New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。


テーマ:
 やっほー、みんなお待たせ。
 出発直前までオペラの脚本を書いていたので、ブログを更新できなかったんだ。
 これからネット環境がある限り、できるだけホットな現地レポートをおとどけするよ。
 やっぱ沖縄は最高だぜ!

 11月25日(土)那覇
 雲を上から眺めるのが好きだ。
 下から眺めると平坦な雲も、上方では想像もできないくらい大胆な造形を見せてくれる。沸き立ち、膨れ、伸びあがり、奇怪な景観を示す神々の神殿だ。雲の破れ目から紺碧の海がのぞく。小さな引っ掻き傷のように見えるのは船の航行跡だ。 
 こんなにも人間の痕跡は小さい。
 前日恵比寿にある友人宅に泊めてもらい、早朝4時に起き、羽田発6時50分の飛行機にぎりぎりで間に合った。約3時間の飛行を終え、9時45分那覇に到着した。
 南国の熱気が襲ってくる。乗客たちがあわててダウンジャケットを脱いでTシャツになる。こりゃあ沖縄人が陽気になるのもむりないわ。
 いつものように40キロのバックパックには、アンプやらマイクスタンドやらがつまり、ギターを抱えているので、タクシーに乗り、中心街近くの真和志(まわし)小学校で降りた。
 満面の笑顔を浮かべてヒロがむかえにくる。ヒロは5月の沖縄ツアー最初の「ワラバ・カフェ」ライブで誕生日を祝い、今回はレゲエ・カフェ「ザイマカ」ライブを企画してくれた。(「ザイマカ」という店名はジャマイカの古名)
 ザイマカは、「国際通りからパラダイス通りに入って22歩」と看板にある。国際通りの混沌がたまらなく好きなのよね。極彩色の看板、バリエーション豊かな工芸品、てびち(豚足)、らふてー(豚バラの角煮)、ソーキ(スペアリブ)、沖縄そば、南国のフルーツ、日本じゅう探してもこれほどのアジア的混沌はない。
 着いた当日からライブである。
 前回のツアーを企画したミウやビッケなど、なつかしい顔ぶれが集まってくる。北海道ライブや関西ライブにひきつづきまたしても偶然にタクヤが沖縄にきている。タクヤのディジュリドゥー(オーストラリア・アボリジニの管楽器)、ヒロのジャンべ(アフリカの太鼓)、ノリ坊のサンシン(沖縄の三味線)に参加してもらい、リクエスト形式で演奏する。

 1 ぬちどぅ宝(ノリ坊のサンシン)
 2 青空のむこう
 3 レインカネーション
 4 なんくるないさ(ノリ坊のサンシン)
 5 Unconditional love(ヒロのジャンべ)
 6 だいじょうぶマイフレンド(ヒロのジャンべ)
   タクヤのサンシン「安里屋ユンタ」。ディジュリドゥー・ソロ演奏
 7 「神の肉」朗読(タクヤのディジュリドゥー)
 8 Helo my mom(タクヤのディジュリドゥー。ヒロのジャンべ)
 9 旅立ちの歌(ノリ坊のサンシン)
 10 Born to love(ノリ坊のサンシン)
 11 Happy birthday(ヒロのジャンべ)

 ノリ坊は5月のONSENSライブに衝撃を受け、一日何十回もサンシンCDを聴きこみ、ほとんどの曲をサンシンで弾けるようになってしまったという。それにしても「Born to love」のサンシン・バージョンはびっくりである。これが以外に素朴で合うのよね。
 ザイマカの店長ケイ、スタッフのマーシー、ナオキもむっちゃいいやつで、ストリートでフライヤー配りまでしてくれた。1ヵ月後帰りに那覇へよったとき、もう一度ザイマカでライブをすることが決まった。

XAYMACA(那覇国際通りからパラダイス通りにはいってすぐ左側。電話098-866-5111)
12月22日(金)開演20時。チャージ1000円+ドリンク500円

