台本、雑記置場

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英雄王の詩(後編) ・tfシリーズ・


CAST
・ケイン
剣士。身の丈程の大剣を振り回す。戦い方も性格も豪放なリーダー。
無類の酒好きで、旅先の酒場を必ず回る。照れ屋で素直になりきれない。

・シャル
砲撃士。軽量のボウガンで的確に相手を射抜くスナイパー。最年少のお調子者。
食いしん坊で、ケインとともに酒場を回り食事をしている。
おっちょこちょいなところがある。

・ユーリ
神官。仲間の傷を癒し、討伐したモンスターを弔う心優しき皆のお姉さん。
高位の神聖魔法と剣も扱える頼もしい存在。優しくも芯が強い性格。
朝に弱いという弱点がある。

・アイラ
駆け出しの魔法使い。魔道学院での修業をいかすため、再び冒険へ出る。
明るく好奇心旺盛な性格で、師の教えで世界を見て回り、魔法の力を高める。
魔法へのこだわりが枷になることも。

・エルディ
街から街へとさすらう旅の吟遊詩人。謎めいた雰囲気を持つ男。
芸術の街アステルでケインたちと出会う。

・ライザ
人間の姿をして街に溶け込むメデューサ。人間との共存を願っているが、
それゆえに外法に手を染めてしまう。街では腕利きの彫刻家として通っている。

・少女
ライザによって彫刻を掘られた、若くして死んだ少女。父の心を救ってくれた
ライザに感謝している。


~劇中表記~
ケイン:♂:
シャル:♂:
ユーリ:♀:
アイラ/少女:♀:
エルディ:♂:
ライザ:♀:


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ライザ:ふぅ…。ちょっと飲みすぎちゃったかしら。でも、ケインか…いい男ね。
  ケインが盗掘騒動の調査に来たのではなく、ちょっとした旅で出会っただけ
  なら良かったのに…。私にはやっぱり、完全に人間世界に溶け込むことは
  出来ないのだろうか…。
   …それでも、人の役に立てるのであれば、出来る事をするわ。サーチ!
  生きた人間の気配は無し…。意外ね。ケインは追ってくると思っていたの
  だけど…。とにかく、はやく済ませてしまわねば。地の精霊よ…。地中に
  眠る者を今一度我が前に…
エルディ:おやおや。生命の理を終え、静かに眠っている死者を掘り起こすとは…
  無粋な事はいけませんよ、ライザさん?


ライザ:…さっきの詩人さん?どうして…?サーチに生きた人間の反応は無かった
  はず。あなたは一体…?
エルディ:それはこちらのセリフです。死者の魂を冒涜し続けるその所業。
  ライザさん、一体何を考えているのです?


ライザ:冒涜など…していないわ。私は、残された生きる人のために…。
エルディ:死者の眠りをおかしその魂を無理やりに呼び覚ます。どんな理由であれ
  それは外法。許すわけにはいきませんね。


ライザ:許さない?あなたは一体何者なの?ケインたちと同じように、ギルドの
  依頼で来た冒険者?でも、何かが違う…。生きる者の気配をさぐるサーチでさえ
  見つける事の出来ない人間…。…そもそも、人間なの?
エルディ:さあ?どうでしょうねぇ。私の正体などどうでもいいでしょう。


ライザ:アンデット?…エルディの立つ地面を伝う「音」が無い。…心臓が
  動いていない…?
エルディ:ほほう。そこまで聞き取れるとは。ずいぶんと地の術に優れたご様子。


ライザ:あくまで正体を明かさない気?…それでもいいわ。命が惜しいなら、
  今すぐここを去って。
エルディ:先ほどもいったでしょう。死者を冒涜する行為。許すわけにはいき
  ませんよ。


ライザ:許さないなら、どうするつもり?
エルディ:消えていただきます。あなたの悪行、この私が裁きましょう。


ライザ:私は…人間と共存したい。争いたくなんてない。引いてくれない?
エルディ:共存?死者の魂を冒涜するものが何を言うのです。外法を働き死者を
  いたずらに弄ぶ魔物に共存の道などありませんよ。


ライザ:そう…人ではない事は言ったとはいえ…魔物である事もお見通しなのね。
  なら…少しの間眠って貰うわ!魔力解放!!
エルディ:メデューサ…。メドゥーサとも言われる魔族。珍しいですね。その宝石
  のように輝く目で人々を石化させるという…。彫刻家…なるほどなるほど。


ライザ:殺しはしないわ。だけど、しばらく眠っていなさい…。
  宵闇(よいやみ)の使徒よ、我が声に答え給え…、かの者に漆黒の眠りを…。
  ナイトメア!
エルディ:地の魔法に続き闇の魔法。なかなかに器用な…。ですが、無駄です。


ライザ:ナイトメアがまるで効かない…。くっ、石化は解くのが面倒なのに…。
  イービルアイ!
エルディ:ほほう、メデューサのお家芸、邪眼による石化ですか。ですがそれは
  生きた人間にしか効果はありませんよ。さあ、これで終わりですか?


