New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。


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 世界はおまえの夢であり なお
 おまえは世界の夢である そう
 覚醒したまま夢を見つづけろ
 (「インラケチ」詩AKIRA)

 「投影された宇宙―ホログラフィック・ユニヴァースへの招待」(春秋社)という本はむっちゃおもしろかった。
  著者マイケル・タルボットはわかりやすい言葉と整然とした理論で、オレの直感を説明してくれる。ホログラフィック理論は、量子物理学者デイヴィッド・ボームと、神経心理学者カール・プリブラムが提唱し、「私たちの世界はすべて、時空を超越したレベルからの投影である」と言う。
 最近はDVDに代わるHVD(ホログラフィック・バーサタイル・ディスク)などでホログラフィー理論を利用した商品が増えているが、かんたんに仕組みを紹介しよう。
 物体にレーザー光をあて、反射光とレーザー波との干渉縞をフィルムに記録する。そのフィルムにまたレーザー光をあてるともとの立体像が再現される。
 ポイントはこのフィルムを切り刻んでも、レーザー光をあてれば完全な立体像が復元できるということだ。
 詩人ウイリアム・ブレイクは「一粒の砂に世界のすべてがある」と言ったが、「部分は全体であり、全体もまた部分である」。
 宇宙自体がホログラフィック構造になっていて、オレたちひとりひとり、その細胞のひとつひとつが、宇宙の投影であるとボームは言う。
 プリブラムは脳の研究から同じ結論にたどりついた。
 脳のシステムもまたホログラフィックであると。
 視覚や聴覚などの情報はホログラフィックに記憶され、レーザー光にあたる波動現象によって完全に復元される。
 ホログラフィック理論は、夢、覚醒夢、シンクロニシティー、並行宇宙、超常現象、UFO、幽体離脱、臨死体験なども説明できる。
 たとえばインドでオレは幽体離脱体験をしたが、一瞬に日本の自宅へいき、「ただいまー」と母に声をかけた。飛行機で10数時間もかかる距離を飛び越えてしまったのである。
 臨死領域には時間と空間は存在しない。
 臨死体験者は空中から自分の肉体を見おろしたり、生き返ってから担当医師の頭がうすくなっているのを指摘したり、病院の屋根に落ちてるテニスシューズを見つけたりする。
 ある臨死体験者は、死んだ直後は「くらげのような」姿で、その後裸体の男性になり、部屋にいた二人の女性を見て恥ずかしいと思ったとたん服を着た姿になったと報告している。
 一生全盲だった人が臨死体験で幽体になるとすべてが見えたり、片足の人が足をつくったり、子供が大人になったりと自由自在だ。
 「死後の領域で知覚する物体や構造物は心が創造する思考形態である」。
 「いまわのきわに見る死の世界」(講談社)を書いた心理学者ケネス・リングは、「臨死体験とは、現実のより波動的な次元に足を踏み入れることだ」(あやしい気功師とかが言う「波動」と混同しないこと)と言う。
 臨死体験は幻覚や妄想ではなく、オレたちの現実より高次な「もうひとつの現実」である。
 そして「私たちはみな、究極的には波動現象であり、波動領域の壮大な母胎の中に包みこまれた未知の振動エネルギーのパターン」であるという。
 臨死体験者は自分の一生をホログラフィックな立体映像として見せられる。見せられるというより、体験させられる「トータル・リコール」(完全想起)だ。
 「ものすごい速さなのに、すべてを理解できるほどゆっくり」しているという。
 まばゆい光や音の世界、美しい風景や天使の音楽というのも必ずと言っていいくらい体験する。出産の際に臨死体験した主婦はこう語る。
 「自分が光の七色のスペクトルに自由に出入りして、その間をなんなく動き回り、そこにいる人々とすれちがったり、触れあったりすると、その人のもつ音階が自分の音と合わさってハーモニーを奏でているのが聞こえる」と言う。
 オレたちは本来ホログラフィックな存在だ。
 しかしむだな情報の「石鹸かすバリアー」が目をくもらせ、耳につまる。
 クリアーにものを見、謙虚に耳を澄まし、シンプルに必要なものだけを選びとれば、ホログラフィックな宇宙が見えてくる。
 本来の自分は大いなる宇宙の投影されたかけがえのない存在であること。
 風に吹かれ、花を見、いろいろな人に出会うたびに、
 さまざまな色を混ぜ合い、
 ハーモニーを奏でていると。

