2012-01-05 23:19:08

みんなちがってみんないい@岐阜県高山市

テーマ:音楽
1月5日(木)岐阜県高山市 

あぱっちが三重県の鼓ヶ浦で初日の出を見に行った。みんなで海に出て流木を燃やし焚き火をしながら初日の出を待っていた。雲のすきまからあらわれた太陽にカメラをむけると、なにやらゴミがついている。レンズを爪でこすって落とそうとしたがダメだ。肉眼で確認すると、かすかに黒いシルエットが浮かび上がってるではないか。
New 天の邪鬼日記-ufo1

神様も終結大サービスの、初日の出、初UFOだ。
パソコンで拡大すると画像があらいせいか、ビデオカメラのようにも見える。
New 天の邪鬼日記-ufo2

きっとやつらは人間を盗撮しにきたに違いない。人間は異なるものと出会ったときに種類の反応をとる。それを空中に浮かんだビデオカメラととるかUFOととるか。ちがーう!異なるものを否定するか、それから学ぶかの二種類である。金子みすずの詩にこんなのがある。

私が両手を広げても
お空はちっともとべないが
とべる小鳥は私のように
地べたを早くは走れない

私が体をゆすっても
きれいな音はでないけど
あの鳴る鈴は私のように
たくさんの歌はしらないよ

鈴と小鳥とそれから私
みんなちがって みんないい


昨日関市でのライブを終え、昨夜のうちに飛騨高山に移動した。
それはまるで「トンネルをぬけるとそこは雪国だった」という異界そのものである。
運転がうまい佐藤さんでさえ、「免許をとって以来こんな雪道を走るのははじめてです!」とドキドキの安全運転をする。40キロ走行でなんとか宿にたどりついたとき、深々と降り積もる雪と静寂が夜をつつんでいた。

今日の会場は蔵風のカフェ「蔵茂(くらも)」だ。
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オーナーのミエコさんは笑顔の素敵なお母さんだ。カフェだけではなくアパート経営からネギ農業、パン作りから蕎麦うちまでこなしてしまう大地の母だ。
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カフェ「蔵茂」は、娘の茂子さんの名前をもらった。
茂子さんは小学生のときに脳腫瘍で手術をして脳に障がいがのこる。
会話ができないが、すばらしい芸術家である。入院中も美しい刺繍作品を完成させた。
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オープニングアクトに、茂子さんが小さな頃からお風呂のなかで母に歌ってもらった「あなた」と「月の砂漠」をアカペラで歌ってもらう。茂子さんののびやかで美しいソプラノが蔵に響く。
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今日は観客と対話しながらライブをしよう。
ふくちゃんとオレのトークを中心に、一曲ごとに話しをしていく。
会場にグランドピアノがあったので、さっそく弾かせてもらう。
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1、 Hello my mam!(ピアノ)
2、 雲のうえはいつも晴れだから(ピアノ)
3、 ハイボクノウタ
4、 だいじょうぶマイフレンド
5、 祝福の歌
6、 ウレシパモシリ
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二部は佐藤さんオペラだ。
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ぷらなライブにつづき飛騨高山でも佐藤さんのオペラができることがうれしい。ひとりでも多くのひとに佐藤さんと出会ってほしいんだ。
古市オペラは1月14日の東京、1月19日の石巻が決まっているが、少なくとも佐藤オペラはツーポイントリードしたことになる。今年オレは佐藤さんのマネージャー業に徹する。そして古市オペラを打倒するのだ。

このカフェにはさまざまな人が集まっている。
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茂子さんの歌を聴きにくる老人たち、うつ病をかかえた母親や子供たち、生きづらさをかかえた若者たちなど、それぞれの思いを持ちよってくる。
まるでオレと佐藤さんは彼らの磁石に引きよせられたようにここに来たのかもしれない。
社会との違和感をもっている人たちにとって、佐藤さんの物語は衝撃的であり、また彼らの道筋をしめすものだったのだろう。
うつむいていた人々が少しずつ顔をあげ、物語に引き込まれていく。うっすらと涙におおわれた瞳に命の輝きが灯りはじめる。
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ミエコさんは佐藤さんのオペラを聴いたあと、こんな感想を話してくれた。
「茂子の闘病生活は大変なことの連続でした。辛いことを忘れようとカフェをオープンさせてここで出会う人たちと笑顔で過ごしていたんです。今日佐藤さんのオペラを聞いて、辛かった日々を思い出し涙が出ました。辛いことですが私にとっては宝物のような時間だったことを再確認させていただきました」
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人と違うことを悪ととらえる社会では彼らは立派な落ちこぼれである。ところが魂のルールはまったく逆だ。人と違うことこそがその人本来の個性であり世界でたったひとつしかないライフレッスンなのだ。
異なるものを受け入れたとき、人は成長する。
その人の人生に新たな色彩がくわわる。
そして社会が異なるものを受け入れたとき、豊かな絵画が生まれるのだ。
新しい色がくわわればくわわるほど世界は進化していく。

