蔵王ライブレポート2 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

 8月13日(日)
 ONSENS初のロックオペラ、いやいや音楽史上初のトランスパーソナル(深層心理)オペラ「BRAVE HEART」は大成功だった。
 オレたち自身もいったいどんなものになるのか想像もつかなかったし、主役であるやよいも自分の半生を描かれた脚本とONSENSの歌がどう結びつくかわからなかったし、観客もいったいなのが見られるのか予測不可能だったろう。
 主催してくれたアフリカンパーカッショングループ「サバカン」がオープニングを飾り,オレがやよいの車椅子を押して登場し,ONSENSがステージにのぼる。
 はじめ観客は曲の終わりに拍手していたが,やよいの語るセルフストーリーに凪ぎのごとく静まり返り,息をのんで物語に引き込まれていく。
 この作品は通常「オペラ」と呼ばれる物のとまったくちがう。目の前で車いすに乗ったやよいが自身の体験を語り,歌が化学反応を起こし,観客が傍観者を超えて目撃者になる。
 ラストはサバカンの演奏に乗り,暗転の中を蛍が命の踊りを舞うようにやよいが蛍光塗料のポイを動かない腕で必死にスイングさせる。会場から手拍子がおこり,惜しみない拍手が降り注がれた。
 いつもならくわしい内容をレポートするのだが,「やよいちゃんを呼んで,東京で再演してください」というリクエストにこたえ、ウェブでは脚本や曲を発表しないことにする。だって映画のラストをばらしてみんなの楽しみを取り上げるヤツみたいになりたくないじゃん。なるべく年内に実現するように努力するので、この前人未到の体験をみんな自分自身の目と耳で体感してほしいんだ。

 自分のマイナス体験をすべて表現の武器に変えたやよい、その舞台を用意してくれた紫乃さん、龍治さん、サバカンのダンサーげっちゃん、照明までやってくれたサバカンのイマイチくん、「えずこホール」の釣船さん、受付をやってくれたなおさん、福島の内科医冬姫さん、
 この奇跡体験をいっしょに共有してくれたお客さん、近くから来てくれた人たち、遠くから来てくれた石巻のヒデ、新潟の花火、ユースケ、北海道のミカ、アコ、千葉のアオイ、埼玉のナオコ、神奈川のケイスケ、東京のマホ、のっぽのトシ、名前は思い出せないけど右脳で顔はおぼえてる仲間たち、驚くほど芸達者なONSENSに最高の感謝を捧げます。
 マジ、すげえもの見ちゃったよね,オレたち。

 さあ、これから北海道行きのフェリーに乗る。
 21日の旭川ライブも決まったし,懐かしい再会と新しい出会いが待っている。北海道(アイヌモシリ=人間の大地)のみんな、今行くよー。