで劇的な再会をはたした。その後アパッチの自宅でおこなわれた「宮原音楽祭」にゲストとして呼んでくれ、音楽祭で5回もライブをする。オレのライブは毎回大盛況で、アパッチの両親がいたくオレを気に入ってくれたらしい。
アパッチが言う。
「スペイン時代のAKIRAさんは、オナラでコーヒーを波たたせたとか言って笑ってました」
はっはっは。アパッチのご両親の前でいっしょにライブができて、息子をこっちの世界に引き連れこんでしまった責任をはたせて師匠は少しホッとする。

北海道から滋賀県に移り住んだセイもディジュリドゥーでオープニングアクトをつとめる。

今日はなんと12時間ライブだ。
昼の部はオムニバスオペラとオレのオペラ「COTTON100%」である。

オムニバスオペラの出演者は、カフェぷらなの常連客3人だ。
Mさんが20歳の頃に好きになった男やっちゃんはヤクザだった。
やっちゃんに気に入られ愛人から極道の妻となる。本妻になったときMさんは太ももにやっちゃんと同じ龍の刺青をいれた。
やっちゃんはヤクザの頭で、組のメンバーはみな自分の家来だった。「ありがとう」などと言ったことはなく、好き勝手な生活をおくった。
12年は幸せな結婚生活をおくり、二人の子供がうまれる。
ヤクザの世界にどっぷりとつかり、道徳などからかけ離れた生活のなかで子育てをする。Mさんは育児ノイローゼになった。その頃からやっちゃんのDVがはじまった。髪の毛を頭皮ごとむしりとられ家中を引きずられる。殴られ、蹴られ、拳銃をつきつけられた。家中にある抜けた髪の束を娘が泣きながらひろう。普通の生活がしたい、夫から逃げたい。逃げて捕まえられるたびにボコボコに殴られた。
Mさんはついにやっちゃんに秘密で離婚届け受理の手続きをおこなう。その日、子供たちをつれ夜逃げした。Mさんは現在はじゃがりこ工場で働いている。闇をとことん知ったからこそ愛に感謝できる。
ボンバー(64歳)の父と母は天理教だった。
厳しい宗教観をうえつけられ、天理教にも宗教にも反発心をいだいた。自分が傷つかないよう、すべて自分にとって都合の良い考え方をして生きていた。家庭、宗教、国家を憎み、象徴である神社仏閣をねらう爆弾魔となる。
東本願寺や有名な神社を爆破した。東京大学など現代教育や社会を爆破した。
当時付き合っていた彼女が不治の病いになり、病気を治したいと心理療法をならう。彼女は奇跡的な回復をみせ、自分には精神世界をあやつる力があると錯覚する。錯乱した心理状態で、爆弾魔として逮捕状がでている間も逃げ回りながら爆破をつづけた。
刑務所で19年の刑期をおえ2002年出所する。刑期中、自分の醜さ、おろかさを認め、あるがままの自分を受け入れたとき、はじめて楽になった。現在は山でとった生け花に使う榊(サカキ)を、当時もっとも憎んでいた神社仏閣におろす仕事をしている。
Sさんは20歳で妊娠し、家族の反対を押しきり結婚する。
夫が「ご飯に虫がはっている。夜中に叫び声がする」などと幻覚幻聴を口にするようになった。夫は薬物依存だった。自分が彼を変えてあげたいと子育てをしながら夫を病院に連れていく日々を送る。
3人目の子供を妊娠したとき、夫の幻覚やDVが悪化する。もう耐えらられない、夫がのたれ死のうと構わない、家を出ようと決心する。子供3人をつれ実家にもどっても地獄のような日々が待っていた。
泥沼の離婚劇、家族や近所から白い目で見られ、社会から差別をうける。父が自殺し、子供たちとの関係も壊れていく。
「お母さん、なんで僕は生きなきゃいけないの?おじいちゃんもあんなかんたんに死んでしまった。僕の命はなんのためにあるの?」
心も体も傷つき、今も葛藤の真っ最中である。

オペラ「COTTON100%」はすごい反響だった。
観客たちは自分の人生を振り返り、「これでよかったんだ、自分のまま生きていいんだ」と気づいていく。
夜の部がはじまる前に、ショウコさんとあっちゃんのお手製マクロビディナーを楽しんだ。大根で作った麺の山かけうどんがすごい!

今夜は高山からフクちゃんファミリーが参加してくれた。嫁のアカリと1歳になった晴人もいっしょだ。フクちゃんに恒例のワークをやってもらおう。

自己紹介ワークのあとに、もうひとつ「わたしは幸せです」ワークをした。自分にとって悲しいとか辛いなど試練に感じることを話したあとに、「だからわたしは幸せです」という。

夜の部は今年初の佐藤誠司セルフストーリーオペラ「空の約束」である。
東京、宮城につづき、3回目は岐阜である。今年は古市オペラに負けないくらい佐藤オペラをやってやるぜ。

観客はぐんぐん引き込まれ、泣き出したり腹を抱えて笑ったりと忙しい。
あんまりバカ受けしすぎて、佐藤さんがセリフを忘れるくらいだったのよ。

ライブのあとは輪になってひとりひとり感想を述べてもらう。
「佐藤さんの人生に比べれば私の人生なんて蚊の屁みたいなもんです」
「私なんかゴキブリの屁です」
はっはっは、そのたとえがすごい。
佐藤さんをもびっくりするような爆弾話が飛び出す。
「じつは私もジャンキーだったんです」
観客は今日一日みんなのオペラを聞いているうちに心が開いて、感想会は人生の大告白大会と化す。
どんなに苦しい試練や醜い過去を過ごしてきたとしても、すべてが自分にとって大切な学びだったと気づけるときがかならずくる。それを受け入れてくれる人がそばにいる。
「長年背負ってきた荷物を降ろしたようです」
サービス残業でリクエストにこたえた。
1、 Happy Birthday
2、 精霊の島
3、 Hello my mam!
4、 H(叡智)
アパッチもオレの懐メロをうたってくれる。子供のころ「泣き止まないとオッカイジが出るぞー」と言われた童歌だ。
1.泣き虫山のおっかいじ
それにしても、誰もがすごいドラマを秘めながら生きているのね。
道ですれちがったらフツーのおねえちゃんだったり、おじちゃんだったりしても、すべての人生がセルフストーリーオペラなのだ。
長年人にも言えず、秘めていたストーリーもカミングアウトできればスッキリする。それを客体化できるのだ。
「AKIRAライブはまるでセラピーのようですね。いつのまにかみんなの心を開かせてしまう」
人々は晴れ晴れとした笑顔で帰っていった。
いやはや、正月からオペラ二本という濃い正月だった。








