正義の味方!ババンバヴァン・バーン!第7話!回る!回転寿司レストランの罠! | 台本、雑記置場

台本、雑記置場

声劇台本を書いています。また、随時怪談話を募集しております。皆様が体験した怖い話、聞いたことのある奇妙な話、ぜひお気軽にお寄せくださいませ。
・連絡先・
Twitter:@akiratypeo913
mail:akira3_akira3★yahoo.co.jp ★→@に変えてください

正義の味方!ババンバヴァン・バーン!第7話!回る!回転寿司レストランの罠!


CAST
・田中太郎/ババンバヴァンバーン:♂:
 普段は大学生の正義の味方。日夜悪の組織「悪インデス」と死闘を繰り広げる。
・佐藤花子:♀:
 田中太郎のパートナーとして悪の組織と戦うヒロイン。
・小柳武史:♂:
 金髪、ピアス、前歯無しの高校生。その真の姿は正義の味方の相棒!
・ダディ=ニコライ
 母国の薬草を加工した葉を寿司ネタに混ぜ込み使う、異国から来た板前。
 その葉が無自覚に危ない草になっていることに気づかない。陽気なおじさん。
・ワイフ=ニコライ
 ダディの奥さん。同じく陽気な性格でお店を切り盛りする。


~劇中表記~
・太郎/バーン:♂:
・花子:♀:
・武史:♂:
・ダディ:♂:
・ワイフ:♀:


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ワイフ:コノ、ストーリーはぁ、とあるオ寿司ヤさんの、一席から~、スタート!
  するデ~ス!
ダディ:お~ぅ?ワイフ。どうした何事ツカマツル~?


ワイフ:なんでもナッシ~ング。お客サンがおまちヨ?
ダディ:オウイエ!お客サン、次ナニ握ル~?


武史:あ~…イイ。ほんとここのお寿司いいわぁ~。食べれば食べるだけ気持ち
  よくなるわ~。アイムハッピ~。
ワイフ:んま!オニイサン、オジョ~ズ!ありがとサンキューね!うちのお店、
  回る回転寿司レストランは皆ハッピーヨ!


ダディ:どのサラ握る~?50円からオタカイのまで~ヨリドリミドリよ!
武史:いや~、もうガン決まりっすわ…。うっひょお~、皿が…皿が回ってるw
  うひひ…気持ちいい……。回る回転寿司レストランサイコー!


ワイフ:お~、オニイサン、世界は回るヨ。お寿司も回るヨ!これ世界の
  ジョーシキ。良いコト、OK?
武史:OK!OK!世界もまわ~る!おすし、まわ~~る!この天然ハーブ寿司、
  超さいこぉぉぉ!マジヤヴァイ!間違いない!


ダディ:ミーの母国では麻酔とかにも使われる、高価な葉っぱヨ!でもうち、
  良心価格!安いヨ、うまいヨ、食べてシアワセ!皆ハッピー!間違い、ナイ!
武史:イエ~!ハッピィィィィ!寿司喰いねぇぇぇぇ!ハーブ寿司サイコー!


ワイフ:テイクアウトも出来るヨ!自宅でもキモチイイヨ!
武史:テイクアウトするする!ああ、テイクアウトなのに俺テイクオフしちゃう!
  飛んじゃう!離陸しちゃう~~…!
ダディ:わ~ぉ、ナイスフライト~!グッドラック!


・・・
太郎:正義の味方ババンバヴァンバーン!第7話、回る!回転寿司レストランの罠!
・・・


武史:という事がありましてですねぇ。
太郎:という事がありましてですねぇ、じゃないよ!なんだいそのめちゃくちゃ
  怪しい回転寿司屋は!


武史:回転寿司屋じゃないですよ、回る回転寿司レストランですよ。
太郎:そこはどうでもいいよ!


花子:そもそも回ると回転でかぶってるんじゃ…。名前からしても聞いた話に
  しても、あんまり日本の事わかってないのかしらね、そのお店。
武史:いやー、ほんといいっすわ。てなわけでどうっすか?お二人もデートに
  回転寿司レストラン。マジで間違いないっすよ。


花子:遠慮しておこうかしら…。ていうか、そ、そんなデートだなんて…
太郎:そ、そうだよ僕たちデートとかそういうのは…!