みんなちがってみんないい
ちがうからこそ愛しあうんだ

※飛騨高山グルメ情報
最近静かなブームを呼んでいる高山ラーメンは、「豆天狗」や「つづみそば」、「宮川」などの有名店があるが、ふくちゃんおすすめの「甚五郎らーめん」へ行った。
ベーシックな醤油味のスープに細めんがからみ、絶妙なバランスである。最近流行のがツン系とは対極的な懐かしさを感じさせる。つけあわせに焼き豚のみみ(200円)ははずせない。
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2012-01-05 02:08:00

落ちろ落ちろ!@岐阜県関市

テーマ:音楽
1月4日(水)岐阜県関市平和通開館にてセルフストーリーオペラ「COTTON 100%」
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恐怖の転落事故は草木も眠る丑三つ時におこった。
初仕事の12時間ライブを終え、主催の川村ファミリーをはじめとするスタッフたちとログハウスで打ち上げをした。
大量のビールとライブの成功に酔い、深夜3時ごろには眠りについた。
オレは目覚めるたび「あれ、ここどこだっけ?」というくらい移動が多い。たいていはビジネスホテルなのでトイレはわかりやすいが、この日は手すりもない中2階で眠ってしまった。
寝ぼけまなこでトイレに起き、足を踏み出したとたん、
床がない!!
空振りした足は宙を舞い、唇を太い柱で打ちつける。
激痛とともにオレは落下していく。
やばい、このまま落ちたら骨折もしくは頭蓋骨陥没で死亡する。
これだけの思考をする時間はわずか0,2秒だ。
瞬間、オレの野生が目覚め、条件反射で太い柱にしがみついた。
足が空中をもがく。
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オレは寝起きというのに渾身の力を振り絞り、必死でよじ登った。
みんなが安らかな夢を見ている間に、オレだけはひとりで生死を分ける戦いをしていたのだ。
誰も起きてこない中、オレは唇の痛みにのた打ち回りながら昏倒してしまった。
朝、鏡で見るとたらこをくわえたオレがいた。
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いくら「COTTON 100%」のサブタイトルが「落ちろ、落ちろ、そして目覚めろ!」だからって。

唇をおさえながらも関市を代表する名店うなぎの「辻屋」に行く。
たらこをこらえていても、美味いものは食うのだ。
ここのうなぎは外がパリパリで、中がとろけるようにやわらかく、天国の味だ。(しかし唇にタレはしみる)
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関市にある会場の平和通開館はかなり広い公共スペースだ。
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ここに30人の観客じゃすかすかになるなあ。しかも寒いし。
そのとき神の啓示がひらめいた。
観客全員をステージに上げ、カーテンを閉め、ぎゅうぎゅうの密室状態にしちゃおう。
これなら一体感もでるし、暖房も節約できる。
なにより、「すべての人が人生の主役である」というメッセージが体験できるだろう。
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昨日「COTTON 100%」を観たリピーターもきてくれるたので急きょ、オペラの曲を差し替える。
「Traveling man」を「雲のうえはいつも晴れだから」に、「Shinning soul」を「ハイボクノウタ」に、「Be yourself」を「ミタクオヤシン」に、「Fin del mundo」を「alone」に変えた。
おおーAKIRA歌って、普遍的だからこういうこともできるのね。
New 天の邪鬼日記-120104akiup

アパッチは車でオレの曲を聞き込み、すばらしいコーラスやバッキングをつけてくれる。
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密室オペラは人々をつなげ、強力な一体感とともに物語りは上り詰めていく。
New 天の邪鬼日記-120104te

鳴り止まぬ拍手とともに、人々は自分で作った監獄から解き放たれる。
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フクちゃんのワークものりのりだった。
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視点を移動させ、不幸を学びのチャンスに変えるワークや夢を宣言するワークなど、みんなを笑顔に変えていく。
New 天の邪鬼日記-120104work

観客の中には数十回の窃盗事件で2回も少年院にはいっていた少年Aもきてくれた。彼は今居酒屋で働き、人を喜ばせる仕事をしている。泥棒の先輩であるオレは言った。
「社会人の権利を取り上げられるってことは、表現者のパスポートを手に入れるってことだ」
少年Aの瞳はまぶしいくらいに輝き、力強くうなずいた。
「おれ、一生かかって人を喜ばせていきます!」
やはり落ちることは大切なのだ。
New 天の邪鬼日記-120104otiru2

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