ONSENSTシャツはめでたく完売しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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ONSENSTシャツ締め切りまであと2日

 和尚がうちにやってきた。
 高崎のライブで野澤監督に紹介された浅川和尚(大蓮寺の蓮池和尚とは別人)と奥さんのエリナさんである。
 野澤監督がドキュメントを撮っているだけあって、すごい人だった。
 浅川和尚(54歳)は師匠ももたず、寺ももたず、独立独歩の人である。毎日いろいろな人の家に呼ばれ、悩み相談にのってやったり、老人の話し相手になってやったりする。
 いわば地域のカウンセラー的な役割をになっている「移動式ヒーリング坊主」だ。  
 もちろんコンサルティング料などとらない。お布施は10円とか5円のときもあるし、千円のときもあるし、ぜんぜんないときもある。
 若い奥さん青山エリナさんがエッセイや編集の仕事で和尚を養っていると、野澤監督が教えてくれた。
 そんな貧しいのに、オレに米をもってきてくれたのだ。むむっ、さすが貧乏人が喜ぶ物を知っておるなあ。
 あまりに独自な活動を展開しているため、仏教業界や同じ宗派からも総攻撃を受ける。坊主による嫌がらせは日常茶飯事だそうだ。お寺で反っくりかえっている坊主には、汗水流して悩める人のもとにかけつける浅川和尚は目障りだろう。
 しかしこれこそ坊主本来の姿ではないか。日蓮も親鸞もみんなストリートに飛びだしたパンク坊主だ。
 浅川和尚はアーティストでもある。
 30年近く「声明コンサート」と題して、さまざまなミュージシャンと異種格闘技をくり広げてきた。和尚の声明とからんだ音楽もさまざまである。ロックバンド、ジャズバンド、吹奏楽、沖縄民謡、バイオリン、チェロ、ピアノだけでなく、暗黒舞踏、仮面舞踊などとも即興セッションをおこなってきた。
 寺だけでなく、介護施設、孤児院、病院、クリニック、イベント会場、野外、個人宅など、場所も選ばない。
「あのう……ちょっとここでも聞かせてくれませんか?」
 ずうずうしくお願いすると、いきなり力強い声を響かせた。
 寺で聞く退屈なお経とちがい、ジャズボーカルのようにコブシがスウィングする。声量もすごいが抑揚のつけかたが見事である。
 こりゃ立派なエンターテイメントだわ。
 暑かったので玄関や窓を開けっ放しにしていたが、道行く人は「死人でも出たのか」と驚いただろう。警察がこなかったのは幸いである。
 野澤監督いわく、「ストリート育ちといい、ヒーラーの役割といい、とくに貧しさといい、AKIRAさんにそっくりだ」
 その「とくに」はなによ。

 つぎの「声明コンサート」は、8月6日(土)、埼玉県東松山市にある丸木美術館。被爆60周年のイベントで、有名な原爆図のまえで声明が聴ける。
 問い合わせは、七施精舎(しちせしょうじゃ)電話027-322-8166。浅川夫妻まで。

※貧しさが似合うONSENSTシャツを!売り切れ間近。
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ONSENSTシャツ締め切りまであと3日

 今東京から帰ってきた。
 がらんとした我が家で、怒濤の日々をふりかえる。なんと2日間で17人の友だちが日光にやってきた。
 今日はオレの魂の母アシリ・レラさんのイベントにいって、レラさんやなつかしい子どもたちに再会し、マタンプシ(アイヌ刺繍のはちまき)売りを手伝った。
 昨日一緒に飲んだ宇井眞紀子ちゃんの写真集「アシリ・レラ」(新風社2500円)を買う。表紙が「風の子レラ」と同じ構図というのも、12歳のレラ、57歳のアシリ・レラという不思議なシンクロだ。この写真集は奇跡的にレラさんと同じ時代に生まれたみんな全員に見てほしい。
 年末くらいに「アシリ・レラ自伝(仮名)」がめるくまーるから発売予定である。オレが中間に立っている責任もあり、忙しくて原稿が進んでないという噂を聞いたので、でかい尻をひっぱたきにいった。
「アキラに尻をひっぱたかれなくても、原稿用紙360枚いったわよ」
 レラさんはカバのような尻を自分でひっぱたきながら言った。
 めるくまーるの社長と営業のオーさんから歓声があがる。1冊の本は原稿用紙約500~600枚くらい、ということはあと3分に1じゃん。オレが生涯でたった1冊読みたい本「アシリ・レラ自伝」がもうちょっとで完成するのだ。

