ここで土になる

大西 暢夫/著

2015年

アリス館

1400円+税


2016度青少年読書感想文全国コンクール課題図書

<高学年の部>





ここは、熊本県の五木村頭地地区田口です。





目の前には、大きなイチョウの木。





これは、「田口の大イチョウ」です。






田口の大イチョウは、樹齢およそ500年とも600年とも言われている、いわばものすごく長い間立っている大木です。





この土地に、ある夫婦が住んでいます。





尾形さん夫妻です。




ふたりとも、もうゆうに80歳を超えています。







ずっとふたりはいっしょ。





60年以上も、夫婦でいます。







大イチョウは、いつもこの村の人たちを見守ってきました。







もちろん、尾形さん夫妻の60年も、見守ってきました。







大イチョウからみたら、あっという間の60年かもしれません・・・








子どもたちのはしゃぐ声が響く村。






お祭りでにぎわう村。





ここそこで笑いが飛び交う村。








そんな姿を、見てきたのでしょう。








でも






もう、この村には、尾形さん夫妻以外、誰もいません。







誰も だあれも いないのです。









なぜ?








それは、人間が考えたこと。




それは、人間が進めたこと。






それは、人間が決めたこと。







ゆっくりと、その「なぜ」を考えていく、自然とは、環境とは、人間とは・・・を問う作品です。


ひとりのカメラマンが追った、ドキュメンタリー絵本です。

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