武史:へ?お二人ってパートナーずっとやってんのに、デートのひとつもした事
  ないんですか?これマジ?それ今時スタイル?
太郎:いやそのあの、あれだよ!僕らはその、正義のヒーローとヒロインで
  あるからしてその~…


武史:あれ?仕事上の関係だけってやつっすか?ヒーロー先輩?あれ~?
  もう午後1時っすよ。お昼時っすよ。ついでにデートしてくるなう?
花子:太郎くん…私たち、正義の繋がりだけの関係なの…?


太郎:は、花子さん…!?
花子:ヒーローとヒロインは、事件の中でしか一緒にいれないの?そんなの嫌よ!
  私、いつでも太郎くんと一緒にいたい!


太郎:ぼくもだよ、花子さん!…例えそれが正義じゃなかったとしても…。
  君と僕のパートナーシップはコカコーラよりオールウェイズさ…。
花子:本当?私の事、デートとかしてなくても、ずっと待っててくれる?


太郎:本当さ。待ちガイルよりも万全に君を待つよ…僕のプリンセステンコー、
  花子さん…。
花子:駄目よ、私はあんな風にイリュージョン出来ないわ…。


太郎:姿が見えなくっても心の中にいつの間にか君がいるんだ。君はいつだって
  僕の中にイリュージョンしてくるさ。
花子:ああ、私の昼下がり13時の皇子(プリンスオブサーティーン)、太郎くん!


太郎:僕だけの気まぐれプリンセス、花子さん!
武史:で、結局そういう言葉だけでデートもしたことない、と。


太郎:冷静に突っ込んでくれるな武史君…。
花子:街の平和を守る私たちには休息はないのよ…。


武史:いうてアレですよね。空いた時間はレポートに追われてるでしょ実際。
  太郎さんもうちょっとべんきょーしたほうがいっすよホント。
太郎:少年院帰りの君が言う!?そゆこという!?

花子:ヒーロー…私よりも学校をとるの!?


武史:や、花子さんそれはそれでめんどくさいっすから。仕事と私どっちが
  大事?みたいな。
花子:面倒臭い女なのね、私…。太郎くん、それでも、いい?

太郎:勿の論だよ、花子さん!面倒なんてこの愛で乗り越えて見せる…


花子:太郎くん…!
太郎:花子さん…!


武史:あー、こーいうことばっかやってちゃ時間も無くなるっすね。納得。
太郎:み、身も蓋もないなぁ君は…。


武史:でもでも~。いつまでも進展ないとガチでそれだけの関係なっちゃい
  ますよぉ?二人でデート、いついくの?
太郎:今でしょ!…はっ!のってしまった!


花子:で、でも…今でしょ!
太郎:えっ?花子さん?


花子:だ、だから…そのぉ…デート…今、でしょ?
太郎:花子さん…!ここまで言われて動かないのはヒーローがすたる!花子さん、
  行こう!デートへ!!


花子:太郎くん…!行きましょう、デートへ!!
武史:ほんっとに世話焼けるっすねぇ。んじゃ、はい。割引クーポン貰った
  んでいってくるといいっすよ、寿司レストラン。


太郎:おおう、武史くん、ありがとう!
花子:武史くん、私たち頑張る!


武史:はいはい、いってらっしゃいっすよ。ま、留守はこのヒーローの相棒に
  ど~んと任せちゃってくださっておk、みたいな?それと、自分もあとで
  寿司レストランいくんでぇ、もしお邪魔で来るなって展開だったら先に
  メールよろしく!みたいな?
太郎:万事把握だ、武史君!相棒、街の平和は一時君に預けた!さあ、花子さん!
  行こう、僕らの回転寿司レストランへ!
花子:ええ、行きましょう!回転寿司レストランに!


・・・


太郎:回転寿司レストラン…ここか。
花子:初めてのデート、記念すべきデートスポットね!


太郎:ああ、ドキドキするね。
花子:ええ、早速入りましょう!

太郎:よし、いざゆかん!とう!


ダディ:お寿司のハートはぁ~!?
ワイフ:マザーのハート!


ダディ:握ればセカイがぁ~!?
ワイフ:まるくナール!


ダディ:食べればセカイは~!?
ワイフ:キモチイイ!!


ダディ:ココは素敵なオスシヤさん!
ワイフ:回転寿司レストランへ~
ダディ、ワイフ:ヨウコソ!!


