New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。


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4月24日(土)東京台東区「声を上げよう!憲法下町のつどい」

数ヶ月前、高円寺ライブを主催した平田章から電話があった。
「アキラさん、けんぽうのつどいというイベントでライブやってくれませんか?」
なにい、けんぽうのつどいだとうー! オレはどんなライブでもこばない。たとえそれがどんな強い人のあつまりだろうと。
「オレも昔、極真本部道場で大山倍達館長に鍛えられた身だ。その挑戦、受けて立とう!」
「はあ? そっちの拳法じゃなくて憲法のほうですよ」
てへーい!

いずれにしてもお堅そうな集まりだ。ちょっと緊張しながら台東1丁目にある区民館「いきいきプラザ」にむかった。
主催は「台東協同法律事務所」である。弁護士6名(うち非常勤1名)が債務整理から一般民事、家事事件、刑事事件など、幅広い分野の業務を取り扱っているという。
ある意味、拳法家より弁護士のほうが怖いかも~。
「あーらアキラさん、ようこそお越しくださいました」
超―フレンドリーで天然ハッピーな人たちじゃな~い。実行委員長の金ちゃんなんか、生まれたばかりの赤ちゃんの写真を自慢しまくってるし、花見にきてくれたチカラちゃんもパシリにつかわれてるし、カヨちゃん、トモちゃん、マナちゃん、スタッフのチエちゃん、キョウコちゃん、ヒサヨちゃん、みんないい感じでボケかましてて、オレの「弁護士」という概念が崩れ去った。
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11年目を迎えるこのイベントには、弁護士仲間や会計士、平和活動家や台東区民などなど約100人の人々が集まってくれた。
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本部の朝比奈さんがあいさつし、司会の龍野さんが進行させてゆく。
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正面のスクリーンにNHK土曜ドラマ『遥かなる絆』がうつしだされる。
この原作「あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅」を書いたのは、日本生まれの中国残留孤児二世である城戸久枝さんだ。城戸さんの父親「孫玉福」さんは中国残留孤児として大陸で25年を生きぬき、日本へ帰国して城戸久枝さんを生み育てた。
オレのとなりにいたおばあちゃんが泣いているので、もらい泣きしてしまった。と思ったら、そのおばあちゃんがもうひとりのゲスト池田澄江さんだった。
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池田さんは生後10ヶ月で中国人家庭に預けられ、1981年、父に会うため3人の子どもを連れて日本にくるが、その父は血液鑑定の結果別人だと判明した。日本語の壁や差別の苦難を乗り越え、ついに肉親と再会を果たす。
そのきっかけがすごい。ある日こみあう喫茶店にいたら、見知らぬ女性が「ここに座ってもいいですか」と同席する。なぜかその人の顔が気になる。むこうもこっちの顔をずっと見ている。ふたりはそれとなく話しはじめと、その女性は実の姉だった!
事実は小説よりも奇なりである。
池田さんは現在「中国帰還者日中友好の会」の理事長を務めている。
城戸久枝さんと池田澄江さんが静かに語る残留孤児の話は衝撃であり、いかにオレたちが現実を知らされていないかに目を洗われる思いである。
残留孤児の人たちでつくった「中国帰還者日中友好の会」(東京都台東区台東4丁目23-11川口工商ビル1階TEL:03-3835-9357)は、中国語教室や料理教室、太極拳や卓球、社交ダンスなどのクラスも開いている。そうそうもちもち水餃子のテイクアウトの店も一階でやっているのでぜひ遊びにいってみよう。
弁護士カヨちゃんのインタビューもやけにうまかったので、聞いてみると、
「尋問のプロですから!(笑)」
こんなボケをかましながらも、彼らは日本軍が中国に遺棄した毒ガス(マスタードガスなど)の被害にあった人々の弁護もやっている。(化学兵器被害解決ネットワーク
終戦によって日本軍が開発した化学兵器は砲弾やドラム缶につめられ、地中や川床に遺棄された。それが現在、工事現場や畑や庭でもれだし、罪もない人たちの健康や家族を破壊している。

さて今日のライブは手話の方もついてくれるし、また特別である。
伝えたいことは山ほどあるが、40分という短い時間で最大限できることをやろう。
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1、 ウレシパモシリ
2、 In The Name of Love
3、 PUZZLE
4、 家族
5、 MOVE! MOVE! MOVE!

拳法の、じゃない憲法のプロが集まっているなかで、オレが憲法を語るのもなんだが、日本国憲法のルーツになったアメリカインディアンの「イロコイ連邦」までいったのはオレだけだろう。
「COTTON!%」(P114)に書いたが、1980年代、「アメリカン・インディアン・ムーブメント」のリーダー、デニス・バンクスをたずねてオレはNY州北部にあるイロコイ連邦のオノンダーガへいった。
「イロコイ連邦」とは色恋沙汰の多い国ではなく、6つの部族が集まったインディアンの独立国家である。独自のパスポートを持ち、82年ジュネーブの国連会議でも承認されている。
1973年ウンデットニーで白人牧師を人質に教会に立てこもったインディアンたちは、アメリカが破り続けてきた約束を国家につきつけた。武器もろくにないインディアンたちが世界最強のアメリカ軍と戦った歴史的事件である。そのリーダー、デニス・バンクスはFBIに追われ、マーロン・ブランドやジェーン・フォンダとともにイロコイ連邦が救いの手を差し伸べた。イロコイ連邦にいるかぎり、アメリカはデニスを逮捕できないからだ。
1780年代の合衆国憲法制定会議ではイロコイ連邦が全面協力し、大統領制や言論の自由、宗教の自由、選挙や安全保障条約、連邦制などがイロコイ連邦のシステムをもとにして合衆国憲法が作られた。女性への選挙権をはじめて認めたのもイロコイ連邦であり、合衆国のハクトウワシの国章はイロコイ連邦のシンボルを元にしたものだ。
だから合衆国憲法をもとにしてつくられた日本国憲法もそのルーツはイロコイ憲法にあるのである。
こんな話やルワンダの虐殺の話などを短い時間で曲の合間に話した。
憲法情勢報告のとき、在日朝鮮人である金ちゃんは、こんな話をしたのが印象的だ。
「関東大震災のとき、朝鮮人が火をつけたというデマがひろがり、昨日まで仲良く暮らしていた隣人たちが殺しにやってきた。これはルワンダの虐殺とまったく同じです。ですから他人事じゃなく、ある日突然日本でも起こることなんです」
会の終了後、みんなで「平和大好き」と書かれた風船を持って平和パレードをした。
おばあちゃんが「あんたの歌で泣いちゃったわよー」と話しかけてくれた。
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打ち上げは下町の渋い居酒屋で、さらに盛り上がる。
むむ、またもやサービス残業である。
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1、 だいじょうぶマイフレンド
2、 MOVE! MOVE! MOVE!
3、 ありがとう

なぜ憲法を守らねばならないのかとか、中国残留孤児問題や化学兵器遺棄被害にしろ、あまりにオレたちは知らなすぎた。
愛の反対は憎しみではなく、「無関心」である。
古い人たちはまだ右翼やら左翼と分けたがるが、今苦しんでいる人たちに手を差し伸べることをしないで思想など語っても無意味である。ここに集まった弁護士たちをはじめさまざまな人たちは実際にたくさんの弱い人たちを救っているのだ。
くるまえは戦う弁護士軍団ということでビビっていたが、マジで素敵な人たちだったわ。
思いっきり世界を広げてもらった。
このすばらしい弁護士軍団とお友達になれたんで、たとえ逮捕されてもだいじょうぶだ。(それはちげー話だろーって!)
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