 そうそう、おとといの夜はミノルからとんでもないイベントの企画を聞かされ卒倒しそうになる。内容を発表すると「またAKIRAが発狂した」と思われるので、まだないしょよ。
 ミノルとの出会いは「COTTON100%」である。やつのメールを勝手にのせちゃう。

 幾重にまたがる奇跡の末に、COTTON100%の復刻新刊が僕の手元へとやってきました。
 同文書院から発売された前作は、僕の心の教科書。手垢だらけの大切な宝物です。
 その衝撃と喜びを抑える事が出来ず、去年の4月まで所属していた会社のホームページに、オススメの本として、勝手に紹介していました。
 時が経って、つい先日。
 その会社から1年半ぶりの電話で、僕は携帯に出るかどうか悩んだ末、思い切って出てみました。
「絶対に嫌なことだろうな…」と足元の虫を追っかけながら電話に出たところ、「現代書林というところから本が届いてるから、家に送りますね」とのことでした。
 何のことかさっぱり分からず、翌日を迎えました。届けられた荷物を明けてみると、COTTON100%が、姿を変えて僕の目の前に現れたのです。
 同封された手紙には、編集者の坂江さんからのお手紙で「会社のホームページに、COTTON100%の事を書かれていて、それがずっと気になっていたので、今回復刻新刊されましたので、是非読んで頂きたく、勝手ながら、送らさせて頂きました」
 と、書かれていました。こんな事ってあるんですね。
 COTTON100%に出会う前、僕は阪神大震災で人間の儚さや、矛盾などを目の当たりにし、さらに友人の自殺なども重なり、世の中どう生きていいのか本当に分かりませんでした。
 どうやって生きていいのか分からないほど、惨めで孤独な事はありません。息を止めて死ぬ練習をしたり、極限状態では、お金なんて何の意味も無いことを経験した僕は、貯金していたお金を燃やして、半狂乱に味も分からないウイスキーを飲んだりしていました。
 それが4年も続いて、心底絶望していた頃、COTTON100%に出会ったのです。
 この本についての読書感想文は、僕の表現力では到底足りません。ですが、確実の僕の人生を変えてくれました。
 AKIRAさんに影響され、創作意欲が出てきた僕は、大学を滑り込みで卒業し、大好きだった神戸をあえてバイバイし、東京で映像制作の仕事をするようになりました。
 そして今年で4年目。
 仕事にも慣れ、欲とか金ととかで少し自分を失いかけていた昨今、絶妙のタイミングで、この新しいCOTTON100%に出会う事ができました。またAKIRAさんに出会い、カルロスの「ファ、ファウ…ル」に爆笑し、デニスの「水にも風にも雲さえも国境はない。ひとつの場所によどんでいたら、水だってくさってしまうだろう」に、感銘を受けました。そして「池ちゃん」の温もりを胸に感じ、坂江さんの情熱が血をたぎらせ、AKIRAさんの生き様で、僕は、自然に浄化されました。
 本の最後に書かれていたバトンリレーに僕も参加させてください。この本が色んな場所へ旅立てるように、僕もそのバトンを握ります。
 本当にありがとうございました。
 これからもずっと応援しています。これかもずぅ~っと。僕は今生きています。
 僕は今精一杯に生きています。
 僕は自然に笑える人間になりました。

 若干26歳の社長ミノルは映像制作やイベントプロデュースで輝かしい実績を上げ、先月も代々木公園のタイ・フェスティバルで7万人も動員した。
 そんな雲の上のお方がオレに勝負を挑んできたのである。
 しかもミニゴルフ(400円)で。
 舞台は日光市民運動場。
 前回、ONSENSのベーシスト兼中東の石油コンビナート設計者リュウを1打差で逆転したオレは、こう言った。
「いいかあ社長、悪いがオレはミノルに負ける姿がまったくイメージできない」
 ここからはミノル一人称で書こう。