太郎:…。
花子:…くるところを、間違えたかしらね。


太郎:デートスポットとして、ちょっと…ねぇ。
花子:考えてみれば武史くんのオススメだものね…。


太郎:こうなる事を予測できなかった僕らが間違っていたか…。
ダディ:ヘイ、お客サン!ここあいてるヨ、座るとイイヨ!


ワイフ:回転寿司レストランは~、初めてデスカー?システムわかるぅ?
太郎:ど、どうも。えっと、ようは回転寿司ですよね、大丈夫です。


花子:なんだか、喉かわいたわ。お茶は…これね。あれ、なにかしらこのにおい…
  煙草をもっときつくしたような…
ダディ:ソレ、イイヨ!ダディたちの母国で取れる葉っぱで出すティー、
  とってもオイシー!お寿司に合う合う!


ワイフ:お湯を注いで、グイッといけばあなたもシアワセ!夢心地ヨ!
太郎:へええ、外国のお茶を味わえるのか。しかも何種類もあるし…いいね。
  よし、ぼくはこれにしよう。どれどれ…


花子:私はじゃあこれ…。お湯をいれてっと。味も独特ね。
太郎:僕の方はなんだか喉にちょっと刺激が…。


ダディ:良薬、ノドに、アベシデース!問題ナッシン!
ワイフ:さあさあ、スシ、回ってるよ!スシ喰いネ!


太郎:この軍艦巻き…のりじゃないよね、巻いてあるの。なんだろう…?
花子:なにかの葉っぱみたいな…しそ的なものかしら?


ダディ:それオイシーヨ!ハーブを巻いたオシャレなシースーヨ!
ワイフ:ヘルシー、オイシー!とってもウレシーヨ?喰いねぇ!


太郎:そ、そう…。それじゃあ、一口…。
花子:ま、待って太郎くん!


太郎:ん?花子さんどうしたんだい?
花子:向こうの席の人、なんか様子がおかしいわ!斜め上をぼんやりみて
  ニヤニヤしてる!


太郎:なっ?なんだあれは…。あ、向こうの人は突っ伏して鼻歌歌ってるし…。
花子:奥のほうの人はよだれ垂らしながらガリばっか食べてるわ…。


太郎:なんだこの光景…。これは一体…
ダディ:皆、ミーのオスシでハッピーなってるヨ!とってもキモチイイ!
  キモチイイとシアワセ!OK?


太郎:全然OKじゃないよ!明らかにおかしいじゃないか!
ワイフ:おかしくないヨー?怖くないヨー。世界、とっても平和だヨー。


花子:こ、このお寿司…何か危ないんじゃ…。
太郎:なんせ武史くんのオススメだしなぁ…。むっ…、なんだか、身体がふわふわ
  するような…あれ?なんだか気持ちいい…


花子:何を言って…あれ?私もなんか…ゆっくり暖かいお湯に沈んでいくみたいな
  心地いいこの感じ…何かしら…?
ダディ:男の子飲んだの、アッパーになるティーだネ!


ワイフ:女の子のほうは、ダウナー入ってるみたいネ!
ダディ:それってつまり…


ワイフ:とってもハッピー!
太郎:あー、これは、確かに…いいかもなぁ…あはは。


花子:うん、なんだかもう深く考えるの面倒臭いし…良い心地だし…。
ダディ:ブラボーブラボー!とってもハッピー!


ワイフ:さあさ、スシ!スシもイッテミヨー!
太郎:そうだなぁ…お寿司もいいなぁ…もっと気持ちよくなるかなー…。


花子:う~ん、とるのめんどくさぁい。太郎くん、食べさせてぇ~。
太郎:よ~し、ヒーロー、食べさせちゃうぞ~!


花子:きゃ~、ヒロイン、食べさせてもらっちゃう~!
武史:そこまでっすよ!


ダディ:おーぅ、こないだのアンパンボーイ!
ワイフ:今日もテイクオフいっとく?美味しいヨー?


太郎:…はっ、武史くん!?
花子:うう、こ、これは一体…?


武史:天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!天然ハーブ使用
  回転寿司レストラン!貴方たちの無自覚な悪もここまでっすよ!
ダディ:悪!?これアクなの?


ワイフ:悪くないヨ!行政の許可とってるヨ!
武史:営業許可はあっても、その葉っぱがあなたたちの国ではOKでも、この国
  では食用では禁止の葉っぱっすよ!いけないクスリの知識ならば、自分は
  だれにも負けないっす!


