Chateau Lagrange 1999

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Chateau Lagrange 1999
Chateau Lagrange 1999
(+)実家のワインセラーシリーズ、新規購入編です。

シャトー・ラグランジュ (メドック地区サンジュリアン村・第三級)
Chateau Lagrange http://www.chateau-lagrange.com/
我が日本企業「サントリー」が所有する、新星ラグランジュ
1983年に、我が日本企業「サントリー」が初めて格付けシャトーの買収し(欧米以外の企業によるシャトー所有に対して、フランス政府が認可されたのは、サントリーが初めて)、ラグランジュの再生にのりだしました。
サントリーは、巨額の資金を投入し、ブドウ畑に排水用のパイプを敷設し、クローン(苗木)を植え替えるなど地道な努力を積み重ね、早くも、実力はトップ・シャトーと肩を並べるまでに成長させています。

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
ラグランジュは三級シャトーだが、1983年までは1960年代と1970年代の悲惨な品質のせいで評判に大打撃を被っていた。畑の立地はとく、珍しく分割されていないし、グリュオー・ラローズに隣接しているのだから、良好なワインを生み出せない理由はなかったはずなのだが。
日本の大企業であるサントリーに買収されたのは1983年だが、同社はシャトーとシェ(ワイン蔵)だけでなく、畑にも並はずれた改良を加え始めた。出資はいっさい惜しまなかったため、管理を行うマルセル・デュカスや、このシャトーの若くて熱心なエノロジストである鈴田健二といった有能な人々が、びっくりするほど短期間のうちにすばらしいワインをつくるようになった。
ワインの品質が向上しただけでなく、ラグランジュはいまや、静かな庭や、白鳥やカモが集う湖がある美しいシャトーとなったのである。

1985年以降のヴィンテージに何か特別なスタイルが見られるとしたら、印象的な風味の深みと密着したたっぷりのタンニン、香ばしい新樽、下地となる多汁性とふくよかさだろう。厳しい選別と、シュルマテュリテ(ブドウが過熟すること)の要素を持つ非常に熟したブドウを収穫しているおかげであるのは間違いない。明らかにこの新しい当主は20年強も熟成できるのに若いうちから魅力のあるワインをつくろうといているようだ。
世界のマスコミは、メンツェロプロス家によるシャトー・マルゴーの並はずれた方向転換を喝采してきたが、1990年には『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙が手本とすべき成功例として取り上げていたことには驚かされたものの、シャトー・ラグランジュにおける変化についてはあまり書いてこなかった。それでも今なお、このワインの価格は、向上してきた品質レベルにしてはかなり低く抑えられている。
~一般的な評価~
1960年代、1970年代には凡庸なワインをつくっていたが、日本のサントリーに買収されてからは目覚しくよくなった。現在の格付けに見合う価値があるが、サン=ジュリアンの他の有名シャトーと比べるとまだ知名度が低いため、それなりの良好なお値打ち品となっている。
平均年間生産量:30万本
畑 面積:109ha、平均樹齢:25年、植樹密度:8500本、平均収量:58hl/ha
育て方:28℃の発酵と3週間のマセレーションは温度管理されたステンレスタンクで。熟成は新樽60%で20ヶ月。清澄も濾過も行う。
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン66%、メルロ27%、プティ・ヴェルド7%
所有者:シャトー・ラグランジュSA(サントリー)

