こんにちは
今日は気持ちのいい風が窓から入ってきます
先週東京に出張に行ったMさんからお土産をもらいました![]()
ハチのお菓子いただきました
可愛いので食べるのがもったいないですね
しばらく店舗に飾っておきますので、見て下さい
佐々木様から井上陽水さんシリーズ②が届きましたので、
アップしますね
「あこがれ」と「虚無」のせめぎあいを、危うく綱渡りし続ける井上陽水氏。綱渡りを続けるうちに、タイトロープの上でバランスをとることに長けてきました。墜落しそうな大ぶりな揺れさえも、巧みな感覚で復旧させます。それどころか、揺れをもう一人の自分によって、俯瞰的に眺める余裕さえ出てくるのが、キャリア10年を超えた、30代の頃でしょう。
『Lion And Pelican』は、陽水氏34歳のときの作品です。30代半ばというのは、仕事の進め方に余裕が出てくる年代なのかもしれません。
余裕を見せる綱渡り師が、平行棒として用いるのが、「シュール」という感性でした。物事の本質を言葉にする上で、いかんともしがたく生じてしまう「ずれ」。凡人はその「ずれ」を縮めることに苦心するのですが、この天才は、「ずれ」を巧みに増幅して見せるのです。
「誰も知らない夜明けが明けた時」(リバーサイドホテル)「つまらないものが指先からこぼれ落ちている」(ラヴショックナイト)「愛されてばかりいると星になるよ」(愛されてばかりいると)「私はとまどうペリカン」(とまどうペリカン)。
決して無意味な言葉遊びではありません。綱渡りの最中に噴き出てくる違和を、見事に言語化しているのだと思います。
このシュールな言葉を彩るのは、1980年代という軽い時代が象徴する、ポップにライトなキーボード主体のサウンドです。この組み合わせは、能天気なテクノロジーによって煙に巻いているようにも聴こえます。しかし、確かにそういった要素も計算に含めてはいるのでしょうが、本質は別のところにあります。
いびつな感覚を、聴きやすいメロディーやサウンドに乗せて、聴き手の無意識のうちに、その深層までひたひたと忍び込ませるのが、狙いなのです。
知らぬ間に、「あこがれ」と「虚無」を刻みこまれた聴き手は、自らも綱渡りを始めるのか? それはまた別の話です。
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