ダディ:ええっ?コレダメなの?ワタシたちの国ではイイのに?キモチイイのに?
武史:ダメなものはダメっすよ!今すぐ営業停止するっす!


ワイフ:お堅いこと言わずに~。葉っぱ手巻き、1本イットク?キモチイイヨ?
武史:本当の気持ちよくなるっていうのを、みせてやりますよ…!


太郎:ヤル気か?武史くん!?
武史:ええ、今回は自分が行きますよ!準備よしっ!


ダディ:ビニール袋に液体をインして、ナニしてるですかー?
ワイフ:お~。それの中で何をスーハーしてるですかー?寿司、食わないデスカ?


武史:すー…はぁ~…すぅ~~…はぁぁ~~…。ふ、ふふふ…へへ…変・心!
  正義の味方、アンパンマン参上!
花子:説明するわ!武史くんは特殊な液体をふくろに入れて、それを吸引する
  ことで平常時には出せない能力を発揮できる正義の味方、アンパンマンに
  なるのよ!


太郎:おお、ついに伏せなくなったね!だいじょうぶ!?
武史:あああ…ぎ、ぎもぢいいぃぃぃぃ‥‥!!!さあさあ、よぉ~っく見る
  といいっス!これこそ真のハッピー!


ダディ:な、何がおきたデスカー?目つきがとろんとシテマスデス!
ワイフ:すっごくハッピーそうで~ス。あれは、一体…


武史:さあ!あんたたちもこれを吸引して真のハッピーを知るっす!そして、
  悔い改めるといいっす!さあ、さあ!
ダディ:なんだかにおい、キツイネ…すぅ~…


ワイフ:頭、いたくなりそうヨー?すぅ~…
太郎:え?戦わないの?吸わせちゃうの!?


武史:まあ、ハッピーを求める同士を殴れないっすよね。
花子:その連帯感危ないからやめてほしいわ…。


ダディ:こ、これハ…おおおおお、ブラボー!!
ワイフ:世界回ってる!ワタシたちのお寿司よりもグルングルンネー!


ダディ:あ~!今ならなんかなんでもデキソー!竹藪に竹立てかけたー!
ワイフ:なんていう万能パワー!2羽のニワトリ庭逃げたー!


太郎:…言えてる??
花子:…う~ん……。


ダディ:バス!バス!ガス!バフ!
ワイフ:赤巻紙、巻き巻き紙、神々がミー!


武史:ふふ、どうやらわかったようっすね。これが真のハッピーすよ。
ダディ:おおお~ぅ、ミーもこれ目指す!ミーたちのお寿司もこれ目指すヨ!


ワイフ:修行し直しヨ、ダディ!もっとハッピーな回転寿司レストランいけるヨ!
ダディ:いける!今ダディ飛べる!なう!


ワイフ:OK!ダディ、さあ修行の旅にレッツゴーなうなう!
ダディ:な~う!いやっほぉぉぉぉ!


太郎:あ、行っちゃった…。
武史:ふっ…。悪は去った!正義の完全勝利っすよ、ヒーロー先輩!


太郎:あ、ああ!そうだな相棒!さすがだよアンパンマン!
武史:ヒーロー先輩…!


太郎:相棒…!
花子:…だいじょうぶかしら、この街…


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


太郎:はぁ…。
花子:はぁ…。
武史:あれ?どうしたんすか二人して。ここもうオフレコってやつっすよ?
太郎:いや…ついに今回は変身シーンも決め台詞も無かったなーって。
花子:私たち完全空気だったわ…へこむ…。
武史:元気ないっすねぇ…。あ、アンパンいかがっすか!?
ダディ:ノー!ミーのお寿司でハッピーネ!
ワイフ:そーだヨー!お寿司いいヨ、スシ喰いねぇ!
武史:さささ、ヒーロー先輩、すぅ~~っと思いっきり!
ダディ:ノン!パクッと一口!それでシアワセ!
ワイフ:お茶でもいいヨー!ユー、ぐいっといっちゃいなヨ!
武史:さあ!
ダディ:さあさあ!
ワイフ:さあさあさあ!
太郎:ああもう薬品臭い!と、とにかく!この街の平和は僕たちが守る!
  来週こそこの時間に…ジャスティスタッチ、変・身!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


続く





にほんブログ村

参加しています。よろしければクリックお願いします!