台本、雑記置場

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テーマ:

旅芸人の一座 ・tf シリーズ・


CAST
・キャット
 旅の踊り子。人間と魔族のハーフ。その境遇にも負けない明るい性格と
 したたかさ・素早い身のこなしで世界をひとりで踊り歩く。
 義賊という姿も持っており、驚異的な身体能力と、魅了の術を使いこなす。

・ゴールド
 旅芸人一座、ゴールドの座長。そのまま一座の名を名乗っている。多数の人種が
 いる一座をまとめる温厚な青年。

・ルナ
 ゴールド一座に所属するフェアリー。美しい歌声とその見た目を見世物に、一座に
 加わっている。

・ホーク
 有翼人といわれる、翼をもつ青年。ときに天使の様に振舞い、また時には
 悪魔のように変装し、一座を盛りたてる。

・ゲイル
 リザードマンの青年。ルナ、ホークと同じく自分自身を見世物にしていきる。
 その怪力と手先の器用さも活かし、一座で活躍する。

・客、兵士
 旅芸人の一座を見にきた客と、とりしまりにくる兵士。被り推奨。


~劇中表記~
キャット:♀:
ゴールド:♂:
ルナ:♀:
ホーク:♂:
ゲイル:♂:
客/兵士:♂:


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


キャット:ほえ~。ここが芸術の都、アステルかぁ…。すてき!にぎやかな場所!
  露店(ろてん)に、沢山の商店、そして酒場!今日はこの町で踊ろうかな。
  ん?あれは…?サーカス団か何かの小屋かしら?随分大きいし、人も沢山…、
  どれどれ~、拝見!
ゴールド:さあさあ皆さん!我々は旅芸人一座、ゴールド一座でございます。
  本日はこの町、アステルで皆様に世にも珍しい妖精や、いきもの。そして彼らの
  すばらしいショーをご覧にいれましょう!どうぞ、お越し下さい!
  御代はなんと100ゼニー!さあ、これは見ないと損ですよ!


キャット:旅芸人かぁ。お仲間ね!入ってみようかしら。
ゴールド:おや、かわいいお嬢さん、いらっしゃい。どうぞ、中へ。


キャット:はぁ~い!人だかりが凄いなぁ。むぎゅう~!レディに道を譲ってよぅ。
  よいしょ。うわぁ、妖精だぁ。めずらしい。かーわいぃ~!
ルナ:妖精のルナです。皆さま、お越し下さりありがとうございます。さあ、私の
  はばたく姿を存分にごらんくださいね。


客:おお~。こいつが妖精かぁ…。初めてみたぜ!ん、あっちはなんだぁ?
ルナ:あちらにいるのは我が一座のバカ鳥…、じゃなかった。有翼人(ゆうよくじん)、
  ホークでございます。でもごめんなさい。私と違って羽音がガサツでうるさいですわ♪


客:あはははは!確かにあっちのにいちゃんはごっつい羽根だな!
キャット:へぇ~。亜人たちが進んで見世物になるなんて…珍しいわねぇ。
  仲も良さそう!


ホーク:ルナ、うるせぇぞ!えーっと、お越しくださいやがりました皆様~。
  こほん、ホークです。覚えておきやがれ下さい!
ゲイル:この通り、このトリは頭の中もトリですので、言葉もロクに知りません。
  お越しの皆様、お許しくださいませ。わたくし、リザードのゲイルと申します。  


客:おお!リザードマンだ!こっちも珍しいな。喋ったぞ!
ホーク:ゲイルてめぇ!俺をトリというな!このワニ野郎っ!


ゲイル:どうせ3歩も歩けば忘れるだろう鳥頭。そうかっかするな。
客:言われてるよ。愉快な連中だ。


ゴールド:コラコラお前たち、お客様の前だぞ!動物園じゃあないんだ。そう喚くな。
  では、これから彼らへの餌付けショーを…。
キャット:ちょっとー!それこそ動物園じゃなーい。も~!


