New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。


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今朝7時まえ、梅ちゃんが旅立った。
080613梅田智江

オレは静岡県清水にあるヨットマンの友人宅で朝5時に一回目覚め、6時に2度寝したときに夢を見た。
あいまいな夢をわかりやすく解釈すると、
何者かが「支配」する世界と、みんなが「共存」する世界とのせめぎあいで、オレは両方に引っ張られて困っていた。
「あっちのほうは話つけといたわ」
梅ちゃんが泥のついた戦闘服を着て、オレに言った。
「安心してこっちへきなさい」
オレは梅ちゃんに手を引かれ、みんなが「共存」する世界へ歩いていった。
080712梅娘たち

7時10分に梅ちゃんの娘ルイから着信がはいっていた。
もう、わかっている。
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かけ直すとルイちゃんは明るい声で言った。
「母はやすらかな顔で永眠しました。今きれいにお化粧してあげてるの。あら、あたしったら父より先にアキラさんに電話しちゃった」
080712梅記念撮影

なにもかも完璧だった。
今日7月31日は「梅田智江詩集」の発行日であり、もし今日だったら出版記念ライブは間に合わなかった。
080712梅みんなで祈る

「夜中の2時ごろ、先生にそろそろですと言われて、母の耳元で『家族』、『Life is beautiful』、『Hello my mom!』、『今日は死ぬのにもってこいの日だ』をかけて、朝までいっしょに歌ってあげたんです」
ううむ、なんだかオレの歌は、死にゆく人の枕元で読む『チベット死者の書』みたいだな。
080712梅アキラ

「オレは今までたくさんの死を看取ってきたけど、こんな幸せな死に方をした人は見たことないよ。ルイもナオも最高の見送り方をしてあげて、梅ちゃんはほかの死者たちにうらやましがられてるよ」
080712梅ルイ祈り

もし梅ちゃんと出会わなかったら、オレは詩も小説も書いてなかったかもしれない。
日本に帰国した直後、出会った梅ちゃんの詩に感銘し、オレは詩や小説を書きはじめた。
きみもそんなとてつもない影響力を持った梅ちゃんの詩にふれてくれ。梅ちゃんの詩がきみを詩人に目覚めさせるかもしれない。
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早くもおとといの出版記念ライブのブログを読んで、数十冊の注文がきている。なかにはひとりで5冊も注文した女性がいるという。それくらい貴重で、今買っておかないとすぐなくなってしまう。
梅ちゃんの人生を一冊にこめた「梅田智江詩集」(1800円)の発売を開始します。郵便番号、住所、氏名、電話番号、冊数、を書いてメールしてください。
simanekohena@yahoo.co.jp(ルイ)
すぐルイとナオが発送してくれます。本といっしょに振込先を送りますので、本1800円+送料200円を振り込んでください。
友人だから言うのではなく、梅ちゃんは現代詩を代表する本物の天才です。梅ちゃんの詩を読むと、心が自由になれる。まるで透明な雨に洗い清められた大地のように力をもらえます。ぜひぜひ読んでください!

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さあ、怒涛の東海・関西ツアーがはじまるぜ!
080705アキラ3

思いっきり暑いが、オレは8月生まれの夏男である。
最近は関東のライブが多かったので、ブログを見ててもこられなかった関西の仲間たち。
せっかく同じ時代に生まれたんだから、会っておこうぜー!
今もっとも脂ののってるサバみたいなオレの歌を聴いてくれ。
三重県「月の庭」は旅人が日本3大カフェにあげる素晴らしいところだ。大阪みのうの橋本亭もむっちゃ味わいがある。神戸のキテンもあやしくていいぞー。打ち上げにウイグル料理食いに行こうぜ。
なんといってもこの夏最大のビッグチャンスは新潟から脳性まひブラザースがきて、伝説のオペラを中野で見られることだ。ゲストは昨日もNHKのテレビに出ていた月乃光司さんだし、すごいことになるぞー。
赤いマークはまだあきがあるんで、ぜひぜひお越しくださーい。

★8月1日(金)静岡県浜松市HISATO邸にて。ワークショップのゲスト出演

★8月2日(土)名古屋居酒屋「ザ写楽」にてソロライブ。名古屋市昭和区阿由知通3-16
Open 18:oo *Start 19:oo Ticket 2,000yen。電話で0527312007 予約は定員50名に達したため締め切りました。