ライザ:やはりアンデット?でも人にしか見えない…。まさか…!
エルディ:不死者、超越者、好きに呼べばいい。さあ…力を解放したら、あまり
  優しくないぞ?覚悟するのだな。拘束魔道具開放…我が力の封印を解除する。
  いくぞ。


ライザ:っ!?速い!石つぶてを受けなさい!ストーンバレッド!
エルディ:無駄だ。無駄無駄。


ライザ:石がすべて粉々に…。くっ、大きな魔法を使えば騒ぎになってしまう…。
  たあぁぁぁぁ!
エルディ:この私と肉弾戦をする気か。愚かな…。はぁ!


ライザ:くっ…。なんて腕力と速さ!こいつ、何者なの!?
エルディ:腕!取った!!


ライザ:まずい!魔道結晶、石化!ぐ、うあぁぁぁぁ!
エルディ:ほう。直撃の瞬間に腕を魔術で覆って石化したか。ただの石なら粉々に
  してやれたはずだが…。さすがはメデューサ。なかなかの魔力だ。


ライザ:ダメ!到底肉弾戦を挑める相手じゃない…。地の精霊よ、我が呼び声に
  答え給え!かの者に裁きの矢を振らせたまえ…ストーンシャワー!  
エルディ:強大な岩の矢を雨のように降らせる…。魔族であるだけではないな。
  高度な術を会得している。だが、それゆえ危険でもある。はぁぁぁ…。
  我が魔力の胎動、出でよ!


ライザ:なんて力…。魔力の壁で凌ぐつもり!?
エルディ:いいや、打ち砕く。消えろ!
ライザ:ストーンシャワーが…すべて砕かれた!?これが、超越者…。


・・・


アイラ:ちょっとちょっと!何よこの魔力の奔流(ほんりゅう)は!?
ユーリ:…闇、地、それに何か得体のしれない魔力も飛び交っている…。


ケイン:ちっ、はじまったか。支度に手間取っているからだ!急げ!
シャル:けど、墓場っていったって広いよ!どこにいけばいいのさ?


ユーリ:これだけの魔力が飛び交っていれば、それを追っていけるわ。
アイラ:…でも。こんな魔力を相手に、何か出来るの!?


ケイン:それでも行くしかねーだろ!戦いも依頼も一気に片づけてやらぁ。
シャル:盗掘騒動がとんでもない方向に進んでいるね…。くっ、準備オッケー!
  やるっきゃない!行こう!


ユーリ:ええ、行きましょう。でも皆、絶対に無茶はしちゃだめよ。
アイラ:よし、飛ばすわよ!風の精霊よ!我らに疾風の翼を与え給え!


・・・


エルディ:死者を弄ぶメデューサよ、消えろ!
ライザ:ここまでなの…。そんな…


エルディ:人にあだなす邪悪はこの私が裁く!はぁぁ!
アイラ:かの者の動きを封じよ!フレイムウイップ!


ユーリ:聖なる結界よ、傷ついた者を守りたまえ!ホーリーサークル!
エルディ:むっ、炎の鎖に神聖魔法の結界?邪魔だ。


アイラ:ええ!?完全に捕まえたのに…一発で振り切った…!?
ユーリ:くっ、結界も破られたわ。なんて力なの…。


シャル:散弾式、麻酔弾発射!少しの間眠ってもらうよ!
エルディ:無駄だ。


シャル:散弾を全部はじいた!?ウソだろ…。
ライザ:あ、あなた達…ケインの仲間の…。


ユーリ:ライザさん。それがあなたの本当の姿?事情は後で聞かせてね。…それに
  しても、この人、さっきの詩人さんよね。なんて魔力なの?
ライザ:あなた達、この姿に驚かないの?