ゴールド:あっはっは!これはこれは。お客様に言われてしまいました。
  では我が一座の誇る歌姫、ルナの歌をお聞きくださいませ。
ルナ:それでは失礼して…。に~んげ~んっていいな~♪


ゲイル:ちなみにルナは妖精に生まれて良かったといつもいっております。はい。
客:おいおいw


ホーク:それでは引き続き、バカワニの筋肉ショーをお楽しみやがってください!
ゲイル:ああ、店頭で売っているヤキトリはこのトリのものではありませんので、
  みなさまどうぞ、ご安心ください。


ルナ:でも、お土産の羽飾りには気をつけて下さいね。ほら、なんだか羽根が少なめ…
ホーク:んなことねぇよ!…ん?っていうか俺はトリじゃねー!


ゴールド:さあさあお前たち、歌に手品に曲芸に。我らの本番といこうじゃないか!
客:よ!まってましたぁ!


キャット:ふふ、いいなぁ。仲良し一座なんだね、きっと。



ゴールド:皆様。長い時間お付き合いありがとうございました。
  それでは最後に、もう一度ルナの歌声で皆さまとのお別れとさせて頂きたく…
キャット:はいはーい!ルナちゃんの歌声といっしょに、踊っていいですか~?


ゴールド:おやおや、これはかわいいお客様。踊って下さるのですか?是非。
客:お、飛び入りか?いいぞー!


キャット:やったぁ!ルナちゃん、好きな歌を歌ってね。合わせるわ!
ルナ:は、はい。それでは…。妖精の里に伝わる歌を…。


キャット:綺麗な声…。心にしみる…。身体が動く。では、舞わせて頂きます。
ゴールド:え…、これは…いったい?凄いぞ…。


ゲイル:惹きつけられる。はじめて聴く歌であろうに、ここまで合わせられるものか?
ホーク:おお~、こいつはすげぇ!本職の踊り子かぁ?

客:おおー!飛び入り娘、すげえぞ!(拍手)



ゴールド:いやぁ、今日は大盛況でした。お嬢さん、ありがとう。
ホーク:おいおい、おめー、すげえな!

ゲイル:見事な舞でございましたね。
ルナ:ほーんと。歌ってて気持ち良かったわ!


キャット:ありがと!あたしはキャット。今日はとっても気持ち良く踊れたわ。
ゴールド:キャット、これは少ないですが、お礼です。受け取ってください。


キャット:え、でも…。
ホーク:遠慮すんなよ!歌と踊りで貰った客のおひねりを半分ずつさ!


ゲイル:そうですよ。受け取ってください。
キャット:ありがと!でも、皆それぞれに違う一族で旅芸人なんて、めずらしい一座ね。


ルナ:ゴールドがね。私達を拾ってくれたの。
キャット:拾って…?


ゴールド:彼らは皆、様々な事情があり集落や仲間たちから離れ孤独に生きてきたのです。
  そんな中私と出会いましてね。
キャット:そうなんだ~。ねぇねぇ、聞いて良い?あたしはさ。旅先で踊り続けて、
  踊りに磨きをかけて踊りを高めるために生きているんだけどさ。
  この一座は何を目指して旅を続けているの?


ゲイル:何を目指して…ふむ…。
ホーク:あー、俺たちゃさ…そういうのは…。


ゴールド:私達が目指すことですか。それは…。
兵士:お前たち!動くなっ!


ルナ:きゃ!な、なによあんたたち!
兵士:我らはアステル兵団だ!お前たち、隣国クロレの密偵であろう!
  ただちに捕縛(ほばく)する!


キャット:ちょっとちょっと!いきなり何するのよ!
ゴールド:兵士のみなさま、誤解です。我々はただの旅芸人の一座であって…。


兵士:問答無用だ!密告があったのだ。何か異論があるのならば城で聞こう。
  全員ひっとらえろ!
ゲイル:なっ…。いきなりそのようなこと…。


ホーク:てめぇら!やろうってのか!?
兵士:抵抗するのか、貴様!全員武器を構えろ!


ゴールド:待たないかホーク!…兵隊の皆様。私が一座の団長ゴールドです。
  私が城に参ります。どうかそれでご容赦を…。
ルナ:なにを言うのよ、ゴールド!


兵士:…いいだろう。ここにも見張りをつけるが、まずは貴様に話を聞くとしよう。来い!
ゴールド:はい…。キャット、妙な事に巻き込んでしまいすまないね。
  …ゲイル。もし私が数日の間に戻らなければ、一座を君に頼む。
  皆をつれて逃げてくれ。


ゲイル:そんな!団長!
ホーク:おい!ゴールド!…ちっくしょお!いきなりなんだっていうんだよ!