8月3日(日)三重県亀山市「月の庭」にて祈りライブ。Tel 0595-82-0252 E-mail tuki-niwa@za.ztv.ne.jp ホームページhttp://www.za.ztv.ne.jp/tuki-niwa/
16時30開場 17時開演 前売り1500円 当日1800円

★8月5日(火)三重県津にてソロライブ

8月6日(水)大阪市箕面(みのう)「橋本亭」ライブ
開場19:30。開演20:00。1500円+ドリンク
大阪府箕面市箕面2-5-37(地図)。TEL:072-721-3116。E-mail hashi@m-waiwai.com

8月8日(金)神戸「キテン」ライブ
開演夜8時8分。1500円。
神戸市中央区中山手通1-23-10(地図) ℡078-222-9393

8月10日(日)東京中野ゼロホール。セルフストーリー・オペラ「脳性まひブラザース物語」上演
開場12:30 開演13:30(終了予定16:30)料金1000円
会場:なかのZERO 視聴覚ホール 〒164-0001 東京都中野区中野二丁目9番7号. JR中野駅南口から徒歩8分(地図
主催:こわれ者の祭典実行委員会 TEL 070-6456-9262(実行委員会)
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7月28日(月)
「あと数日かもしれません」
梅ちゃんは宣告された。
梅ちゃんの詩集の印刷があがるのは31日だ。オレは30日から2週間の東海、関西ツアーにでてしまうので出版記念ライブは不可能に思われた。
「母は31日まで生きられないんです!」
次女ルイが印刷会社にたのみこんで、奇跡が起こった。
28日になんとか5冊だけ届けてくれるという。
表紙の原画を加工したヒデと北千住コズミックソウルのコウヂと夕方4時に武蔵小金井駅で待ち合わせした。あいにくオレの列車は中央線西荻窪でおこった人身事故で15分ほどおくれたが、桜町病院までタクシーを飛ばす。
なにしろ梅ちゃんは今日のために昨日から睡眠薬の点滴を減らして待っていてくれるのだ。
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ルイやナオに迎えられて病室にはいる。
梅ちゃんはさらにやせていたが、聖母のような笑みをたたえている。目を開くことや会話はほとんどできない梅ちゃんが、いきなり手を伸ばしてきた。
細い指が若い枝のようにしなり、オレの手をつかむ。その力が、一本一本の指が、とても愛しくて頬ずりする。
梅ちゃんは今日最後に力を振り絞ってとてつもなく大切ななにかをオレたちに伝えようとしている。そう感じた。
「アキラさん、ついにできましたよ!」
ルイちゃんが真新しい本を手渡してくれる。
「す、すげー、カッコイイじゃん!!」
梅ちゃんの人生がこの一冊につまっているかと思うと、人間ひとり分くらいの重さを感じた。
「梅田智江詩集(SATOE UMEDA Anthology)」
080728poem.jpg表紙「牛のカムイ」

「おめでとう!」
オレは梅ちゃんの手に何度もキスをした。梅ちゃんの口元がふっとほころぶ。言葉はしゃべれなくても、耳は聞こえる。誰よりも明晰な意識があるのだ。
ヒデが梅ちゃんの詩にインスパイヤされてつくったネアリカ「荒野に立つ」をもってきた。チベットの青いケシが咲き乱れ、旅人はカイラス山から昇る朝日を見つめる。旅人は巨大な蝶が殻を脱ぎ捨てて飛び立つ姿を幻視する。生と死を抱合するすさまじいスケールの傑作だ。
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前回の祈りライブ同様、駆けつけてくれたコウヂは梅ちゃんの手をこすりながらヒーリングしている。
梅ちゃんの親友であるダウン症の素直とお母さん「すなハハ」さんも集まり、最強のメンバーがそろった。
できたての詩集からルイが梅ちゃんの最新作「いいな」を選び、オレの歌「Reincarnation」とコラボする。
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遠い記憶の小道で
見つけた一輪の花
摘みとろうと引き返し
もはや場所さえわからず
ひとり立ち迷う夕暮れ

長い長い旅だった
すぎていく無数の影たち
臭いたつ肌からみつく髪
笑い声だけを残し
行きつもどりつ消えてゆく

限りなく限りなく
還りゆけ還りゆけ
そこやあそこじゃない
永遠のここへと
限りなく限りなく
還りゆけ還りゆけ
過去や未来じゃない
永遠の今へと(AKIRA)

