台本、雑記置場

声劇台本・宣伝を書き綴っていく予定です。
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テーマ:

機械仕掛けの心(前編) ・tfシリーズ・


CAST
・ケイン
剣士。身の丈程の大剣を振り回す。戦い方も性格も豪放なリーダー。

・シャル
砲撃士。軽量のボウガンで的確に相手を射抜くスナイパー。最年少のお調子者。

・アイラ
駆け出しの魔法使い。魔道学院での修業をいかすため、再び冒険へ出る。

・機工士レナード
魔道機械都市ファメルの機工士(きこうし)。機人、セシリアを設計・開発した青年。

・機人セシリア
レナードによって作り出された、機械技術と魔道知識の結晶・機人(きじん)。
精霊の力と機械の調和で動いている。

・異端訊問官ゼリク     *異端訊問官(いたんじんもんかん)
・異端訊問官ゾディア
魔道の力を機械に応用する機械都市ファメルに、機人の生産・使用の停止を求める。
魔道士の過激派組織、ブレイブハーケンのメンバー。双子。


~劇中表記~
ケイン:♂:
シャル:♂:
アイラ:♀:
レナード:♂:
セシリア:♀:
ゼリク:♂:
ゾディア:♀:


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ゼリク:天高くはるかなる時空をうごめく彗星(すいせい)よ。
ゾディア:灼熱(しゃくねつ)より熱く真空を燃えさかる流星よ。


ゼリク:光速に空間を駆け巡るその身を我らの前に体現(たいげん)したまえ。
ゾディア:その力を我が前にあだなし者たちに示したまえ。

ゼリク:我求めるは天よりの裁き。
ゾディア:我求めるは理(ことわり)に背くものへの裁き。


ゼリク:はるか彼方に飛来せし星よ。我が魔力にこたえたまえ。
ゾディア:流星の導きをかの地に定めたまえ。


ゼリク:…ふぅ。今日はここまでにしておくか…。
ゾディア:隕石召喚…。さすがにかなりの魔力を消耗するわね。
  ブレイブハーケンでもトップクラスの魔道士である私たちでも、苦しいわ。


ゼリク:もともと我々の魔力の及ばぬ世界のものを呼ぼうというのだ。
  さすがに無理がでてくる。

ゾディア:そうね。けれどあの星…。確実に私達の召喚で引き寄せられている。


ゼリク:こうして日々召喚のために魔力を使っているんだ。そうでなくては困る。

ゾディア:あと数日のうちには落とせそうね。


ゼリク:その日が来れば、隕石の最後の誘導のため、あの街まで我々も入る必要があるな。

ゾディア:魔道と機械を混ぜ合わせた、おぞましい町…。ふん、気に入らないわね。


ゼリク:その街を消すためだ。我慢しろ、ゾディア。
ゾディア:そうね、ゼリク。さあ、行きましょう。
ゼリク:ああ。…すべてはブレイブハーケンのために。



アイラ:ねぇ。結局ユーリちゃんだけおうちに帰らせて、先に旅立ってきちゃった
  けど、良かったの?
シャル:そうだよ~。こうして進んでたら、いつになったら合流できるかもわからない
  じゃないか。


ケイン:いいんだよ。俺達がいちゃあ、ゆっくり話も出来ないだろ。それに、俺達の
  行く先は、街につくごとにそこの冒険者ギルドに報告している。追いつけるさ。
アイラ:確かにあたしたちがいたら、家族とお話しにくいかもだけどさぁ。どこかで
  待っててもいいんじゃない?


シャル:なー。ユーリを一人にしておくのだって、心配だし。
ケイン:待っていて時間を無駄にするより、旅を続けて魔物でも討伐していたほうが
  あいつだって喜ぶさ。それにユーリなら一人旅っていったってきちんと注意してくる。
  …お、見えてきたぞ、お前ら。あそこだ。


アイラ:ん、何アレ?煙がたってるじゃない!大丈夫なの?あそこ?
シャル:う~ん。なんか色々混じった、なんともいえないにおいもただよってくるなぁ。


ケイン:さすがに鼻がきくな、シャル。あれが機械都市ファメルだ。
  煙はあの街の中にある工場…まぁ少し特殊な鍛冶屋みたいなもんだが。
  そいつから出ているものさ。
アイラ:へぇぇ。でも不思議。なんというか、色んな属性の混ざった魔力も感じるわ。