 11月26日(金)コザ
 昨日にひきつづき、今日のライブはコザ・パークアベニュー近くの「ひととき家」だ。
 友人ヒロシが自分や友人たちで改装をかさねてやっとオープンにこぎつけた宿である。20畳ほどの居間はじゅうぶんライブができる広さで、2段ベッドが並ぶドミトリーや屋上のカフェスペースもむっちゃ居心地がいい。
 前回の沖縄ツアー企画者ミワやうらら、タクやエミなど、またしてもなつかしい顔ぶれがそろう。

 1 Beautiful
 2 ソウルメイト
 3 だいじょうぶマイフレンド
 4 青空のむこう
 5 ぼくの居場所

 ここでコザを代表するブルースミュージシャン比嘉(ひが)やすおさんが歌ってくれた。比嘉さんの絞りだすようなボーカルと包みこむような歌詞が胸を打つ。比嘉さんはオレと同じ47歳で、やはり全国を放浪していたという。まだまだ沖縄が差別される時代を生きぬいてきた経験をユーモアにくるみ語ってくれた。

 昨日はジャンべを叩いてくれたヒロにもギターの弾き語りで歌ってもらう。「ハッピバースデイ」というオリジナル曲だ。ヒロはヒッチハイクで旅をしている途中、偶然埼玉のサービスエリアでONSENSの車に拾われ、広島ライブに来てしまった。その後熊本の実家や沖縄にもどり、人生悩みの真っ最中だったという。またこういうタイミングでオレがあらわれるのよね。昨日は朝の5時まで語り、ヒロにも光が見えてきた。

 つぎはタクヤが奏でるディジュリドゥーだ。やつの演奏はますます凄みと豊かさをましている。これだけ世界と日本を放浪してる大学生はいない。札幌ライブでは両親を招いてくれ、競演したが、会うたびごとに成長するタクヤ自身を演奏が如実に物語っている。
 
 6 「神の肉」朗読(タクヤのディジュリドゥー)
 7 背中
 8 ベスト
 9 ムーンタイム
 10 alone
 11 祈りの歌
 12 天使のkiss

「祈りの歌」で終わろうと思ったが、あまりにも観客が圧倒され、呆然としている。着地するためにも静かな「天使のkiss」でしめる。それほど「祈りの歌」というのはオレたちの心を天界へ運び去る力がある。自分で作った歌なのにオレでさえコントロールできない怪物に成長してしまったのだ。

 ヨウコを2階の布団に寝かせ、タクヤがガンのある右胸にむけてディジュリドゥーを吹きはじめた。オーストラリアの先住民アボリジニは治療にディジュリドゥーを使う伝統がある。
 タクヤが吹きはじめて10分もするとヨウコが眠ってしまった。これはチャンスである。人は眠っているあいだに疲れをとり、体を自己治癒する。治療の邪魔になる意識が眠り、祈りが相乗効果を伴って効くはずだ。ミワ、ミウ、うらら、エミなど女性陣が眠っているヨウコの胸に手を当てて祈った。
 タクヤの演奏治療は2時間半もつづいた。こんな演奏をできるやつを見たことがない。一息さえも休まずに2時間半吹きつづける体力もすごいが、タクヤは完全に自我を消去し、意識さえもなかったという。これこそが仏陀の言う「忘我」の境地である。「他者のために祈る」というのはこういうことだったのかと、学ばされた。タクヤは大学生にして、すでにオレの師匠である。