…城・地下牢…


ゴールド:ぐぅ…!げはっ!
兵士:吐け!クロレ王国は我が国に密偵を放ち、何をたくらんでいる!?


ゴールド:げほ…、私達は…ただの、旅芸人の…
兵士:まだシラを切るか、貴様ぁ!


ゴールド:うぐ…。ゲホ!ゲホ!…ううぅ…。
兵士:一晩殴り続けるのも疲れるんだ!さっさと吐いて楽になれ!でぇい!


ゴールド:がっ…!…ぐ…ぅ…。
兵士:ちっ。これ以上は死ぬかもしれんな。全てを吐くまでは殺すわけにもいかん。
  今日のところは牢屋にぶち込んでおけ。  

ゴールド:(ゲイル…ホーク…ルナ…。…にげ、て…くれ…)



ホーク:ゴールドが連れていかれてもう丸一日たっちまったぞ!我慢ならねぇ!
  城に乗りこんでやる!
ゲイル:馬鹿をいうな。城の兵団を相手に我らで何が出来る。


キャット:ただの旅芸人を密偵だなんて…どういうことかしら。
ゲイル:旅芸人にも少々しがらみはあります。例えば同じ町にほかの二つの一座が
  同時についてしまったりすれば、競合となります…。我らは旅芸人としてはかなり
  異色ですが、集客は常にどの一座よりも多いのです。


ホーク:同業者どものデマだってのか!?
ルナ:本当に密偵というのがいて、身代わりに私達を密偵にしたてたのかも…。


ホーク:なんにしたって、ゴールドがいなきゃ俺たちゃおしまいだぜ!
  なにより、あいつを見捨てるわけにはいかねぇ!
ゲイル:それは同感だ。だが、助けだすにしても正面からなどできはしない。
  …キャットさん、貴女はこの件には無関係だ。もう行ってください。


キャット:でも…。
ルナ:あなたまで危険な目にあわせるわけにはいかないわ。


キャット:…わかったわ。それじゃ…。皆、気をつけて…無茶はしないでね。
ホーク:ああ。縁があったらまたどこかでな!…よし、どう動く?


ゲイル:このテントの回りは兵に囲まれている。ルナ、お前が兵たちを引き寄せて
  くれないか?その間に我らは城にいく。
ルナ:それは出来るけど…。でも、二人は城に行ってどうするの?


ゲイル:なんとか裏に回り込み、城に侵入する。兵士どもをまいたらお前も来てくれ。
ホーク:俺が飛んで侵入するか、ゲイルの馬鹿力で裏門をぶっこわすかすればいけるさ!
  ゴールドを助けだして、皆でとんずらしようぜ!


ゲイル:よし、決まりだな。あたりが薄暗くなったら決行しよう。
キャット:(こっそり忍んでみれば…そんな事だろうと思ったわ~。まったく無茶する
  んだから皆…。ここはあたしが行くしかないわね…。)



キャット:よっ。ほっ!とぅ!ふっふ~ん。このあたしにかかれば城壁越えなんて
  なんでもないわ。さって、ゴールドさんはどこかな~。兵士さんに聞いちゃうのが
  手っとり早いか。
兵士:むっ?なんだお前は!ここで何をしている!


キャット:ねぇねぇ兵士さん、ちょっと聞きたいことがあるの。
兵士:何をいっている!今すぐ出て行け!さもないと…む…なん、だ…これは…?


キャット:あのね。ゴールドっていう人がどこにいるか。案内して…?
兵士:意識が…これは…魔法?…うう…。…こ、こっちだ。ついて、こい…。


キャット:は~い!ありがと~!

ゴールド:(食事も与えられず、尋問もどれだけ続いたか…。私はここまでか…。
  ルナ、ゲイル、ホーク…。無事に町を出られただろうか…。)



キャット:ゴールドさん!ひどい怪我……。
ゴールド:君は…キャット…。どうして…ここに…?


キャット:しっかりして!いますぐここから出してあげる!さあ、今すぐここを開けて!
兵士:あ。ああ…今すぐここを、開ける…。


ゴールド:え?これは…どういうことだ…?
キャット:ここの兵士さんたちに、あたしが魅了の魔法をかけたの。さ、早く逃げましょ。
  捕まって!