ケイン:あの街では、人間の技術の結晶である機械と、魔術の結晶である魔法の融合を
  目指して、日々研究がされてんのさ。
シャル:機械と魔術の…融合(ゆうごう)?それって融合したらどうなるのさ。


ケイン:ま、色々なものになるけどな。シャル。お前のボウガンだって、魔法効果の
  ある弾丸を発射したりするだろ?あれだって魔術と技術の融合だ。
シャル:あ!なるほどなぁ~。そういうものの多い街ってことか。


アイラ:技術と魔術かぁ…。そういわれてみると、相反(あいはん)している様で、
  深く関わっているものなのね。面白そう!ねぇねぇ、早く行きましょう!
シャル:うんうん、面白そうだなー!行こう行こう!うまいもんあるかなぁ?


アイラ:シャルは結局食べ物なわけね…。
ケイン:お~し、おめぇら、町に入るぞ。中はにぎわってるから、キョロキョロしてて
  はぐれるなよ。



アイラ:ふうん…。確かに活気はあるけど、町のなかは案外普通の町と変わらないのね。
  でもちょっと慌しいような…。賑やかなだけ?
シャル:市場に武器屋、道具屋。でもちょっと見慣れない部品とかもあるな。
  ボウガンのパーツにもちょっと似てるや。


ケイン:そのへんは機械都市だからな。鍛冶屋でもあたれば、シャルのボウガンも
  強化出来るかもしれねーな。…にしても、確かにちょいと騒がしいか?
シャル:ほんとか?やったぁ!おっし鍛冶屋にいこうぜ鍛冶屋!っと、おっと、うわ!


セシリア:ひと…?もうしわけありません。
アイラ:ちょっとシャルだいじょうぶ?いきなり駆けだすからよ。気をつけなさい。


シャル:いててて…。ご、ごめんよお姉さん。…って、このお姉さんにぶつかって
  吹っ飛ばされたのおいら?
セシリア:私は無事です。お怪我はございませんか?


ケイン:すまねぇな。お嬢さん、ったくシャル、気を付け…ん?
アイラ:どうしたの?ケイン。


ケイン:あんた、もしかして…。
セシリア:私は機人。魔導融合試作機(まどうゆうごうしさくき)、セシリアと申します。


シャル:へ?ま、まどうゆうごう、しさく…?
アイラ:試作機って…。人じゃあないの?


レナード:セシリア、どうした?何をしているんだ?
セシリア:マスター。私が人にぶつかってしまい…。


ケイン:おっとまった。あんたがこの子の製作者か。
レナード:ああ、そうだ。セシリアが迷惑をかけ申し訳ない。


シャル:いや、おいらが走りだしてぶつかっちゃったんだよ。こっちこそごめん。
ケイン:そういうこった。悪かったな。


レナード:そうだったのか。だが、セシリアにぶつかり怪我は?
アイラ:シャルなら大丈夫みたい。


セシリア:良かったです。私は人に危害を加えてはいけない機械ですので。
シャル:しかし…、これ、人と全然見分けがつかないよ…。すごいなぁ!


アイラ:「これ」はないでしょ!バカ!
シャル:あ、ごめん!セシリア。


セシリア:いいんですよ、シャルさん。私は機械ですから。
レナード:セシリア、お前は確かに機械だが人の心を持っている。あまり卑下(ひげ)
  するなよ。君たちも、気遣いありがとう。…おっと、自己紹介が遅れたな。
  私はレナード。このセシリアを作った機工士だ。


セシリア:さきほども申しましたが、機人セシリアです。
アイラ:魔道士のアイラよ、よろしくね!


シャル:おいらは森の弓使い、シャル!
ケイン:剣士ケインだ。しかし…機人てのは一部に風当たりが強いと聞いたぜ?


アイラ:え?そうなの?
セシリア:私達機人は、腕・脚・頭部…。様々な場所に魔道結晶という魔力の結晶を
  埋め込み、魔道の力を行使することが出来ます。


レナード:そういった魔道融合機を、一部の魔道士は快く思わないのさ。
シャル:どうして?


アイラ:あたしはちょっと…その気持ちがわかるかも。
ケイン:アイラ?わかるというと、どういうこった?