 さあ、明日から宮古島だ。いよいよ待望の離島ツアーがはじまる。
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:
 最後の面接で、駒込病院へいってきた。
乳ガン治療の実績が高く、乳房の温存率も70%を超えている。施設の充実と規模もさることながら、医師の意識が高いことで有名だ。
 読売新聞の乳ガン特集で取り上げていた関東の主要74病院の中でも、一枚だけのっていた写真は駒込病院が使われている。
 多くの患者から信頼を集める佐治先生にセカンドオピニオン(主治医以外のアドバイス)を求めた。1時間以上にわたるわれわれの質問攻撃に佐治先生はていねいに答えてくれ、貴重な意見をいただいた。
 通常セカンドオピニオンは3000円から6000円以上、多いところでは15000円も取られるが、駒込病院はわずか1000円という良心的価格にも驚いた。
 さあこれで3枚のカードがそろったことになる。
いずれもガン治療では評価の高い、群馬大、白髭橋病院、駒込病院の3つだ。
 やはり情報は実際に足を運んで集めたほうがいい。医師の人柄や印象も大切だし、ヨウコ個人に対する治療方針が具体的に聴けるからだ。
 それにしても3人の医師が3人ともちがう治療方針を選んだというのもおもしろい。
 ヨウコが引っ越す前橋にある群馬大は、すぐにも摘出手術、それから抗ガン剤治療。
 白髭橋病院の梅沢先生は、少量の抗ガン剤と免疫治療で効果を確認しながら個人にあった治療法を探す。
 駒込病院の佐治先生は、抗ガン剤でガンを小さくしてから摘出手術。
 この3つのチョイスの中からオレたちが選ぶとしたら、おそらく白髭橋病院の梅沢先生だろう。群馬大学も駒込病院も「グローバルスタンダード」と呼ばれる抗ガン剤治療をおこなう。
 ヨウコは石垣島の病院で大量の抗ガン剤治療には恐怖心を抱いているからだ。グローバルスタンダードでは一度決められた抗ガン剤は3ヶ月間最後まで使われる。その点梅沢先生は、1週間単位で効果を確かめ、効かなければ別の方法をつぎつぎと模索してゆくやり方だ。

 オレは金魚の糞のようにヨウコにくっついて病院にいき、「付き添い」と言いながら診察室にまではいり、ヨウコよりも質問をし、往復の電車でもヨウコが吉本ばななを読んでいるのに、ガンに関する先端治療の本を読みあさっている。
 おかげで医師たちも驚くほどの「ガンマニア」になってしまった。

 ガンマニアもやりつつ、沖縄ライブの準備に忙殺されている。
 販売するCDを焼き、各ライブのフライヤーを印刷し、郵送し、現地スタッフとやりとりし、ブログを書き、ライブやCDの感想集をつくり、歌詞カードをなくしたときに備えて全曲集をアップしようと試み、緊急のメールだけには最小限返信し、宮古島養護施設でのオペラ脚本を書いている。
 ふつうの人なら発狂しそうな状況なのに、ヨウコが飯をつくり、マネージメントをこなしてくれるので助けられている。
 明日はリュウがきて宮古島「イスラ」で競演する曲を練習する。
 明後日の夜から羽田に泊まり込み、24日の早朝6:50の便で沖縄にいく。着いた当日からライブだ。
 沖縄の空と海と人が待っていると思うと、ワクワクする。
 冬の沖縄はいいぞー。
 たんなる沖縄観光より、ライブに合わせてくれば、たくさんの友だちができる。
 もう数人から「沖縄いきます」とメールがはいり、はやくも現地入りしたやつもふたりいる。
 みんな全国からおいで。
 世界一美しい青の世界と、
 ヨウコの命がけのドラマに立ち会うために。
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:
 メキシコ帰りのナミがきた。
 パチンコで大穴当てたんでヨウコの旅費と治療費にって20万くれちゃったやつだ。ナミはカプセルホテルで細々とバイトしてるのに、笑えるくらい豪快な女の子である。
 早稲田のネアリカワークショップにきたとき、「メキシコいっちゃえば」とオレに言われ(おぼえてない)、2週間の旅から帰ってすぐ日光へきた。
 ナミは聖地ウアウトラへいき、テオナナカトル(幻覚キノコ)のセッションを受けてきた。
 セッションは午後3時くらいにはじまった。シャーマンのイネスが8本のキノコをだし、さらにナミの状態を見て、もう8本食べさせたという。
 幾何学模様の幻覚がはじまり、さまざまなビジョンが見えてくる。
 眼瞼下垂でいじめられた子供のころ、親の悲しい顔、ヤブ医者たち、成人してからもつづいたつらいできごと、重くふたをしていたトラウマががつぎつぎと浮上してくる。
 ナミはなにか大きな力に判決を迫られた。
 自分を傷つけてきた者たちを憎みつづけるのか?
 すべてを許すのか?
 それを今ここで自分自身で決めなくてはならない。
 ナミは迷い、悩み、煩悶した。
 はらわたの底から憎しみが突きあげ、螺旋を描いて昇華していく。
「許す。許しつくす」
 そう決心したとたん、背負いつづけていた大岩がはなれた気がした。
 ふつうはこれだけ深い意識に降りていけない。しかしナミはさら深いレベルへと潜水していった。
 他者のために祈るという人間の根元的な地層だ。
 突然ヨウコの顔が浮かんできた。まるでとなりにでもいるように生々しい存在を感じたという。ナミはスペイン語ができる友だちに書いてもらったメモをイネスにわたした。
「アキラの友人ヨウコがガンで苦しんでいます。どうか彼女の無事をいっしょに祈ってください」
 イネスは聖母の歌をやさしい声で歌いはじめた。ナミの涙腺は決壊し、ぬぐってもぬぐっても止まることを知らない涙は数時間も流れつづけたという。深いトリップの中、歓喜の雨が降りそそぐ。
 午後3時からはじまったセッションが夜9時に終わる。ナミは生まれ変わったように心が洗われたという。
 メキシコから成田に着いた翌日、ナミはイネスのメッセージを伝えるため、日光にやってきた。スペイン語で書かれたイネスのメッセージを読んだ。
「その病気はヨウコさん自身の力を試すもの。あなたが今まで使わなかったすばらしい力が呼び覚まされ、その病気を越えるでしょうというメッセージを神から聞きました。だいじょうぶ。あなたにはすばらしい友だちもたくさんいるし、あなた自身はとても強い心をもっているわ。必ずよくなる。そう信じて人生を楽しみなさい。あなたに神のご加護がありますように。イネス」
 メキシコの山奥で暮らすマサテク族の、素朴で心暖まる言葉だった。
 ありがたいことだ。
 こうして世界の片隅から祈りを捧げてくれる人々がいる。
 それもおもしろいシンクロだが、ナミがセッションを受けた同じ日に、ヨウコは早稲田でネアリカをつくっていた。そのネアリカをナミにプレゼントした。
 こうして世界は見えない糸で結ばれているのだと思う。