 ふふ、そんな子供じみたアキラさんが好きなんだけど、負けず嫌いな僕は数字が勝負の社会で勝ちつづけてきたんだ。ファジーな遊びだけで生きてるアキラさんといやがおうでも数字がでるゴルフ勝負なんて笑えるよな。
「ミノルってゴルフやったことある?」
 まあ、いちおう謙遜しておこう。
「こういう仕事をやっているといろいろとつき合いもあるし、何回かグリーンでプレーしたこともありますよ」
 ミニゴルフ2回目のタケさんも燃えている。あらゆる楽器を弾きこなすタケさんの学習能力は要注意だ。酔っぱらって駅の階段から落ち腰を痛めている太田さん(めるくまーる)も営業だけあってゴルフ経験もあるだろう。むしろアキラさんより、このふたりがあなどれない。
 1番ホール。
「ええっ、アキラさん、マジっすか?」
 な、なんとアキラさんはアイアンをもたず、左きき用のパター一本である。
「だって何本ももつの、めんどくせーじゃん」
 おいおい、パターでティーショットなんてありえない!
 しかしアキラさんのボールは赤い旗にむかって真っ直ぐに飛んでいく。
 あせってはいかん。これは彼独特の心理作戦だ。
 2番手の僕は9番アイアンで会心の弧を描いた。
 タケさんは3回も空振りするし、太田さんは芝をたたいて手首をひねり悶絶している。
 パター一本のアキラさんは4打、僕は6打、タケさんは8打、太田さんは13打とういう記録だ。
 ちょっとやばい。素人のアキラさんに2打差をつけられるとは。
 2番ホール。
 やっぱりアキラさんはまぐれだった。1打目をとんでもない方向に飛ばし、ボールが見つからない。僕はあっさりと2打差を同点にもどした。
 アキラさんは最下位の7打、僕は5打、タケさんも5打、太田さんは6打で決める。
 トータルスコア:A(アキラ)ー11、M(ミノル)ー11、T(タケ)ー13、O(太田)ー19。
 3番ホール。
 アキラさんはまたもまぐれの4打で決めたので、確実に5打で沈めた僕は1打差をつけられてしまった。タケさんは8打、オーさんも8打である。
 トータルスコア:Aー15、Mー16、Tー21、Oー19。
 4番ホール。
 アキラさんはパターのティーショットで思いっきりとなりのコースまで飛ばしてしまう。アキラさんは7打、僕は見事4打でトップに躍り出た。タケさんは9打と崩れ、オーさんは見事6打で決める。
 トータルスコア:Aー22、Mー20、Tー30、Oー35。
 5番ホール。
 アキラさんはこりもせずパターのティーショットで松の木にぶち当て、ボールを探している。僕の第一打は正確にグリーン近くに寄せ5打だ。しかしアキラさんは逆境の5打。タケさんも5打、オーさんは7打。
 トータルスコア:Aー27、Mー25、Tー35、Oー40。
 6番ホール。
 みんな総崩れのなか太田さんだけが快挙の5打で決める。僕とアキラさんも。太田さんとタケちゃんも2打差のデッドヒートだ。勝負は最後までわからない。
 トータルスコア:Aー34、Mー32、Tー43、Oー45。
 7番ホール。
 雲行きがあやしくなり、遠雷が近づいてくる。ポツポツと雨が降り出し、途中で引きあげてくるゴルファーたちもいる。
 しかし僕たちの勝負は命がけだった。
 この戦いはゴルフに偽装された「レゾン・デトール(存在意義)」だ。
 僕たちはみんな存在意義をかけて日々を生きている。アキラさんとは20年も年がはなれているとはいえ、僕はアキラさんの知らない修羅場をくぐってきた。何度も打ちのめされ、死のうと思ったことも1度や2度じゃない。成功率0といわれた仕事を120%にもっていく奇跡をつづけて今ここにいるんだ。
 自分で会社を立ち上げてから今日は1年と3ヵ月ぶりに、初めてとった休日だ。ずっと1日1時間の睡眠しかとっていない。自分のアパートに何週間も帰れず、社員を終電で帰したあとも、僕はひとりで仕事をつづけ、代官山オフィスのソファーで寝てきた。
 そんな努力が定職についたこともないアキラさんにわかるか?
 アキラさんはまたもやとなりのコースにボールを飛ばす。ついに3打差がついた。
 勝負はこれまでだ。
 トータルスコア:Aー41、Mー38、Tー47、Oー54。
 雷が轟音をたて、コースにアナウンスが流れる。
「落雷警報、落雷警報。危険ですからゲームを中止してください」
 8番ホール。
「みんないなくなちゃたし、これでやめよう」
 雨が降り出すなか、最終の9番ホールをあきらめ、8番ホールで引きあげることにした。
 アキラさんの第一打は大きくコースをはずれ、堤防のよこにある畑へと飛んでいった。僕のショットは最高だった。一発でグリーンにのり、勝利を確信した。
 もはや3打差をちぢめるどころか、5打差、6打差で僕の単独勝利だろう。
 ふっと胸をなでおろし、アキラさんを見た。
 アキラさんのボールは大根が植えてある畑の網の手前に落ちている。深い草に埋もれ、奇跡的にグリーンにもどしても、網を迂回するのに3打ほどかかるだろう。
 余裕でグリーン近くにある自分の球に歩いていくと、信じられない光景が目にはいった。
 アキラさんは杭のささった網を引き抜き、網を肩に担いで、ありえないポーズで打った。
 何打もかかって迂回するはずの2打目はグリーンによる。
 まあ、むりむり。最終ホールで3打差も余裕あるし、5打差、6打差で勝てるだろう。
 早くもパットの体勢にはいる僕に、アキラさんが手を合わせる。
「ミノルのパットに呪いあれ、呪いあれ」
 アキラさんは「はねるのトびら」の秋山竜次をまねて拝んでいる。苦笑いをかみつぶして打ったパットがホールの縁をかすめ転がっていく。
 ちっ、はずした。
「 呪いあれ、呪いあれ」
 うわっ、またはずした。
 アキラさんは畑からどんどんよせていき、5打できめてしまった。
 しかし僕はホールから5センチ。まだ1打差で勝てる。
 ここで負けると僕の「レゾン・デトール」が崩壊するのだ。
 僕は自分の人生をかけて、全身全霊をパットに集中させる。
 その刹那、
 落雷が大地を震わし、
 アフリカともアマゾンともインディアンともとれる原始的なリズムでアキラさんが踊りはじめた。集中してパットをかまえる僕のまわりを奇声を発しながら踊りつづけるのだ。あやしい踊りと歌が僕の生態神経を狂わす。
 かつて日記で読んだ、勝利目前のリュウさんを恐怖に陥れた「民族の祭典」がはじまったのだ。