ゴールド:魅了の、魔法?君はいったい?
キャット:話しは後!さ、早く!



ゲイル:よし、辺りが暗くなってきたな。ルナ、ホーク、行くぞ!
ホーク:おうよ!ルナ、気をつけろよ!


ルナ:二人も気をつけて。じゃ、行ってくるわね!
キャット:皆、待って!


ホーク:キャット?それに…ゴールド!
ゲイル:団長!


ルナ:ひどいけが…!
キャット:牢獄でひどい尋問にあったみたい…。なんとか間に合って良かった…。


ゴールド:皆…心配をかけたね…。今すぐこの街を出よう…。
ルナ:けど、その怪我は!?


ゴールド:問題…ない。まずは、キャットが兵士たちを止めてくれている間に、安全な
  場所までいこう。
ホーク:キャットが?どうやって…。


キャット:詳しい話はあとよ!いきましょう!
ゲイル:わかった。最低限の荷物を持って、すぐに出よう。



キャット:ここまでくれば大丈夫ね。ゴールド、お疲れ様。ごめんね、あたしは治癒の
  魔法はほとんど使えなくって…。
ゴールド:とんでもない。君は命の恩人だよ。体も随分楽になったさ。
  それにしても君はいったい…?


キャット:あたしもちょっと訳ありでね。普通の人間じゃあないのよ。
ゲイル:団長、なぜこんな目に…。我らは何もしていないというのに…。


ホーク:これだから人間はいやなんだ!ちっくしょおお!
ルナ:私も…。もうこんなこと嫌だよ…。


ゴールド:そんなことをいっちゃいけない。確かに今回の事はひどい災難だった。
  しかしね。我々が今まで旅芸人として生きてこれたのも、人々の支えがあったから
  こそなのだから。
ホーク:そりゃあそうだ。けどよ…。


ゴールド:運が悪かっただけさ。私達の生きる道はこれしかない。そうだろう?
ゲイル:…そうですね。あの街の人たちは暖かかった。


ルナ:人間にも、いろいろいるんだね…。でも私、哀しいよ。
キャット:ねぇ、こんな辛い目にあっても続ける、貴方達の目指すものはなに?


ルナ:私たちにそんなものはないわ。日々を生きるため。それだけよ。
ゲイル:我らは捨てられた、または部族に見捨てられた者たちの寄せ集め。
  日々の暮らしのために生きている。


ホーク:その日暮らしに夢はないさ。けどな、こいつらがいてくれる。
ゴールド:私達は、日々を生きるために、そのために生きているのですよ。
  目指すもの、目標。そういった大きなものはないのです。でもね。


キャット:でも?
ゴールド:彼らと。大切な仲間たちと生きる、この日々こそが宝だと、黄金に勝る輝きを
  もつ日々だと信じています。だからこそ私はゴールドと名乗り、一座の名前も黄金と
  いう名にしたのです。


キャット:仲間たちと生きる、黄金の日々…。素敵ね。
ゴールド:さあ、行きましょう。次の街へ。私達の日々を生きるために。


ゲイル:はい、団長。キャット、ありがとう。君はこれからどうする?
ホーク:なぁ!お前は俺達の恩人だ。一緒に来いよ!


ルナ:そうよ、私の歌とあなたの踊り。きっと素敵なものになるわ!
キャット:ホーク、ルナ、ありがとう。でも、あたしはあたしの道をいくわ。だから、
  またいつか…。お互い旅に生きていれば、きっとまた会えるわ。


ゴールド:そのときを、楽しみにしていますよ。…さあ、皆。いきましょう!
ゲイル:キャット。互いに生きにくい生を受けたようだな。強く生きてくれ。
  そしていつか、また会おう。


ホーク:じゃーな!訳ありの踊り子さんよ!元気でなー!
ルナ:また、いっしょに歌って踊ろうねー!


キャット:ええ、皆!また絶対会おうね!元気で!
  (ボロボロになりながらも、傷つきながらも、彼らの姿は輝いて見えた。そう、
  まるで黄金の輝きをはなつ絆につながれた、旅芸人の一座。あたしは決して忘れない。
  この輝きを放つ一座を…)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


終わり









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