アイラ:ケインが大体のことは予想していたみたいだからね。
ライザ:そう、ケインが…。あの詩人は超越者よ。


ユーリ:超越者…。死の先を征く者…。
エルディ:…お前たち、さきほどの酒場の冒険者か。なぜその魔物に肩入れをする?


シャル:詩人さん!あんたこそなんでこんなことを…!
エルディ:その者は死者を冒涜している。人間の敵だ。


アイラ:でも、彼女の彫刻で救われた人も多いのよ?
エルディ:その彫刻も怪しいな。死者を奪い何を刻んでいる?


ライザ:私は…悲しみの中で生きる人の力になりたいだけよ!
エルディ:あくまでシラを切るか。いいだろう、そのまま死ね。


ユーリ:…来る!どこまで防げるか…サンクチュアリ!
アイラ:風よ、結界を!我が身を護る真空の盾を!ウインドスクリーン!


ライザ:駄目よ!あなた達まで殺されるわ!私の事はいい。逃げて!
ケイン:そうはいかねぇ!うおぉぉぉぉ!


ライザ:ケイン!?あなたまで…
エルディ:ケイン。残念だ。うまい酒を囲えた者が向かってくるとはな。


ケイン:エルディさんよ、あんたがちぃと頭冷やすまでは相手させてもらうぜ!
  俺はな、あんたとライザともう一度酒を酌み交わしたいんでね!
エルディ:勇壮なる大剣の剣士。一度だけ言う。引け。


ケイン:いいや。あんたがライザの話しをきちんと聞くまではひけないね。
エルディ:なぜ魔物の肩をもつ?


ケイン:ライザはゆく先々で大切な人を失った人間を、その作品で救っている。
  その行いに魔族もくそもねぇ!
エルディ:それに使われる死者の魂はどうなる?


ケイン:魂に傷はついていねぇ。死者も数日で戻されている。わかってんだろ?
エルディ:生き写しの彫刻。魂までも映し出す外法だ。見過ごせんな。


ケイン:ただ、映し出すことの何が悪い!?魂を奪うわけではないんだぞ!

エルディ:外法に手を染めた者は外法に堕ちる。完全に堕ちれば厄介だ。そうなる
  前に災厄の芽は摘む。どけ!


ケイン:おや?一度だけじゃなかったのか?それ二度目だぜ?案外あんたも人には
  優しいみたいだな。けど、聞けないね。
ライザ:皆、どうしてそこまで…。


アイラ:ケインとユーリがあなたを信じているからよ。
ユーリ:私にはわかる。聞こえるもの。死者はあなたを恨んでいない、むしろ…


シャル:詩人さんが来るよ!ケイン!
エルディ:強情な男だ。眠っていろ。はあぁぁぁぁ!


ケイン:いっちょ、大勝負だな!ううおぉぉぉぉ!ホーリーブレイド!
エルディ:ぬるい。


ケイン:げっ…!片手で止めたかよ!…こりゃあ想像以上…やべ…
エルディ:眠れ!


ユーリ:聖なる槍よ!闇に生きる超越者に聖なる裁きを!ホーリーランス!
シャル:貫通弾セット!いっけぇぇ!


ライザ:大地のはざまに落ちなさい!アースクエイク!
エルディ:ふん、小賢しい。


ユーリ:よし、跳んでよけたわ!アイラ、今よ!
アイラ:あたしの全力、受けてみなさい!
  我が腕に降臨せよ、炎の精霊!この身に宿れ、風の精霊!すべてをその熱き
  旋風で焼き尽くせ!魔力・全開放!混合魔法、フレア・トルネード!!


エルディ:混合魔法…なかなかのものだ。だが…我が拳はすべてを砕く。人に
  あだなす全てを砕くを力を…ぬうん!
アイラ:かき消された!?でも…


ケイン:もらった!フラッシュ・ディストラクション!!
エルディ:ぐっ…、受けきれぬか!ちぃ!


ライザ:避けられた!でも、帽子と顔の装飾品が…
ユーリ:そんな…あれは…


ケイン:エルディ…あんた、その姿…。
エルディ:…なかなかやるな。ケイン。それに私を知っているのか。


ケイン:肖像画でしか見たことないけどな。まさかあんたが英雄王とはね…。
  そりゃあ、いくらでも詩も歌えるわな…。
ユーリ:でも、英雄王は魔物との戦で死んだはずじゃ…


エルディ:ああ。私はあの戦いで死んだ。しかし、我が志は死してなお絶える事なく
  この身体を巡っている。その志が力となり私を超越者とした。私は死してなお、
  人を護るために戦う影になったのだ。
アイラ:英雄王…。これ、あたしたちがたばになったところで…。


シャル:詩人さん、それでもわかってよ!ライザは…
エルディ:外法を裁くことこそが、人の理を外れてなお生きる私の使命!邪魔は
  させん!はぁっ!


