August 02, 2009
Max/MSPでエレクトロニカ
テーマ:max/msp2004年ということは5年も前になりますが、初めてアルゴリズミックコンポジションで書いた作品をMax5にポートしました。

インターフェイス周りは多少調整しましたが、基本的にオリジナルバージョンのままのアルゴリズムになっています。
この作品の背景は、ダイアトニックの集合を使い、どの音にも中心性がなくなるようなピッチの選択を行うパンダイアトニックなアルゴリズムになっています。トランスポジション(移高)、モジュレーション(転調)を一切含まない音楽であるので、響きの濁りを最小限にとどめるためにRTcmixで作られた音源は純正律で調律されています。
MixはMax5ではなく、rewireでLive8に接続してWavesのL1までかけているのでそこそこ平均レベルが高いので試聴する場合は要注意です。Max5にL1をかけたりPluggoプラグインを使用するには現状ではrewireを使うしか方法がなく、Pluggoの開発が終了しMax for Liveに移行したこともあり、おそらく今後もPluggoを使う場合の解決策は変わらないと思われます。
この作品中で使用したjavaの乱数メソッドは精度が低いと言われているので、最終的には乱数生成のオブジェクトをメルセンヌツイスタのアルゴリズムで書こうと思っているのですが、未だ手がつけれられておりません。予想以上にコードが長いので解釈に時間がかかって後回しになっています。
精度が高い乱数を使用しなければならない理由は、この作品はパンダイアトニシズムの作品であり、乱数の並びに癖がある場合、たちまち旋法性が発生し意図とは異なる音楽が生成されてしまうからです。音楽における乱数アルゴリズムの重要な選び方は、分布だけではなく数列としても分析することです。
Max/MSPと言えば下記の二冊が発売になりました。電子音楽を教える立場にあるかたは教材に使えるか要チェックです。Maxの教科書の赤松さんはIAMASの先生ですが、はじめてのMax/MSPの著者のかたは昭和音大で先生をされてるかただそうです。
はじめてのMax/MSP/Jitter
Maxの教科書
Max/MSPを知らない方のためにMax/MSPそのものを紹介させていただきますと、Maxは現在のメディアアート、コンピュータ音楽の分野で最も広く利用されるプログラミング言語であり、弱点もあるもののこの分野では避けては通れないほどの影響力を持ったソフトになっており、コンピュータ音楽の作曲家であれば必ず抑えておかなければならない音楽言語の一つとなっているものです。
http://homepage.mac.com/sinx_music/maxmsp/max.html
(詳しくは私のHPでも紹介しております。)
Max/MSP 5 + Jitter 日本語版
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