 沖縄ツアーのスケジュールがつぎつぎと決まりつつある。5月につづき年に2回も沖縄を旅できるなんて、オレは幸せ者だとつくづく思うなあ。

★ 11月25日(土)「XAYMACA(ザイマカ)」
開演20:00チャージ500円+ドリンク500円 
那覇市牧志1-1-41 Tel:098-866-5111(国際通りからパラダイス通りにはいってすぐ左側)
★ 11月29日(水)「宮古島養護学校」(学校関係者のみのライブです)
★12月3日(日)宮古島「isla」
開場19:00、開演20:00 チャージ1000円+1ドリンク500円
沖縄県宮古島市平良字西里172 Tel:0980-74-3461
★ 12月8日(金)西表島・場所と時間は近日中に決定
★12月10日(日)石垣島「地母屋(じぃまみぃや)
開演14:00チャージ 1000円(中学生以下無料)
石垣市石垣97-2 Tel:0980-83-1030
★ 12月15日(金)波照間島「パナヌファ」開場19:00 開演20:00チャージ1200円(ドリンク代別)中学生以下無料
八重山郡竹富町字波照間475 Tel:090-6859-4366

 その他、池間島、小浜島、竹富島でも企画がすすんでいる。
 高知のジュンと、札幌の「のほほん工房」のみんなや黒豆さんから連絡があった。沖縄ツアーから帰ってきたら、群馬と東京、そして高知と北海道ツアーだ。
「寒いときにはいちばん寒いところへいってやれ!」(「COTTON100%」より)と書いたが、真冬の2月に札幌ツアーとは!

★ 1月12日(金)高知市朝倉 art&healing evha にてworkshopか講演会orライブ
★ 1月13日(土)土佐清水市 足摺リゾートもしくは唐人駄馬公園(ストーンサークル)にてライブ。その他のライブも企画中です。
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。