ケイン:なっ…!はええ!ライザ、逃げろ!
ライザ:か、かわしきれない!ここまで…。なっ、これは…?


エルディ:むっ!…我が拳を止めた?…この光は、なんだ?
ユーリ:お墓から…いくつも光が…。


少女:だめ…この人を殺してしまわないで…
エルディ:これは…死者の、魂か…。


ユーリ:無数の魂が…ライザさんを護っているの?
ライザ:あなたは…私が彫刻に使った…


少女:英雄王さま…。この方は、若くして死んでしまった私の魂を見て、それを
  そっくりそのまま自分の魔力をこめて彫刻に刻んでくれました。そうして、
  それを私の父に与えてくれた。
エルディ:だが、それは外法の業なのだ、少女よ。


少女:私には、難しいことはわかりません。ですが、この方がこうして私の魂を
  映し出した彫刻を作ってくれなかったら、父の心は潰れてしまっていたと思い
  ます。この人は、私と父の恩人なのです。
ケイン:こいつはたまげた…、この魂たち、ライザを…。


少女:この街で、そしてこの方が旅した町々で、どれほどの人が救われたか…。
  英雄王さま。この方はあなたと同じく、人を救うために力を使ってくださる
  お方。どうか、お引きください。
エルディ:…。生者を救い、そしてこれほどの数の使者に護られる。…そうか。
  生者も死者もこの者を必要としているのであれば…。ここは手を退こう。
  ライザといったか。外法を許すことは出来ぬ。しかし、人々の心に君臨した
  英雄王として、人に尽くしてくれたこと、礼を言う。それと…すまなかったな。


ライザ:私は…死者の力にもなれていたの?
少女:私はずっと無念でした。父を残して死んでしまった事。父の孤独をここから
  眺めるしか出来なかった。その私の悔恨を、あなたは救ってくれた。
  ライザさん、本当にありがとうございます。この魂たちはみな、あなたに感謝
  しております。


ライザ:私…こんな私にも、人の力になること、出来ていたのね。嬉しい…。
エルディ:…ライザ。いつか完全に外法に落ちたときは、お前を殺す。だが、
  今日この日の過ちは、許してくれ。…さらばだ。


ケイン:これからどこにいくんだ?英雄王さんよ。
エルディ:人にあだなすものを闇にかえす。我が使命を全うするだけ。


シャル:お互いに、人の事を思って動いていたんだね。そんな二人が殺し合いを
  しちゃってたんだ…。誤解が解けて良かったぁ。
アイラ:それにしても…。英雄王、とんでもないわね。全く歯が立たなかった。


ユーリ:伝説を生きる王の中の王…。死しても人を護り続ける孤高の王…。
少女:それでは…私はこれで。


ライザ:…どこへ、行くの?
少女:天界へ。死者の魂が行くべきところに還ります。それもすべてあなた様の
  おかげです。ありがとうございます、ライザさん。どうかお元気で。
  さようなら…。


ケイン:…消えた。良かったな、ライザ。
ライザ:うん…。私、嬉しいよ。ありがとう。皆…。


・・・


ケイン:そんじゃ、墓場盗掘騒動の解決を祝して、乾杯!
シャル、ライザ:かんぱ~い!


アイラ:…解決、なのかしら?これ。ギルドへの報告も、問題無しっていう曖昧な
  報告しか出来なかったし。
ユーリ:いいんじゃないかしら。生者も死者も救われていたのだから。詳しい報告は
  神殿を通して行ってもらいましょう。


エルディ:いやぁ、無事の解決何よりです。乾杯♪
シャル:えええ!英雄王さん!?


エルディ:英雄王?いやだなぁ、私はただの旅の吟遊詩人ですよ?
アイラ:は、はぁ。それで、何しに来たの?やっぱりライザを…


エルディ:いえいえそんな物騒な…。私はライザさんとケインさんと、もう一度
  酒を酌み交わしたくてここに来たのですよ。
ライザ:ふふっ、怖いわぁ、詩人さん。でもありがとう。


エルディ:いえ、申し訳なく思っていますよ。
ライザ:ううん。もしも万が一外法に落ちても、安心ね。あなたが裁いてくれる。


ケイン:んなこというな、ライザ。お前なら大丈夫さ。これからもな。
ライザ:あら、嬉しいことを言ってくれるのねケイン。情報を聞き出すために
  迫ってきたくせに。


ケイン:そ、そんなことは…!
ライザ:でも、ずるいのね。情報を出すために女を口説いて見せるなんて。それに
  とっても口説き上手…。どこの酒場でもしているのかしら?