~シャトー・ラグランジュとサントリーの20年感の歩み~
シャトー・ラグランジュは今日でこそメドック格付け三級として君臨していますが、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。19世紀にデュシャテル伯爵によりシャトーの名声は高められ、畑の環境整備や高い栽培技術をもってワインの品質は磨き上げられてきました。しかし、1925年以降、センドーヤ家の所有下になると大恐慌という時代の波も受け、シャトーは荒廃していきました。その後、60年代、70年代にかけての評判も極めて低いものでした。
1983年、欧米以外の企業によるフランス政府の初の認可を受け、サントリーはこのシャトーの経営を引き継ぎました。本来このシャトーが持っている力を最大限引き出すための大幅な改造計画が始まりました。
まず、当時ボルドー大学でワイン醸造研究所長を務めていた醸造学者エミール・ペイノー博士に協力を依頼しました。そしてシャトー・ラグランジュの総責任者には彼の門下生であるマルセル・デュカスが就任しました。
もともと畑の立地はよく、また幸運にも分割されずに残っていた為、結果的に潜在能力の高い土壌がサントリーへと引き継がれる形となりました。当時の畑はメルロ種が半分を占めていましたが、カベルネ・ソーヴィニョンの比率を高めると共に、剪定と収穫量の制限をすることで葡萄の品質を高めていきました。また、醸造設備についても大幅に改良を加えました。最新式の温度コントロール装置付ステンレス発酵タンクを数多く揃え、品種ごと、区画ごとに醸造することができる体制を可能にしました。このようにして、畑から醸造施設、そして庭園や館に至るまでに大幅な改革が進められてきました。
当時、メンツェロプロス家によるシャトー・マルゴーの伝説的ともいえる方向転換が喝采を浴びていましたが、サントリーによるシャトー・ラグランジュにおける改革はそれをも上回るほどの大計画でした。
また、83年のヴィンテージからセカンドラベルであるレ・フィエフ・ド・ラグランジュが造られ、その品質基準がさらに高められるようになりました。

1999 シャトー・ラグランジュ [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
1999年の攻撃的な新樽は、深みや果実味の量に比べて過剰なように見える。純粋さや舌触りは秀逸だが、現時点ではオークが支配しているため、タンニンも辛くて渋い味がする。とは言え、エレガントな、中程度の大きさのサン=ジュリアンになる可能性はあり、最初の10年で飲みたい。
最終試飲月:2002年3月 パーカーポイント86
カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、プティ・ヴェルド

宮武酒店より)


エノテカ・シャトー蔵出しワインより購入 7200円。もう一本はリカーショップ ヒラオカよりオークションで落札。4999円。娘さんのBirthday Vintageです。
2010年7月30日抜栓。コルクはしっかりとしていてつるつるしているタイプのもの。1999年とシャトー名、Grand Cru Classe St.Julien(Medoc) MIS EN BOUTEILLES AU CHATEAUの刻印がされています。デカンタージュしました。さほど澱は認められませんでした。グラスはリーデルのボルドータイプを使用。ちょっと室温においてからグラスに注ぎます。抜栓後より、ほわっと甘い香りをかすかに感じました。グラスに注ぐと濃いルビー色。とても綺麗なルビー色です。エッジはちょっとばかり薄さを感じるものの大半がしっかりとした色になっています。最初は、青野菜のかおり。その後、バニラ香がちょっとばかり強く感じ、グスベリ、ラズベリー、青菜、カシスの香りを感じます。スワリングにより若干ハーブ系でしょうか。1時間ほどするとグラスから甘いストリベリー系の香りが溢れてきました。娘さんは「ピーマン、煮付け」と言っていました。脚はそこそこ。口にふくむと、しっかりとしたタンニンを感じます。その後、ベリー系、カシス、スパイシーな印象の味が舌を転がります。アフターはそんなに長くありません。タンニンのせいか、ちょっとばかりズシッとした感じを下に感じ、最後にやや苦味要素が残ります。時間が立ってくると、こんどはバニラ、インクの要素が香り、味ともに広がってきます。温度の上昇と共に、ややミント系のハーブを感じました。コッテリ系のビーフシチューとか合いそう。ママちゃんは最初「んー、しぶい」といっていましたが、時間と共に甘さがでてきた、と言っていました。サンジュリアンの3級ってこんな感じなのかな。一日目のあまりを小瓶に入れてストック。翌日はまだタンニンは残りますが全体的にマイルドなテイストになっていました。力強さを内に秘めていたワインといった感じです。
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