 ハンマッハッハ、ハンマッハッハ、フハーフハー。
 ハンマッハッハ、ハンマッハッハ、フハーフハー。

 僕のパットがホールの縁をかすめ転がっていく。
 まっ、まさか!
 8打。
 わけのわからん呪いによって、目前の勝利を逃してしまった。
 トータルスコア:Aー46、Mー46、Tー53、Oー60。
  同点である。
 もうONSENSのイベントなんかどうでもいい。
 金も、実績も、成功なんかどうでもいい。
 僕の人生目標が明確に定まった一瞬だ。

 「ミニゴルフでアキラに勝つ」
 それだけが僕の「レゾン・デトール」だ。

「ミノル、民族の祭典、おぼえたい?」
「お願いしまっす!」

 ハンマッハッハ、ハンマッハッハ、フハーフハー
 ハンマッハッハ、ハンマッハッハ、フハーフハー

 僕たちは落雷のゴルフ場でアフリカともアマゾンともインディアンともとれる原始的なリズムで踊りつづけるのであった。

 ハンマッハッハ、ハンマッハッハ、フハーフハー
 ハンマッハッハ、ハンマッハッハ、フハーフハー
 ハンマッハッハ、ハンマッハッハ、フハーフハー
 ハンマッハッハ、ハンマッハッハ、フハーフハー

※民族の祭典には、ぜひONSENSTシャツを!
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