ズルズルと日々が過ぎて
眼を挙げれば
ぶら~んと巨大な舌のごとき
死が前を塞ぐ

空には風が吹き渡り
海には潮流が流れていて

ズルズルと六十二年が過ぎて
あっという間だったな

空には風が吹き渡り
海には潮流が流れていて

もうすぐだな
舌の向こう側へと
抜けるのも
いつ
どんなふうにかな(梅田智江)


脳に描かれた壁画
狩りと祭と婚礼
雨風に消えゆけばなお
鮮やかさをます色彩
遠い遠い宴よ

燃えさかってた怒りも
煮え立つ涙も静まり
引き潮に打ち上げられた
貝殻だけがひっそり
日々に洗われつづける

限りなく限りなく還りゆけ還りゆけ
そこやあそこじゃない
永遠のここへと
限りなく限りなく還りゆけ還りゆけ
過去や未来じゃない
永遠の今へと(AKIRA)

なにも思い浮かばぬが
日に五千回もそびえたつ舌を見あげる

空には風が吹き渡り
海には潮流が流れていて

いいな
鳥は
考えがないから

いいな
魚は
今だけを生きていて(梅田智江)

傷ついた舟はすすむ
血液の河はうねり
遠い昔生まれ落ちた
あのなつかしい海へと
オレを連れもどす

青い雲間を破って
光りの梯子が降りる
永い眠りにはいるとき
見上げれば空一面
降り注ぐ花 花 花

限りなく限りなく還りゆけ還りゆけ
そこやあそこじゃない
永遠のここへと
限りなく限りなく還りゆけ還りゆけ
過去や未来じゃない
永遠の今へと(AKIRA)

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オレは梅ちゃんの耳元でささやくように歌った。長女のナオが後ろから梅ちゃんの肩をさすり、次女のルイがひざまづいて梅ちゃんの手を握る。それはどんな宗教画より、どんな聖人の儀式より、美しい光景だった。こんな宝石のような時間に立ち合わせてもらえるなんて。
梅ちゃん、ありがとう、出会ってくれてありがとう。
マグマのような感謝がはらわたの底から噴出してくる。
梅ちゃん、ありがとう、すばらしい人たちと出会わせてくれてありがとう。

1、 Reincarnation(輪廻)
2、 Hello my mom!
3、 家族

ルイは自分のブログにこう書いていた。

そして2曲目、「Hello my mom!」」。
私はこの曲を聴くたびに、あのホスピスの防音室で、歌う前に「思いきり甘えちゃって!」っと言ってくれたAKIRAさんの優しい声を思い出します。
いま母を精一杯支えてるけど、やっぱりまだ甘えたい、私の中のちっちゃい子供の部分、それをAKIRAさんは解放するために歌ってくれたのだと思います。
そういう力がこの曲にはあるし、AKIRAさん自身の持つ大きな力がそうさせてくれるのだと思います。
「ママに会えてよかった ママの子供でよかった Hello Hello my mom ! ありがとう」
泣きながら、母の膝に顔を埋める私。泣いている姉。
AKIRAさんの声は、前回とはまた違って、母に語りかけるような歌声でした。

音楽ってすごいな。
そのときどきで、強くも優しくもなる。
そしてその力の精一杯を、母と私たち姉妹に向けてくれたAKIRAさん。

そして最後に、「家族」を歌おうか、と言って、「家族」を。
大好きな曲、大切すぎる曲。
みんなで、母を囲んで大合唱しました。
「ママの手をぎゅっと握ってた きみと家族になれることが うれしくて泣いた」
「ぎゅっと」のところで、AKIRAさんはギターを弾く手を止めて、ちゃんと母の手をぎゅっと握ってくれました。
すなハハさんも大きな声で歌ってくれてる。
素直君も、ずっと母の足をさすってくれていました。(以上抜粋)
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命ってすげえよ、
生きるってすばらしいよ、
それがどんなにつらくても、
この世界は生きるに値する。
それでも、それでも、
人生は美しい!