アイラ:うん…。魔道士ってね。沢山沢山、厳しい修業を心にも身体にも課して、
  ようやく魔法を習得するの。でも機人たちが、結晶をセットするだけで使えて
  しまったら、なんだか納得いかないっていう人もいるかもなって。
レナード:そうだな、そういうことは良く言われるよ。けれど、機人は人と機械の
  良きパートナーであり、生身の人間では出来ない危険な作業も助けてくれるんだ。


セシリア:私達は人間の皆さまのお役にたつように、プログラムされています。
  この力は、人のためにのみ使う事が許されているのです。
アイラ:それは…そうなのかもしれないけれど…。


ケイン:なるほどな。機人が故障(こしょう)して暴れるっていうことはないのか?
レナード:そういったことも幾重(いくえ)にも想定している。
  まず、稼働させて一か月は魔法結晶どころか力も持たせない。
  様々なチェックを用いて安全を確認して、ようやく正式な稼働をするのさ。


シャル:それなら安全なんじゃないかなぁ?  
アイラ:万が一…ていうことはないの?魔法結晶の暴走は危険よ?
  それに精霊たちの声も聞こえないのに魔法を扱うのっていいのかな?


セシリア:万が一の時は…、暴走するその前に、我々は自爆するように作られています。
シャル:そんなっ!?


ケイン:なるほどね…。確かに今までこの町で、機人が人に危害を加えるような事件の
  話は聞いた事はないが…。
レナード:ああ。つらいことではあるが、最悪も想定はしている。ただ、最近それでも
  機人を良しとしない組織が出てきているんだ。


アイラ:どんなに言葉で聞いても、理屈を並べられても、確かに納得はしにくいかも
  しれないわね…。あたしも戸惑うもの。
セシリア:アイラさん…。


シャル:ねぇ、ちょっとちょっと!入口のほうがなんだか騒がしいよ!
レナード:なんだ?セシリア、行くぞ!
セシリア:はい、マスター。



ゼリク:聖なる魔道の力を異端なる機械に使う、ファメルの町の者たちに告ぐ!
ゾディア:我々は魔道組織ブレイブハーケン。明日の夜明け、この町に我々が召喚
  した隕石を落とす!


ゼリク:見よ!天に輝くあの巨大な星の輝きを!あれこそ我らが魔力の裁き!
ゾディア:機械どもを消滅させる、聖なる鉄鎚だ!(てっつい)


ゼリク:我らの目的は殺人や破壊にあらず!魔道を我がもの顔で行使する、邪悪な
  機械たちとその根城のせん滅に他ならない!
ゾディア:よって、今すぐにこの町の者たちには避難を呼びかける。隕石の攻撃範囲は
  この町の中心部数十メートル。となりの村に逃げればなんの被害もない。
  目的はあくまで、魔道と機械を融合させる施設の破壊である。


ゼリク:今までの魔道と魔術をかろんじた行為を悔い改め、速やかに隣村へ避難せよ。
  話は我らが通してある。数日はそこで過ごせるだろう。

レナード:なんだと!?この町に隕石を落とすだと!?


セシリア:私達のせいで…町が?
アイラ:隕石召喚…。なんて高位な魔法を…。ブレイブハーケン…。


シャル:おいお前ら!この町を全部ぶっこわしちまおうっていうのかよ!

ゼリク:なんだ貴様は?見ない顔だ。この町の連中の服装でもないな。旅のものか?


ゾディア:よそ者がいらぬことに首を突っ込むな。さっさと旅の続きでもするのだな。
シャル:なにぃ!?


ケイン:おいおい、ちょっとやりすぎなんじゃねーのか?あんたらよ。
ゼリク:お前たちは知るまい。我らは何度も警告したのだ。魔術を機械どもに安易に
  使わせることの危険さを。


レナード:機人や魔道機の安全性は、何度も説明したはずであろう!
ゾディア:そんなものが信用できるか!人がどれだけの苦しみを乗り越え魔道を体得
  しているか、貴様らにわかるまい!?それを安易に機械に授けるなど、危険極まり
  ない行為だ。


レナード:だが、実際に今までの歴史において、何もなかったのだ!
ゼリク:何もなかった。そうかもしれんな。だがこれからはどうだ?何かあれば
  どうする?お前たちはその時どうするのだ!?


レナード:それは…我々の問題だ!
シャル:お前たちこそ、こんなやり方が許されるのかよっ!アイラ、なんとかいってやれ!


アイラ:…あたしは。
ゼリク:そこの女、魔道士か。ならばお前にも安易な魔術の乱用の危険さ、よくわかるで
  あろう?魔道とは、しかるべき修業をした者が使うべきものだ。


アイラ:それは……。
セシリア:私は、決して誰かを傷つけたりはしません!

