その日から~というのは、シャルパンティエのオペラ「ルイーズ」のアリア。
"Depuis le jour"恋がかなって、相思相愛になって、アタシ幸せ

という歌です。
さて、私の「その日」(出産日ね)が来る前は・・・横になっておとなしく寝てる毎日でした。
なんだか「張り」がよく来て、早産の心配が少しあったのです。
それも、歌の練習をすればするほど、ドキンドキン・・・と、おなかが張ってくる。
だから、歌の練習も中止。食べて一日寝ている。
出産休暇に入っているとはいえ、ああ・・・楽しみといえばテレビアニメの「レディ・オスカー」くらい。
(ベルサイユのバラ、フランス語編です。)
子供がおなかにいる間にいい曲を聞けって言うけれど、
こんな、歌いたくても歌えない状態で、曲を聴きたいとも思わないのよね。
もう、妊娠中は、歌がラクに歌えるわよ~ってみんないってるのに。
さて「その日」の少し前の4月に、定期診察がありました。
予定は5月8日でしたが「もうそろそろ大丈夫」という話。
見上げるカレンダーに近づく日にちは
4月18日(土)、19日(日)、4月20日(月)・・・・
おっと、18日は連れ合いがライブに出かけていない・・・この日は我慢しなくちゃいけません。
地方でのジャズライブ、夜は遅く終わります。
19日(日)に、友人の車で、まっすぐ帰ってきてくれましたが、彼は、へとへと。
そのまま日付が回って、20日(月)にはいりました。
おや、おなかが張っている。定期的だ。
おやおや、これは病院へ行かなくては?・・・という時点で、夜中の2時くらい。
「生まれそうなんだけど?行こうよ?」
「NON!」
いやってか?
病院へ電話をし、眠そうな看護婦さんにアドバイスを頼む。
「張り止めの薬を使って、ぬるめのおふろにはいってみて、張りがとまるようだったら、まだですよ」
bon
ンじゃ、お風呂に入ります。
・・・張りはおさまったのでした。看護婦さんも、夜中の出産はいやだったのか!
そして無事に夜は明けました。20日月曜日の続きです。
さあいくぞ~と、朝から久しぶりに、歌いました。
順調に効き目があり、夕方にはそろそろかな?何時に出かけようか?という感じ。
今日は行きますからね。産みますからね。
あれ夜になってきた。終電逃したらまずいから、そろそろ行きましょうよ。
と、夜11頃でしたでしょうか。
迷うことなくメトロに乗り、クリニックに近い、ピガールの駅で降りて、
ぜいぜい言いながら、3階分くらいの「階段」を上りました。
病院へついた頃には、子宮の出口が5センチくらい開いていたらしい。
でも、私の担当の先生は、未到着。
フランスはよくやり方がわからないが、
病院に出産医が張り付いているわけではないことは確か。
(助産婦さん、看護婦さんはいつもいます)
私の担当医の診察も、いつも、その病院ではなく、彼自身のキャビネでしていました。
来てくれるんだろうか、間に合わなかったら仕方ないか~
でも、来てくださいました。夜中過ぎの勤務・・・その間に、点滴が打たれていました。
「陣痛促進剤」です。
2時過ぎには、無事一件落着。
甲高いふにゃあという声が聞こえました。
血液検査には弱い連れ合いも倒れることもなく、写真をとったりしてくれました。
「その日から」・・・は、始まったばかり。
そのまま2時間、出産室で放っておかれた私たち。
子供はカワイイカワイイされて、コットで保護されておりますが、
私ら何してんの・・・?日本では、出産2時間は大事をとるって、雑誌で読んだよ。
何があるかわからないから。しかし、おなかすいたなあ。眠いけど、眠れないなあ。
(連れ合いは居眠りしてた)
あのさ、自販機でココアでも買ってきてよ。
・・・半分裸で、座ってココアを飲んでほお~~っとなごんでいたら、看護婦に寝ててください、って怒られた。
様子見に来ないのはそっちじゃありませんか~~
赤子君は無事に注射されて叫んだり、難関をのりきっていたようすです。

母にしてくれてありがとう。