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梅ちゃんの人生を一冊にこめた「梅田智江詩集」(1800円)の予約を開始します。郵便番号、住所、氏名、電話番号、冊数、を書いてメールしてください。
simanekohena@yahoo.co.jp(ルイ)
明日31日に1000冊が届き、すぐルイとナオが発送してくれます。本といっしょに振込先を送りますので、本1800円+送料200円を振り込んでください。
友人だから言うのではなく、梅ちゃんは現代詩を代表する本物の天才です。梅ちゃんの詩を読むと、心が自由になれる。まるで透明な雨に洗い清められた大地のように力をもらえます。ぜひぜひ読んでください!
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7月27日(日)オペラ「たったひとつの家族」
中禅寺湖のスイカ割りから南宇都宮に直行し、ギャラリー悠日にはいる。
夜6時半から写真家ダイ(鈴木洋見)のセルフストーリー・オペラだ。
7月13日日光幾何楽堂でおこなったオペラが大好評だったので、宇都宮での再演を決定した。
とくにこの悠日はギャラリーとしてもコンサートホールとしても最高のつくりだ。東京をはじめ日本全国をまわっているがこれほどのスペースと音響を備えた場所はほかにない。
080727kaijou1.jpgphoto by MIYUKI

1メートル以上に引き伸ばされたダイの巨大写真は恐ろしい迫力で迫ってくる。しかし彼の写真には奥深い温かみがあり、人間の最も美しい部分に守られているような心地よさがある。
高い天井と大谷石の壁はさながら原始キリスト教の教会を思わせた。
080727kaijou2.jpgphoto by MIYUKI

オレたちは迷った。
ノーマイクでもかなり響く会場だが、ダイの朗読が聞こえるのか? 観客がはいったとき、音が吸われるのではないか?
まずは音響機材をセッティングして、リハをおこなう。マイクとノーマイクで音の響きや言葉の鮮明さを聴き比べる。たしかにアンプを通した音は大きくなるが、繊細な音のニュアンスは消えてしまう。
どうする?
観客を惹きつける作品ができれば、音が小さくても人は乗り出してくる。逆にいい作品をつくりあげられなければ、観客には言葉も音も伝わらない。
オレたちはひとつの賭けにでた。
観客全員が耳をそばだてるくらいすばらしい作品を見せてやろうと。
オレたちには確信があった。
本番直前まで脚本を直し、言葉の精度を高めていくダイ、しかも壁にはダイが魂をこめて撮った写真が守護天使のように見守ってくれる。
オレの歌にもノリちゃんの美しいピアノがサポートしてくれる。連日のライブにもかかわらず声は絶好調だ。
前回のオペラは前7曲の1時間バージョンだったが、今回はさらにダイが脚本を書き足し、3曲が追加された完全バージョンへと進化を遂げた。
ストーリーは前回の幾何楽堂で書いたブログを見てほしい。ダイの生い立ち、父との葛藤、日本ランキング5位にまで上りつめたキックボクサー時代、壮絶な世界放浪、両親に宣告されたガン、家族の和解、一人の男の人生が生々しいほどの迫力で語られる。

1、 Hello my mom!
2、 愛を知らない子供たち
3、 Traveling man
4、 祝福の歌
5、 Alone
6、 パズル(世界放浪のスライド)
7、 Life is beautiful
8、 背中
9、 祈りの歌
10、 家族(家族沖縄旅行のスライド)
080727okinawa.jpgphoto by MIYUKI

ダイの語りは演劇性を増し、言葉の緩急をあやつり、声がかすれるほど力で訴えてくる。とちゅうでキックボクシングのシャドウがちょっとはいったとき、「うわっ、こいつは野獣だ!」と思った。今までこんな怖い人と遊んでいたんだ。カニを取り合ったとき、逆らわないでよかった(笑)。
さあ原始人も負けずに吠える。
080727akira.jpgphoto by MIYUKI

声が吸い込まれるどころか、歌っているオレもびっくりするほど伸びやかで張りのあるボーカルが響く。ノリちゃんのピアノも2日間のライブとリハを経てまるで10年来のコンビではないかと思わせるほど息が合う。
080727nori.jpgphoto by MIYUKI

後ろで流されるダイのスライドと、映像+音楽+文学がトリオロジー(三位一体)となったステージに、観客は没入し、嗚咽し、感動のクライマックスへと上りつめていく。
ラストの「家族」ではオカリナの瀬戸ちゃんがはいり、さらに精度を高めた音色で盛り上げてくれる。
ダイはまっさらな灰になった。
一人の男の人生が多くの人たちの心を動かしたのだ。涙目の観客たちが祝福の拍手を贈ってくれる。これほどの感動と達成感はキックでチャンピオンになっても味わえなかっただろう。

※ダイの個展は明日30日までです。ぜひお見逃しなく。
ギャラリー悠日:栃木県宇都宮市吉野1丁目7番10号(東武線東宇都宮駅徒歩1分)
【電話・FAX】028-633-6285(10時~18時まで)

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