ゼリク:黙れ機械!貴様らに人の痛みがわかるのか?修行の苦しみがわかるのか!?
ゾディア:我らとて人に害をなすつもりはない。よいな、町の者達よ。明日の夜明けだ。
  それまでにこの町から避難せよ!もういきましょう、ゼリク。


ゼリク:では、明日。この町が明日無人であることを、祈っているぞ。
セシリア:私は…、人を傷つけたりしない…。



ケイン:一気に偉いことになったもんだな…。
セシリア:私達の存在が…町を壊す…。私達がいたから…町が…。


レナード:セシリア…。
シャル:ちっくしょお!納得いかねぇ!なぁ、ケインはどう思うんだ?


ケイン:ふむ。あいつらの言う事もわかる。
シャル:ケインまで!


ケイン:けどな。この町の皆の目指していることだってわかる。多くの安全装置、
 機械と人間の共存。まして、何も問題が起きていないっていうのに、町を丸ごと
 ぶっ壊すってのはいただけないな。
アイラ:…あたしは、やっぱりわからない。なにが正しいのか…。


シャル:アイラ…。ねぇ、レナードはどうするつもり?
レナード:隕石がどれほどのものかわからないが…。この町の魔道機と機人たちを
  集めて破壊を試みるつもりだ。


セシリア:マスター…。
ケイン:隕石を迎え撃つ…か。失敗すりゃあ命はないぜ?


セシリア:危険です!マスター、やめてください!私達の事は気にしないで…。
レナード:そうはいかない。セシリアは私の大切な家族だ。人、機人、魔道機械。
  すべてが力を合わせれば、きっと隕石なんて壊すことができるさ。


セシリア:マスター…でも…。
ケイン:やれやれ。決まりだな。


シャル:へへ…、そうだね!
レナード:…どうした、君たち?


ケイン:隕石を迎撃するなら、俺達も手伝うぜ!
レナード:な!?本気でいっているのか?死ぬかもしれないんだぞ!?


ケイン:けど、お前らはやるんだろう?そして出来ると信じている。
レナード:これは町の問題だぞ、たまたま立ち寄った町のために、命をかけるのか!?


シャル:バカバカしいかな?
セシリア:皆さん危険です、おやめください!


シャル:おいらたち、バカだからね。一緒にやるよ!
アイラ:あの、ケイン…、あたし、どうすれば…。セシリアやこの町は心配。でも…。


ケイン:それはお前が決めろ。アイラ。まだ一日ある。お前の魔法なら、短い時間で
  安全な場所まで逃げられるだろう?ギリギリまで悩み、決めろ。
レナード:君は魔道士なのだろう?思う所はあるはずだ。どうか無理はしないでくれ。


セシリア:アイラさん。私達のために悩んで下さって、ありがとうございます。
アイラ:セシリア?


セシリア:私達機人は、魔道士の方には冷たくしか扱われてこなかった。けれど、
  アイラさんは悩んでくれている。心配してくれている。嬉しいです。
アイラ:…うん。あたし、わかんなくって。魔道と、機械。…どうあればいいのか…。


ケイン:今はとにかく迎撃準備だ!隕石の破壊といったな。方法は?
レナード:ああ、魔道機と機人たちによる、土の魔道結晶による直接攻撃だ。隕石を
  出来る限り細かく砕いて、被害を最小限に納める。

シャル:確かに、あれほどのものを止めるのは無理そうだよなぁ…。なぁなぁ、
  おいらのボウガンも強化してよ。あと、岩を砕けるような弾も欲しいな。

レナード:わかった。知り合いにそういった兵器に詳しい者がいる。紹介しよう。

セシリア:私は町中の土と水の魔道結晶を集めておきます。万が一、町で火災が起きた
  際には水の力も必要でしょう。


ケイン:削岩(さくがん)かぁ。久しぶりだねぇ。ゴーレムぶったぎって以来か?
  腕が鳴る。とはいえ、この剣でいけるかねぇ。ま、でたとこ勝負といきますかっ!


アイラ:(皆が町を守ろうと駆け回っている…。でも、魔道はこんなに安易に機械に、
  そしてそれを扱う人に与えてしまっていいものなの?だとしたら、あたしたち魔道士
  の存在意義って何…?困難を払う力。困難を乗り越える力。魔道がそのためにある
  のであれば、あたしは今どうするべきなの?トマス先生…あたし、あたし…。
  もう、なにもわからない…。)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


続く
  







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