ユーリ:ケイン…。あなた…そうなの!?
アイラ:ユーリ、怖いから!


ケイン:おいおい!勘弁してくれよぉ…!
エルディ:ふふふ。暖かい仲間とともに世界を回る凄腕の剣士。生者と死者の魂を
  繋ぐ、魂を刻む美しい女彫刻家。あなた方と酌み交わせたこと、嬉しく思い
  ますよ。このこともまた、語りついていきたいものです。


ケイン:ははっ、英雄王に褒められてもな。とてもあんたにゃあかなわないよ。
  さあって、さっきの飲み直しだ!ガンガンいくぞー!
ライザ:今日はとことん付き合うわよ、ケイン!
エルディ:ふふ、本当に、良い日ですね。


・・・


シャル:ぐぅ~…すぴー…
アイラ:ううん…あたしは、のめ…ない…すぅ…


ユーリ:すう…すう…
ケイン:英雄王はいつの間にか消えちまって、こいつらは眠っちまって…。さて、
  どうするライザ。お前ももう休んだほうがいいんじゃねーか?


ライザ:ケイン、それでいいの?私を口説いたのは、本当に何か情報を聞き出す
  ためだけだったの?
ケイン:いいや。ライザはイイ女さ。純粋に、興味があったよ。


ライザ:それなら…さっきの続き、今からしましょう?
ケイン:今日はお預けなんだろ。次の楽しみにしておくさ。


ライザ:明日にはここを出るのに?
ケイン:…バレバレか。


ライザ:私、ちょっとはずるい女を演じたつもりだったけど…。ケイン、あなたの
  ほうがずっとずるいわね。
ケイン:そんなことないさ。


ライザ:いいけど、ね。でも…近くであなたの事を見ている人の事。ちょっとは
  考えてあげてね。そうじゃないと、私本気になっちゃうわよ。
ケイン:…ガラじゃないんでね。
ライザ:そう。…本当に、ずるいのね。


・・・


ケイン:おっし!そんじゃあ、次の街に行くとしますか!
アイラ:うう…頭痛い…。


シャル:バカだなぁ。アイラ飲めないのに、お酒なんて飲むからだよ!
アイラ:うう~。だってエルディさん、飲ませ上手なんだもの…。


ユーリ:英雄王の意外な一面だったわね。
ライザ:皆!間に合ったぁ!


アイラ:ライザさん!見送りに来てくれたの?
ライザ:ええ。なんてったって皆は私の命の恩人だもの。見送りくらいさせて。


シャル:ありがと!また、会おうね!
ユーリ:ライザさんもまた旅に出るときは気をつけてね。神官として、多くの魂を
  救ってくださっている事、感謝します。


ケイン:…元気でな、ライザ。
ライザ:…あなたもね、ケイン。


ユーリ:…。ケイン、あの…
ケイン:じゃ、行くぞ!


シャル:うん、いこっか!ライザさん、じゃあねー!
アイラ:ケイーン、待ってよー!


ユーリ:あ、ケインちょっと…
ライザ:ユーリさん。


ユーリ:えっ…?ライザさん、どうしたの?
ライザ:(耳元で小声)ケインとのこと、がんばってね!


ユーリ:え?え?ええぇぇぇっ!?
ライザ:あんまりケインを放っておくと、私が貰っちゃうわよ♪だから、私が
  入るスキのないように、がんばってね!


ユーリ:わ、わたしは、そそ、そんなんじゃ…
アイラ:ユーリー!速く速くー!


ユーリ:あ、いかなきゃ…。それじゃ、ライザさん。また…。
ライザ:ええ、元気でね、ユーリ!…行っちゃった。ケイン、また一緒に飲める事、
  楽しみにしているわ。次に会った時、ユーリさんと何も進展がなかったら、
  そのときは…私だって、我慢しないからね!


ケイン:へ、へ…へ~っくしょん!
シャル:うっわ、ケインきったねー!でっかいくしゃみ~!
ケイン:う、うるせー!……じゃあな、ライザ。


・・・


続く






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